2021年5月の記事一覧
【architecture】南向き信仰の日本人
戦後昭和30年に日本住宅公団が設立され、日本中にコンクリートの団地が大量に建設された
これは昭和50年頃まで続いた
全国には板チョコのような団地が綺麗に南を向いて並行配置され、それぞれの間隔も等間隔にならべられている
これには全ての住戸に平等に日照を確保することが求められた為である
冬至の日照を元に南側の棟の高さから棟間の距離が決まっているのだ
その様はまるで行進をする兵隊さんのように綺麗
【small design】ヒルサイドテラス|槇文彦
大学3年生の後期の設計課題は、東京都渋谷区の代官山の旧山手通り沿いの実際にある敷地に共同住宅を建てるというものだった
代官山と言えば、渋谷の高層ビル群とは違い低層の建物が並び、路地や坂道があり、洗練されたお店が隠れ家的に点在している、人が歩いていて楽しい街である
私も以前は通勤途中の駅だったこともありよく寄り道をしていた
代官山は今となっては落ち着きのある街並みであるが、そのような街並みの源に
【architect】世界に愛される日本人建築家
昨日の新聞で、星野源さんと新垣結衣さんの結婚の記事の脇にひっそりと、建築家の安藤忠雄氏の記事が掲載されていた。
フランスはパリのルーブル美術館からほど近い場所にある旧商品取引所の建物の内部を改修した美術館『ブルス・ドゥ・コメルス』の開館に関する記事である
18世紀の歴史的建造物に、外観は手をつけずに、内部にコンクリートの円筒を挿入し、歴史に対して新しい建築を挿入することで刺激を与え未来へ繋いで
【architect】建築家とは…三宅一生に学ぶ
デザイナーの三宅一生
文字通り日本を代表するデザイナーISSEY MIYAKEである
人間と衣服の関係を探求していた三宅は、1970年代に「一枚の布」という衣服の根源的な発想に至った
日本の着物やインドのサリーのように、一枚の布をまとう美しさに普遍性を見出し、身体の布の間に生まれるゆとり、『間』が、着る人の心も身体も自由にすることに着目した。
『肉体と布の間に自分自身がつくる空間というのがあ