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ひよこクラブVol.010 〜 PBL型授業・アクティブラーニングがどうしても必要な理由 #3 〜

「思考力が大切なのはわかっているが、そのためには知識が必要じゃないか!それを飛ばして何がアクティブラーニングだ、PBL型授業だ!」

という、主に中堅からベテランと言われている先輩教員方のご意見が職員室で幅を利かせる学校もあるかもしれませんし、もしかするとひよこ先生方ご自身がそう思っているかもわかりませんが、ここまで現実世界が変わり果ててしまって、しかも待ったなしだということに危機感を持てずに、痛みも、傷みもせずに済んでいるのは、コロナ禍でも給料カットにならず、ボーナスも満額いただけている私たち教員と公務員のみなさんぐらいなもんだということも少しは考えた方がいいのではないでしょうか?

 ただでさえ先生と名のつく職業は、「ありがとうございます」と人から頭を下げられて給料を頂くような、異常とも言える職業です。仕事というのは、死ぬほど頭を下げて「ありがとうございます」と何度も言いながら、やっと利益を生んで給料を頂くのがほとんどです。清志郎ですら「感謝しま~す。ありがと~。サンキューベイベ~」って毎回ライブで叫んでいました。これが資本主義の大原則です。

「教員は企業人ではない、利益を産むことを目的とする他の仕事と比較するのはおかしい。だから『ありがとうございます』と頭を下げられるのは職業特性なんだから別にいいんじゃないの?」

 もしひよこのみなさんの中に本気でそう思う方がいらっしゃるなら、まずもって生徒に進路指導はできません。ましてや人を育てるなんてあり得ないことです。
 小中高校生に限らず、大学生や20代のみなさんは、「今、そしてこれからの社会」を生きていかなければならない。
 だから「今、そしてこれからの社会」を知り、考え、推測し、自分の価値観と擦り合わせていかなければならない。当たり前のことです。
 であれば、未来と対峙しなければならないそういう人たちと接するのが仕事である私たち教員は、「今、そしてこれからの社会」を見通した上で教育活動をしなければならない。これも当たり前のことです。

 そして「今、そしてこれからの社会」を生きていける人間は、これまでのような知識バカや学歴バカではありません。

ひよこのみなさんは、生徒と学校(先輩や上司を含む)と、どっちを見て仕事をしますか?

さて、とはいえ、もちろん知識は大切です。
だからこその反転授業なのです。

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