出世競争 戦術スペシャリストvs戦略ゼネラリスト 報告会議での立ち回り

意図せず人気なマガジン「悪意のビジネススキル」です。
この記事は「会社の中枢に食い込み搾取を狙う労働者のため」処世術です。なので副業や危うい起業に淡い期待などせず、本業というゲームをあらゆる手段を駆使して権力や高収入や裏金を手にし私服を肥やすための記事です。労働者、転職や就活を控えた方向けの内容になっております。闇を覗きたい人もどうぞ。

同じ志を持った野心家のライバルに宣戦布告をされ、後手に回り裏工作と水増しした成果で挑む最終決戦の舞台(最後に裏工作や経緯の記事を貼り付けます、このまま読んでも大丈夫なように仕上げました)会社によってそれぞれ呼び名はあるかと思います。「月次報告会」「月間営業報告」「四半期報告会議」等々。

■必要な書類の内訳
社内共通の数字を重きにおいたフォーマット
スペシャリストのあなた用の資料
ゼネラリストのライバル用の資料

■ゼネラリストの報告は淡々形
先手でも後手でも構いません。私で有れば先手を取りますが、宣戦布告したライバルに譲ってもいいでしょう。ゼネラリストの報告でありがちなのは数字報告と成果物と今後の見通しで完結するパターンですね。あなたに宣戦布告したからには売上、生産性、利益の2つを取っていての宣戦布告なわけですから、ホワイトカラー(管理職系)特有の淡々と述べてリスクが軽微で短期で解決可能な対策と根拠、そして明るい中長期計画を述べて終了というところでしょうか。

■あなたの報告は舞台俳優のように情熱的に
報告しながら水増しした改竄に近いが、裏は決して取ることの出来ない数字を述べながら飛躍した成長率の根拠をプレゼン資料を使いながら身振り手振りを大きく、耳と目で理解させるようにするのです。参加者は理解したような気になります。もちろんすでに裏工作済みの決済者とキーマンが合理的で公平を装った裁定の出来レースに利害関係者意外の納得感を得られればいいのです。ゼネラリストと同じ論理展開はしないで下さい。サッカーでいうとＦＷがゴールを決めやすいパスと出すアシストのような舞台を作るだけいいのです。

■外部要因を強調する
重要な局面です。これでもかというぐらいに他部署の協力、取引先との折衝、権限を委譲したことによる組織力の変化と顧客の創造(モチベーションという言葉は悪手)というあなた無しでは成り得えなかったであろう他者を巻き込む能力の高さを強く認識させて下さい。狙いはホワイトカラーに、ゼネラリストこそあなた我慢相応しいと認知させるのです。

■内部要因の強調が悪手の理由
特権階級になるには、部署内の局面の点の強さ(内部要因)と、部署外への働きがけの面の強さ(外部要因)の二つのうち後者の理解が得やすいのです。管理職、ホワイトカラーや特権階級は点の「細部に宿る神」を理解出来ない生き物なのです。あなたはそれを生み出した個人事業主の皮を被った肉食獣型スペシャリストではありますが、前者をアピールしてもただのフィジカルの強いアスリート(スペシャリスト)としか思われませんのでご注意ください。

■質疑応答の場において
ゼネラリスト側からって意外と攻めてきません。質問して返り討ちに合うことを嫌う傾向が強いのです、だから多くの会社では会議って必要なのか議論がどの会社にも途絶えないのです。あなたは戦術家です、裏工作済みの決済者からゼネラリストへ質問が無かった場合はあなたが汚れ役、恨まれ者になれというメッセージです。なのであなたからケチをつける必要があります。

■ケチ(因縁)の付け方
売上げ利益が負けている場合:生産性しかあなたは勝っていない状況ですが、それでも堂々と非効率、組織構造の見直しが必要ではないのか、生産性(クオリティー)の担保されていない売上利益はどこかで大きな歪みを生み出す、先程の報告にそれが述べられていないのはリスク管理の見通しとしては危険な営業プロモーションであるとまで堂々と言って結構です。質問じゃなくていいのです、ケチを付けるのです。

売上げ生産性が負けている場合:利益しか勝っていません。外部要因への働きかけの弱さを突きます。仕事の範囲が狭いのでは、他部署連携や社外への交渉が弱いのは先天的な問題で解決が難しい、だから部下に高負担をかけている状況でしかあり得ない数字とまで言っちゃって構いません。

生産性利益で負けている場合:売上げしか勝っていません。ゼネラリストの個人否定を行います。重要業績指数(KPI)の設定がそもそも間違えている、成長率はゼロ、良くて平行線、中長期的は下降要因しか見当たらないその場限りの人海戦術で作った事業計画的ミス、とまでにしましょう。

■決済者のジャッジ
裏工作済み、負けている数字も僅差、ライバルであるゼネラリストに対して考察めいた代弁も完了済、あなたの演技力と数字の伸び率、社内外問わず関係各所の盤石な協力体制。あなたを指名しても誰もが違和感を抱くことなく、むしろ出世コース、又は出世の辞令が下ることになるでしょう。ライバル以外は不幸になっておりません、スペシャリストではなくゼネラリストという土俵であなたは勝ち、特権階級へ向かうのです。

ここまでご覧頂き有難う御座いました、関ヶ原の戦いのように短い時間で案外決まるものなのです。大切なことは準備という裏工作です。3部作最後の作品ですが、ここから見ても分かるように仕上げたつもりです。得るものは少しはあったと、思いましたらスキお願いします。

良かったらこの対決に至るまでの記事も人気があり賞までったのでご覧くださいませ。貼りますね、短いのですぐ読めます。

付け焼き刃は怪我の元ですから、分かりやすく短く仕上げているマガジン「悪意のビジネススキル」の他記事から深い理解を得て頂ければ幸いです。

次回は裏金、キックバック、接待などを書ければと思いますが
重ねてすみません、スキお願いしていいですか？
気概だけで書いているのです、元気を下さい。