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記事一覧

人はなぜスポーツをするのか※2024年春51号

人はなぜスポーツをするのか※2024年春51号


【人はなぜスポーツをするのか】

スポーツをする人口は三〇億人を超えると言われている。人びとはワールドカップや五輪に熱狂し、大谷翔平選手の一〇年間の契約金が一〇〇〇億円を超えた。子供たちがスポーツを行うことも、地球上のあちこちで見られる。

 しかし、元アスリートながら思うのだが、スポーツなんてなくても人は生きていける。適度に運動し、適度に食事すればそれで健康は保たれる。やり過ぎればむしろスポー

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キャリアというゲームの構造原理について

先日、昨年から書き進めていた「クリティカル・ビジネス・パラダイム」をついに脱稿しました。かなりの分量の原稿を最終工程で削ぎ落としたので、本が出版されたら、おいおいこちらのNOTEでボツになった原稿を共有していきたいと思います。

さて、ということで、これからは次の書籍の企画に時間をかけていきたいと思います。漠然と考えているテーマは「これからの生き方・働き方」といったもので、前回と同様、書きかけの原

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スポーツはなぜこんなにもクソ憂鬱なのか。敗北について、またはそれらの責任は誰にあるのか。

スポーツはなぜこんなにもクソ憂鬱なのか。敗北について、またはそれらの責任は誰にあるのか。

いやあ、うまくいきませんね、本当に。全然うまくいかない。これは、人生というのはうまくいかないように緻密に設計されているんじゃないかと思うくらい うまくいかないです。

でもそれは勘違いです。人生がうまくいかないのではなく、スポーツがうまくいかないだけです。スポーツはうまくいかないことを生成し続ける装置ですから。

「する」でも「みる」でも「ささえる」でもこの際 どうでもいいのですが、とにかくスポー

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『なぜ超一流アスリートはジョーダンの真似をしないのか?』大谷翔平とマイケル・ジョーダンとタイガー・ウッズ

『なぜ超一流アスリートはジョーダンの真似をしないのか?』大谷翔平とマイケル・ジョーダンとタイガー・ウッズ

俺らの大谷翔平と、スポーツブランドのNew Balanceが発表したパーソナルロゴ(大谷翔平シグネチャーロゴ)について、どうなんだ?と考察欲が止まらないので吐き出してみたいと思います。

前提の整理まず大前提として「大谷翔平だから何したって(どんなロゴ作ったって)どっちにしろ大谷翔平」という意味不明なことを言いたいと思いますが、つまり何したって注目は集められると思うので、「(純粋に)ブランディング

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オースティンの「高慢と偏見」を読んで考えた「本当のお金持ちとは?」という問題

先日、久しぶりにジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を読み直していたら、ダーシーの年収に関する記述のところでふと考え込んでしまったんですね。

前に読んだ版にはそんな解説があったかどうか・・・今回読んだ版には、ダーシーの年収に関する箇所に注意書きがあって、そこを読むと「現在の貨幣価値に換算しておよそ一億円」とあって、僕は「ええええ!?」と思ってしまったわけです。

現在の東京で年収一億円というと

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日本代表のジャージを着崩して怒られるアスリートの価値

日本代表のジャージを着崩して怒られるアスリートの価値

今年のパリ・オリンピックで、スポーツにおける美的感覚的なもの、なにが美しいとされるか、何がかっこいいとされるか、何がメインストリームとなるか、が一方向性を持って定まっていくような気がしています。タイミングもあるし、パリという街で行われるということも手伝うと思います。2019年の女子ワールドカップ フランス大会もそのような役割を担い、あそこから女子サッカーのムードが決まった印象があります。パリという

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カモになっておけば良い案件がくるよね、という考え方

カモになっておけば良い案件がくるよね、という考え方

こんにちは!

今日は先日とあるエンジェル投資家の方から聞いた面白い話があったので、それを共有したいと思います!

結論から言うと、「カモに思われないと良い案件は来ない」と言うところです。

どういうこと?どういうことか分かりづらいと思うので、丁寧に説明します。

まず前提として、世の中には投資家と呼ばれる人たちがいて、色々なスタートアップ企業などに投資をしたりします。これは借金などとは違って「お

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経験を積むには「失敗を楽しむ」

先日、体験が欠乏すると学習に大きな問題が出かねないこと、体験さえ重ねればその問題を解決できる可能性があることを紹介したら、ずいぶんとバズった。その折、「できるだけ子どもに体験させてやろう」というご意見をたくさんいただいた。その際、注意いただきたいことを。

自然のある場所に連れて行ったり、一緒に料理をすれば体験が増える、という風に思われがち。でも、もしそれらが子どもにとって「押しつけ」になってしま

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夢をみること

夢をみること

子どもを産んでから今日まで、授乳やらオムツやらのお世話のある子が乳児の時期を過ぎても例えば冬、寝相のとにかく悪い娘ふたりがお布団を蹴とばしておへそ丸出しになってへんかとか、もしくは夏、クーラーのタイマーが切れた明け方に玉の汗を額にかいて唸っている子がいてないかだとか、そのような諸々が気になって夜中に何度も起き出してしまうもので、結果私はあまり夢というものを見ないのだけれど、つい最近、触れればちゃん

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#082 「出世しなくてもいい」病について

キャリアは一種の投資ゲーム先日、いくらやっても自分の人生の豊かさにつながらない「スジの悪い仕事の断捨離」というテーマで記事を三連発で挙げました。

あらためて内容をかいつまんで確認します。

まず、キャリアの出発点においてはみんな持っているものは同じ、一日24時間という時間資本だけです。この時間資本を上手に投資すると、これが人的資本や社会資本に転換され、さらにこれが金融資本となって自分に戻ってくる

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[物語思考] なりたい状態を作るときの頭の枷の外し方

[物語思考] なりたい状態を作るときの頭の枷の外し方

こんにちは!けんすうです。いつもがんばっています!

今日は、僕の著書である「物語思考」について質問が来たので、それについて答えます!

ご質問ありがとうございます!

ちなみにこれは、「物語思考」の読者オープンチャットで寄せられたものです。今の時代、インターネットを通じて、著者に直接質問とかをできたりするのはいい時代だな、と思っています。

本を読んだだけで全部わかる、という人はいないので・・・

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「やりたいもの」のために、まずは「別のことでお金を稼ぐ」は難しいのでは

「やりたいもの」のために、まずは「別のことでお金を稼ぐ」は難しいのでは

こんにちは!けんすうです。いつもがんばっています!

DMMという企業がありまして、最初のころはアダルト領域で収益を稼いで、途中から、インターネット領域全般に広げている会社があります。

創業者でもある亀山会長はピンクマネーといったり、ピンクオーシャンといったりもしていて。

インターネット事業とはいえ、やるのはお金がかかるわけですが、そのあたりをアダルト領域で稼げているからできるので、DMMはす

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スティーブ・ジョブズの本当の偉大さ

1990年代に深刻な経営危機に陥ったアップルを復活させた中心人物は?と聞かれれば、誰もが「スティーブ・ジョブズ」と即答するでしょう。ジョブズの確信と明確なビジョンによってiPhoneをはじめとした画期的なイノベーションが生み出され、これが時価総額世界一への道筋を切り開いたのだ・・・と一般的には考えられています。

しかし、実際には、ジョブズは携帯電話業界に参入することに真っ向から反対していました。

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面接で使えるメンタルの保ち方

面接で使えるメンタルの保ち方

こんにちは!

よく就職活動中の学生さんや、転職活動をしている人の悩みとして「落ちたらメンタルがやられてしまう」というものがあります。

また、営業活動とかでも同じように感じる人もいます。

しかし、こういう人って自分のことを「メンタルが弱い」と思いがちなんですが、それは間違っていると思うんです。

当たり前なんですが「人間、拒絶をされたらショックを受ける」という生き物なんですね。でも就職活動など

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