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2023年5月の記事一覧

【連載#8(事件は全て)私がやったことで間違いありません】独占告白/上告を取り下げ、死刑判決が確定した今井隼人死刑囚が全てを語った

【連載#8(事件は全て)私がやったことで間違いありません】独占告白/上告を取り下げ、死刑判決が確定した今井隼人死刑囚が全てを語った

#創作大賞2023 #オールカテゴリ部門
【事件概要】

2014年11から12月、川崎市の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、80から90代の入所者3人が、4階と6階のベランダから相次いで転落死した。事件があったすべての日に夜勤に就いていたのは、同施設の介護職員だった今井隼人死刑囚ただひとりだったこと、そして「3人をベランダから投げ落とした」との自供により、2016年2月、神奈川県警は今井死

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嫉妬という「自己中心的な公平要求感覚」。 #Envi ⑴ |進化心理マガジン「HUMATRIX」

嫉妬という「自己中心的な公平要求感覚」。 #Envi ⑴ |進化心理マガジン「HUMATRIX」


# 何のために嫉妬するの?
「嫉妬/Envy」。────それは、自分より優れた人間に対する、妬み嫉み(ねたみそねみ)の気持ち。

嫉妬/エンヴィーは「自分にとって重要な領域で他者が優位に立っていると気づいた時にしばしば感じられる、不快で苦痛な感情」と定義されている。心理学者によれば、嫉妬/エンヴィーは敵対的な性質を帯びており、そのコアには劣等感があるという。*R.Smith (2008)

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他人の心まで一律に「正しく」したがる全体主義者たちのこと

他人の心まで一律に「正しく」したがる全体主義者たちのこと

 というわけで、5月も終わりである。なんだかあっという間のひと月であった。

 これはリンクした過去記事に詳しく述べてあるとおりのことであって、従来から何度も語ってきた話ではあるのだけど、今月の諸エントリに通底する問題意識に関わるテーマでもあるので、新たな観点も入れながら、いちおう再説してみることにしよう。大切なことは、やはり2回でも3回でも、繰り返し書いておいて悪いことはない。

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『子でも殺されたのか?』2023-05-29

『子でも殺されたのか?』2023-05-29

「○○に親でも殺されたのか」という定番の煽り文句がある。何かに激しい敵意や憎悪を燃やしている人に、その過剰な感情を揶揄する台詞だ。
 おそらくは「親の仇のごとく憎む」という古くからの慣用句が、ネット用に口語表現化して使われるようになったものだろう。

 我々はふだんこの言いまわしを、特にその意味も深く考えずにネットで使っている。ちょうど「馬鹿」という単語を、その言葉の起源(秦の二世皇帝胡亥と趙高の

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「それ以外のもの」を知らない人たちは外圧でしか変われない

「それ以外のもの」を知らない人たちは外圧でしか変われない

 昨日のエントリでふれた「もっとこういえば」の部分については、さっそく日曜夜のキャスで「追っかけ説明」をしておいた。激ヤバ「改正」の件については本当に激ヤバであるし、今後の我が国の行く末にも相当に影響を及ぼす話であると思われるので、できればこちらも多くの方々にご視聴いただきたい。

(※録画視聴パスは、5月1日のエントリより取得できます。)

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「安い日本」が新常態

購買力平価よりもかなり円安の水準が新常態になるのではという考察だが、つまりは生産性が先進国に比べて低いので、非貿易財・サービスや労働力が安い後進国に退行するということである。発展途上ではないので後退国と言うのが適切かもしれない。

実質実効為替レートは1973年の変動相場制移行前の水準にまで低下。

円安→輸出ドライブにならない産業構造に転換している。

経常収支は黒字を続けているが、内訳が大きく

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【日英対訳】現役弁理士が語る!「それってパクリじゃないですか?」第4話ストーリーまとめ

【日英対訳】現役弁理士が語る!「それってパクリじゃないですか?」第4話ストーリーまとめ

「それってパクリじゃないですか」(日本テレビ、水曜22:00~)の第4回ストーリーに対するコメントです。

英訳

This is an overview of the fourth episode of “Isn't that plagiarism?” (NTV, Wednesdays at 10:00 p.m.), along with my comments.

今回は、縄文土器に描かれてい

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TENGAが障害者施設運営の理由

TENGAが障害者施設運営の理由

◉日本の場合は、障害者はあまり表に出ない感じで、なんとなく社会から隠されるイメージがありますね。これは、精神疾患に関してもそうで、江戸時代の座敷牢や押し込めの理論が、未だに日本には残っているのでしょう。西日本出身の知り合いと話してても出てくる、被差別部落がある地域に無理して小学校や中学校を建てて、他の地域出身者とのトラブルを減らすという手法と同じですね。でもそういう方法論って、ダメだと思っています

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暗黒メモ「女性感情中心社会」

暗黒メモ「女性感情中心社会」

 先月中旬、日本国内におけるWOKE思想の一大発信拠点として知られるNHKから驚くべき言説が飛び出し、人びとを騒然とさせた。

 「男性ヘルパーの入浴や排せつ介助を受け、尊厳を無視された。心身ともにナイフでズタズタにされる感覚だった。性犯罪と変わらない感覚だった」とする障害者女性の主張を紹介し、2023年に起こった炎上のなかでも最大級の火焔をあげてしまったのである。

5/28 「ほんとうの自分は、他者を演じることであらわれる。」

5/28 「ほんとうの自分は、他者を演じることであらわれる。」

『ほんとうの自分』というテーマが語られるようになったのは、一体いつからなのか知れない。この巨大なテーマは多くのひとの、とくに10代のひとびとの時間を大きく消費してきた。巨大なのに、さわれない。掴めない。まるで雨雲のように、そこに確実にあるようでいて、確実に、ないのだ。

ほんとうの自分は、他者を演じることであらわれる。

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にゃるらが最近読んだ本 5選2023年 4月

にゃるらが最近読んだ本 5選2023年 4月

↑前回の。

・死の講義――死んだらどうなるか、自分で決めなさい 死について考えることが妙に増えたので、ちゃんとした研究者の本を参考してみることにしました。

 死後の世界、気になりすぎるぜ……。
 死後の世界が気になるというより、正しくは「死後の世界」が無いと認識する人間はなにを基準に生きるのか、逆に敬虔な宗教家たちは死後の世界とどう向き合っているのか。そういった疑問に対して一気に解決してくれる

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日本アニメの熱狂と混沌

日本アニメの熱狂と混沌

◉海外向けのコンテンツとして、日本のアニメはかなりの強みを見せていますね。『雀の戸締まり』とか、日本国内の興行収入よりも、中国国内のほうが上回ったり。アニメーターを志す中国人留学生と、数百人接した経験から言えば、映画館とかコロナ前はドンドン建設されていて、中国のコンテンツビジネスの状況は、かなり前から肌身で感じています。でもこの盛況も、時代の徒花にならないように、気をつけたいです。

ヘッダーはM

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遺伝子操作でニワトリの脚に羽毛が

遺伝子操作でニワトリの脚に羽毛が

◉スイスのジュネーブ大学で、非常に面白い研究が発表されたようです。鶏の遺伝子をわずか数個調整するだけで、あの爬虫類のような鱗で覆われた脚(後肢)が、羽毛に変わってしまうんだ そうです。鳥類の羽毛が、爬虫類の鱗から進化したのは疑いないのですが。鱗から羽毛 への突然変異自体は、思った以上にハードルが低い可能性が高まりましたね。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ニワトリの原種のひとつとされる

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