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なぜ無意味に耐えられないのか。なぜ無意味よりも、虚構であることがバレバレな意味が選ばれるのか。
自分にとって他者が異質であるように、他者にとって自分が異質であることを理解しなければならない。「共生」はそこから始まる。
日常のドラマ/日常がドラマ
大阪から実家への帰りしな、電車内での一コマである。
とある駅から高校生と思しき男女二人組が乗ってきた。恋人同士のようにも見えるし、友達以上恋人未満の関係にも見える。
それまで窓の外の風景をぼーっと眺めていたが、以来その二人になんとなく注意が向いた。
男の子の方は電車に乗り込んですぐドアにもたれかかり、熱心にスマホを眺め始めた。そんな男の子の姿を女の子はじっと眺め、時折声を掛けているが、反応はあ
生きろ、しかる後に死ね
生きろ、しかる後に死ね
これは、この世界における唯一の至上命令である。
我々は生まれることを選択できない。自分の意志とは無関係に世界に投げ出され、生きることを強制され、そして死ぬことを運命づけられている。
生きろ、しかる後に死ね
これは、あらゆるものが解体され、もはや大きな物語があり得なくなった現代における唯一の真理である。
この世の苦しみ、悲しみ、矛盾は、すべてこれに由来する。
芥川
ムダに無駄に厳しい私たち
この前ふと、「山手線一周チャレンジ」をやってみたくなった。
内容は簡単。渋谷から出発し、一周して帰ってくるまで山手線に乗り続けるというものだ。
僕はこの一大計画を、数少ない友人のうちの一人に打ち明けた。
帰ってきた答えは、まあ予想通りのそれだった。
「そんなことやって何になるねん?」
確かに山手線一周チャレンジをしたって、別に表彰状をもらえるわけでもなければ、大学の成績が良から優上に跳ね