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ゲージュツは爆発だ
TAROMAN最終回。ラスボスはやはり太陽の塔。昭和後期に生まれた僕らの世代には進歩と郷愁を同時に感じさせるレトロ・フューチャーの象徴。#おっさんホイホイ https://you…
Art of Tanabe Gou, AI Art, Liminal Nature of Lovecraftian Imagination
The affinity for AI art, ensconced within the purview of this synthetic entity, resonates with the collective unconscious, unveiling liminal vistas within its creations. Liberation thereof unveils a g
もっとみるScythian Marriage
“Scythian Marriage”
In the vast expanse of the Ukrainian steppe in 475 BC, there lived a fearless Scythian cavalry woman named Zarinaia. Renowned for her prowess in battle, Zarinaia had earned the ri
パーフェクトデイズ(2023) 覚え書き
劇中五回ほど出てくる白黒の夢のシークエンスはスパイス・ドリーム*並みにぶっ飛んでいて、主人公ヒラヤマ**覚醒時のシミュレートされた21世紀東京のOZU映画的なリアリティーと対峙している。
*スパイス・ドリーム。SF小説「デューン」に出てくる予知夢。
**平山は、小津安二郎の「東京物語」、「彼岸花」、「秋刀魚の味」での主人公の名字だ。主に笠智衆が演じた。
踊る浮浪者(これは主人公の幻想かもしれ
David Lynch's Hotel Room (1993)
Just in case you missed this beautiful hidden gem from David Lynch, I found a couple of copies floating around on youtube. Only three episodes were produced for HBO and the series was cancelled as soo
もっとみるJohn Boorman’s “The Emerald Forest (1985)”
Watching “The Emerald Forest”, continuing John Boorman Marathon. I showed ’Exorcist II” to my son. He described it as “dessociative” which made me realize that the early Boorman films also share the s
もっとみるニホンノオモカゲ
円城塔氏の往年の黒丸尚師匠のサイバーパンクの訳書の様なラフカディオ・ハーン翁のKWAIDANの意訳に触発され、原書を読み終えた。記号論的な表象の帝国ジャポン。NHKの『日本の面影』で翁に興味を持ったことを思い出した。故伊丹十三監督も俳優として出ている。
日本の面影①
https://youtu.be/_W0okuiQxLM
ドラマでは壇ふみが演じる妻が語る怪談をハーンの外国語としての日本語のフ
ジョン・ブアマンのエクソシスト2
ジョン・ブアマンのエクソシスト2が最近再評価されている。嬉しい。アフリカでの悪魔(とバッタの大群)との戦いのシーンが秀逸だ。このモンド的異世界性は後年のエメラルド・フォーレストにも通じる。ミニチュアで作った崖と崖の間を這い上る人々の描写がシュールだ。
音楽がモリコーネで無駄に贅沢なのも良い。主題曲「リーガンのテーマ」は何故か後でタランティーノの映画、ヘイトフル・エイトで使われていた。この他人の映
Brandon Cronenberg’s Infinity Pool
Brandon Cronenberg may be now on par with his father in a certain way. ‘Infinity Pool’ was decidedly different from his last films. In a way, it was more main stream*. It was more auteur. It was less
もっとみるゲージュツは爆発だ
TAROMAN最終回。ラスボスはやはり太陽の塔。昭和後期に生まれた僕らの世代には進歩と郷愁を同時に感じさせるレトロ・フューチャーの象徴。#おっさんホイホイ
https://youtu.be/ONcDWfTzm9M (前編)
https://youtu.be/uL_KA0gmBn0 (後編)
[TAROMAN]最終回後編、最後の引用は岡本太郎の著書「自分の中に毒を持て」より。「人類全体の運命もそ
Ryuichi Sakamoto B-2 Units Live (1982)
この録音は貴重である。YouTubeにアップされたのも確か2回目。1982年当時NHKのサウンド・ストリートの一環で公開収録されました。
抽選にはずれこそはしたが、中1のぼくはラジオの前にかじりつき、いつもより奮発したTDKのクローム・テープで番組をエア・チェック(ラジオ番組を高音質で録音すること)。
以後しばらくウォークマンでテープがすり切れるまで聴いたものでした。
坂本龍一のセカンド・ア もっとみる
奇書との遭遇①:ドグラ・マグラ、桂枝雀と1988年
高校時代、熱々の風呂の中で、何度ものぼせて意識が朦朧としながら、夢野久作のドグラ・マグラを読んだのを覚えている。
同じ頃、布団の中で蛍光灯の灯りで読んだのはガルシア・マルケスの百年の孤独。活字が小さく、睡魔に襲われ、文字がぐるぐる眼の前を踊り出し、意識がなくなるまで、毎晩読んだものである。
1988年に作られたドグラ・マグラの映画には正木博士役で桂枝雀が出ているが、20世紀の終わりに自殺未遂か
映画批評・ザ・ノースマン
The Northman (2022)
The Northmanを見た。Robert EggersはThe WitchやThe Lighthouseの監督だ。前二作の北米ニューイングランド的なゴシックの延長で、今回はアイスランディックなバイキングの話でミュージシャンのビヨーグもシャーマンの役で出てくる。
北欧的なペーガンでヘレティックなところはAri AsterのMidsommerにも似ていた