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エッセイと言われればそうだけど、違う気もする文章

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生活の中で見つけたカケラ。書かないと、なかったことになりそうで。失って初めて大事だったと気づくじゃないですか。放課後の夕日が射す教室とか。
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#演劇

12/20の朝

12/20の朝

動画編集を続けている。一つの大きな山場が終わる頃、新しい出会いがあった。

筋トレのように続けるには撮る必要がある。
でも1人ではできない、企画して人を呼ぶしかないかと思っていたタイミングでもあった。
正直、怖さがある。
全く知らない人の世界へ1人で飛び込んでいくのは1年ぶり。

こんな自分でも大丈夫だろうか。
喜んでもらえるだろうか。

誰にも言われていないのに、勝手に思ってしまう。
知っている

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記憶に残らない時間。

記憶に残らない時間。

この土日はインプロ(即興演劇)を使った公演。台本もないので事前にできることは「健康でいること」

昨日は昼・夜の公演。そこで不思議なことがあった。

夜公演だけ、どんな物語ができたか終わった後にほとんど思い出せなかった。
昼は終わった後思い出せて振り返りができたんだけど、夜は終わったら一気に疲れが押し寄せて「あれ、何も思い出せない!」となってしまった。

(疲れのせい?)

ゾーンに入った、とでも

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2023年上半期の終わりに思う妄想と企画。

2023年上半期の終わりに思う妄想と企画。

学生時代の憧れを叶えている。
学生の頃、ずっとやってみたかった演劇。絶賛稽古中だ。
でも、なぜこんなにもハマっているのだろう。

部活のような日々を過ごしている。部活はやってきたけど一つ違うのは、長期的な目的があることだ。

演劇へ恩返しをする。

中学生の頃に掲げた目標だった。でも、当時は知識もなく「演劇に関わる=俳優」に縛られていた。
去年から演劇を始めて舞台写真や制作、稽古会を開いて俳優以外

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優しい世界を創りたい。

優しい世界を創りたい。

昨夜はイマーシブシアターを探求する、ムケイチョウコクの作品「反転するエンドロール」アフターパーティー。
実際に公演が行われた会場で、俳優たちと思い出話に花を咲かせる時間。
認知学の研究者の話はとても興味深くて、「なぜ私がムケイチョウコクにハマるのか」を改めて考えされた。

チケットは「この日に会おうね」と約束した証。

予約からワクワクが始まり、徐々に明らかになる情報公開に会場へ行く日を想像してニ

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私の生きる目的は何か。

私の生きる目的は何か。

また考えるべきタイミングでやってきた言葉があったので整理する。

ときどき「私のこと見てる?」と思うタイミングでツイートしてくる。本人に全くその気はないのだろうけど。

好きなインプロや写真、書くこともできているので人生は良くなっている。
好奇心旺盛で、体力を考えずに楽しい予定を片っ端から入れるくらい、未知を体験するのが好きだ。
(疲れていることに気づかないので、意識したい)

ところが、未来を考

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インプロを続けてきたからこそ、些末な予感として。

インプロを続けてきたからこそ、些末な予感として。


「お客さんが今何を望んでいるのか」
そんな目線を持てるようになった。

・お客さんはどんな展開に進んでほしいのか?
・そのためにできる行動は何か?
・このYESはリスクか? 安定したいだけ?

そんなことを考えながら舞台上で生きる。
期待し、裏切られ、どう転ぶかわからない船の上にずっと乗り続ける。

演劇を続けなければ、と思わなくていい。
演劇に一生捧げることは私の役割ではない。

インプロは、

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心身の状態、抱えている想い。全てを使ってインプロをする。

心身の状態、抱えている想い。全てを使ってインプロをする。

12月某日。とても緊張する場所へ。
その前に気分を少しでも上げたいとカフェに立ち寄った。

そして、近くの公園で大好きな戯曲を音読。温かくて、切ない2人芝居。

工事の音が声をかき消してくれたおかげで変な人に見られなかった。
感謝。

今やってることに誇りを持とう。
パートナーを大事にしよう。久しぶりのインプロを楽しもう。
誰と出会えるだろう?

とてもリラックスした状態でインプロができた。

W

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インプロで得たことは自然と活かされる。

インプロで得たことは自然と活かされる。

こんな言葉を見かけた。

日常生活では「その言葉傷ついたなぁ」などと言えない。言ってしまったら関係が崩れてしまうのではないか、気まずくなるんじゃないか。

色んなことを考える。

「これ言っていいのかな」=検閲

検閲があるから人は己を守っていられる。思ったことばかり言っていては精神が持たない。
だから言い回しを変えて伝える。

それは気づかいができる行為で、相手を傷つけまいとする思いやりなので必

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いつも誰かが気づかせてくれる。

いつも誰かが気づかせてくれる。

昨夜、取材を終えた舞台の脚本・演出の金澤萌恵さんへインタビュー。

色んな企画に誘ってください!とfacebookで書いておられたので、事前インタビューでは聞けなかった役の裏設定や台本について話を聞いてきました。

初めてのfacebookライブにてんやわんや。携帯からしか入れないと学びになりました。

中学3年生で初めて舞台を観てから、セリフの意図や美術のこだわりを想像するのが好きだった。
直接

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今までの人生は全て必要だった。

今までの人生は全て必要だった。

昨夜の再確認と安堵。

イスラエル出身でドイツ在住のインプロバイザー、インバル・ロリのインタビューを視聴。

台本芝居はもちろん、インプロスクール運営の経験もあり現役の俳優。

「力強い演技」「怖そうな方」と実際に彼女のショーを観た方々からの意見と、動画の影響で手厳しい方なのかもしれないと思っていた。

ところが、話している姿はとても穏やかでチャーミングな方だった。

「インプロの中で、一番参考に

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初めての主宰公演を終えて。

初めての主宰公演を終えて。

昨夜、2度目のインプロショーを終えた。夢のような一夜だった。
本当に現実だったのかとぼんやりしている。

舞台に立つ俳優は同じような感覚になるのだろうか。

暗幕をつけ、椅子の準備をしながら実感が湧いてきて緊張がだんだん膨れ上がった。ひたすらに舞台を歩き回り身体と心をほぐしていく。

前に進めない2人の、進むための10年。

今回も多くの励ましの言葉をもらった。言ってみて驚いた。
忍翔さんが信頼の

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鶴かもしれない、の裏側かもしれない

鶴かもしれない、の裏側かもしれない

2016年に初演され、何度も上演を重ねた作品。

「すべて0から作り直す」

今年2月に上演された一人に、二人に起きた出来事かもしれない感情と出来事。

そんな裏側の物語。

-始まり- 東京に住む俺。
今日は久しぶり雪がふった。20年ぶりらしい。売れないバンドマンの俺は「次の曲は雪がテーマでもいいかな」と適当に考えていた。
いつもと同じバイト帰りの新宿。いつもと違うのは変な人に会ったこと。

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お守りになっている言葉たち。

お守りになっている言葉たち。

今まで誰かからいただいた言葉、セリフたち。
誰かに届けば光栄です。が、届かなくても光栄です。

違う言葉に支えられて生きているという証拠だから。

少しだけ恥ずかしいので、有料にします。
何が私のお守りになっているか、覗いてみたい方はぜひ。

Shall We Impro? -人生初舞台より-
(ミドリ:Saki  ケント:忍翔)

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演劇入門-生きることは演じること-

演劇入門-生きることは演じること-

著者は劇作家で演出家の鴻上尚史さん。

演劇と映像の違いやセリフを言う時にはどんな感情が隠れているのか、なぜ私たちに演劇が必要なのかを書いている。

前者は役者向けに見えるが、俳優の努力について考える機会でもある。
読めば映画やドラマを見る視点が変わってくるし、日常の会話を聞いていても「こんな感情が言葉の下に隠れているんだろうな」と分析できてきっと楽しくなる。

題名にもあるように、演劇は役者だけ

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