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2018年4月の記事一覧

樋口佳絵展  「ちょっとした流れ星」

樋口佳絵展  「ちょっとした流れ星」

見えたのはたくさんの流れ星。
願う前に叶うような、とびきりの出来事を携えて。

樋口佳絵さんの個展、 「ちょっとした流れ星」を観に仙台まで行ってきました。東京で観られる機会(銀座、西荻窪)はもちろん、軽井沢現代美術館での展示も追いかけて、今日はついに仙台のTURNAROUNDで行われている個展まで、足を運びました。

コンダラーを曳いている少女たち。その軌跡が尾を曳く。ボール紙のrollergir

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福田利之展

福田利之展

日曜日のお休みは、久し振り。教会での礼拝の後に吉祥寺に出かけました。
武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されている福田利之展を観覧します。

スピッツのジャケットアートでよく知っているけれど、原画が並んでいるのを観るのははじめて。
質感が想像していたものと大きく違っていました。順路の後半に、作品の制作過程を公開している部分があって、それで、そのテクスチャーになるのだと知ることになります。会場のギャラリー

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37.7書店

37.7書店

「さんじゅうななどななぶしょてん」と読みます。
友人の田中心(まこと)さんがはじめた古書店です。はじめた経緯については、こちらの記事に詳しいです。

まことさんから依頼があって、37.7書店のロゴマークを作ることになりました。いくつか提案しましたが、彼女の希望を汲んだ形で、デジタルの体温計と本を組み合わせたデザイン、仕上げは刺繍で、というものにおさまりました。

体温計+本。体温を本がくるむ、とい

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文学とは何かについて こたえる

文学とは何かについて こたえる

文学とは何か
それは
世界の秘密を探るもの
と、わたしはこたえる

数学者が数式を用いて見いだすように
物理学者が林檎や猫で見つけるように

言葉や文字を杖とし、山並みを辿り
狭間に見えないハンカチを落とす

天文学者が星に名前を付けるように
生物学者が虫に名前を付けるように

まだ見えないものに名前をつける
地面を空の底と名付ける

文学という文字(もんじ)に縛られるなら
わたしの思う児童文学は

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ルドン展

ルドン展

イラストレーター・絵本作家の吉田稔美さん(ホームページ)に薦められていたルドン展に行くことができました。

冒頭の画像に使用した絵画(ポストカードからトリミング)に既視感があって、そうだ「鳥打ちも夜更けには」で表紙に使われていたものだ。外のポスターでこの絵を発見して、その時にはもう、来てよかったと思いました。あの色彩が観られるなんて、わくわくする。

モノクロの作品群も奇妙さと、どこかおかしみもあ

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