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ESG/SDGs/CSV/脱炭素のお勉強箱

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将来の重要な動向をマーケティング戦略にどう取り込んでいくのかを考えていきたいと思っています。ですので、ESG/SDGsというのは避けて通れない最も重要なことがらだと捉えています。… もっと読む
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記事一覧

COP28でも注目された気候変動適応とは

COP28でも注目された気候変動適応とは

国際社会経済研究所(IISE)の藤平慶太です。

2023年はかつてないほど猛暑が続きました。東京では夏日が140日を超え、夏日が11月まで続いたかと思うと、秋の心地よさを感じることがほとんどなく冬の寒さが来てしまいました。みなさんも「最近気候がおかしい」と感じているのではないでしょうか。実際に2023年は世界の平均気温でも観測史上最も暑い年になる可能性が高いとされています。この暑さは短期的なエル

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ネイチャーポジティブ・生物多様性について本業で関わることになりました、という話

ネイチャーポジティブ・生物多様性について本業で関わることになりました、という話

どうも、しのジャッキーです。

これまでに、生物多様性・ネイチャーポジティブというテーマで何回か記事を発信してきました。以下に、いくつか放り込んであります。

このnoteは、基本的に個人的な勉強のアウトプットのために活用しているのですが、こちらでやっていた領域が、所属企業での業務になってきました。

ということで、今日は、お仕事の紹介です。本業では、NECという企業に所属していますが、2023年

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「利益」とは売上-費用なのか? #会社という迷宮

「利益」とは売上-費用なのか? #会社という迷宮

ども、しのジャッキーです。企業内新規事業担当者のコミュニティー「IntraStar(イントラスター)」のオンライン忘年会2022で、某氏から教えてもらった書籍が経営企画の端っこのほうで仕事している身として、かなーり刺さるものだったので、少しずつ気づきを言語化したいと思います。

「会社」観や「経営」観の矮小化著者である石井 光太郎氏は、1986年に経営コンサルティング会社、コーポレイトディレクショ

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生物多様性の保全、第3のアプローチ

生物多様性の保全、第3のアプローチ

ども、しのジャッキーです。本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。

今回の記事は「生物多様性」がテーマです。以下の記事でも取り上げた「生物多様性を問いなおす ――世界・自然・未来との共生とSDGs (ちくま新書) 新書 – 2021/1/8、高橋 進 (著)」という書籍からの学びのアウトプットとなります。

生物多様性の定義について本書では、生物多様性の定義に

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生物多様性条約の国際ルール形成の構図ってそういうことだったのかぁ

生物多様性条約の国際ルール形成の構図ってそういうことだったのかぁ

ども、しのジャッキーです。

たまに、図書館にいって、気になるカテゴリーの書棚を眺めると新しい発見があっていいなぁ、と思いました。脱炭素、発電・送電の仕組み、生物多様性あたりにアンテナを立てて図書館行ってきました。

んで、「生物多様性」ってキーワードで見つけたのが「生物多様性を問いなおす ――世界・自然・未来との共生とSDGs (ちくま新書) 新書 – 2021/1/8、高橋 進 (著)」

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脱炭素×エネルギーの資料集的な良著をみつけた

脱炭素×エネルギーの資料集的な良著をみつけた

ども、しのジャッキーです。

たまに、図書館にいって、気になるカテゴリーの書棚を眺めると新しい発見があっていいなぁ、と思いました。脱炭素、発電・送電の仕組み、生物多様性あたりにアンテナを立てて図書館行ってきました。

さて、脱炭素、発電・送電の仕組みってあたりで、「図解でわかるカーボンニュートラル ~脱炭素を実現するクリーンエネルギーシステム~ 未来エコ実践テクノロジー」という本がなかなかに良かっ

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生物多様性と金融の関係について勉強してみた

生物多様性と金融の関係について勉強してみた

本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。

最近、私の中でホットなキーワードが「生物多様性」です。世の中的にもホットといえるしょう。今回は、WWFでやっていた以下の講座を聴講して、印象に残ったことをトピック的に書きたいと思います。

<参考>当方のnoteの過去の生物多様性関連の記事

生物多様性をグローバルリスク、TNFD、SDGsそして森って観点で総ざらいし

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人為起源の気候変動で悪影響が広範囲にIPCC/AR6/WG2

人為起源の気候変動で悪影響が広範囲にIPCC/AR6/WG2

本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。

2022/2/28にIPCC(気候変動に関する政府間パネル/The Intergovernmental Panel on Climate Change)が第六次評価報告書(AR6)の第2作業部会(WG2)の報告書を公開しました。

WG1のサマリ第一弾のWG1は2021年8月9日に出ていて、そのときの小泉環境大臣の発表

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生物多様性をグローバルリスク、TNFD、SDGsそして森って観点で総ざらいしてみた

生物多様性をグローバルリスク、TNFD、SDGsそして森って観点で総ざらいしてみた

多様性。ダイバーシティ&インクルージョンという言葉は、社会や組織において、多様な人の考え方、価値観、文化などを受け入れること。それが社会や組織の強さになることだ、と言われています。

生物多様性。最近、「ヒト」の多様性だけでなく、「生物」の多様性という言葉もよく目にするようになりました。こちらは多様な生物、そして生物同士の相互作用で形成されている生態系を維持することが、持続可能な社会、地球環境の維

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世界経済の半分以上は自然に依存してるらしい by. 世界経済フォーラム

世界経済の半分以上は自然に依存してるらしい by. 世界経済フォーラム

本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。

2021年6月にTNFDが発行した「NATURE IN SCOPE」というレポートの中に「世界経済フォーラム(WEF)の推定によれば、自然に 対する依存度が中等度または高度に該当する 経済活動は、世界の経済の産出量の半分以上 (44 兆米ドル分の創出された経済価値)」という言及があり、中身が気になったので調べてみました

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TNFD:自然関連自然関連財務情報開示タスクフォースのレポート「NATURE IN SCOPE」を読んでみた。

TNFD:自然関連自然関連財務情報開示タスクフォースのレポート「NATURE IN SCOPE」を読んでみた。

本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。

以下の記事でTNFDについてちょっと調べてみましたが、2021年6月にTNFDから「NATURE IN SCOPE」というレポート(全26ページ)がでているのを見つけたので、中身を眺めてみました。

以下は、キーワードの抜き出し(語尾など篠崎若干変更)です。

世界経済フォーラム(WEF)の推定によれば、自然に 対する

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人材の多様性を解き放つのはメタ認知なんだと思った

人材の多様性を解き放つのはメタ認知なんだと思った

しのジャッキーです。本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。以下の記事の続きです。

パブリックアフェアーズ協会から「従業員エンゲージメント活用による企業経営の新たな潮流 ~ISO 30414を中心とした国際動向と国内事例からの考察~」というレポートが2021年11月11日に発出されていました。

私自身、チームマネジメントをするようになったこととコーポレートの

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承認欲求に頼らない組織の土台づくり #恐れない組織 への旅

承認欲求に頼らない組織の土台づくり #恐れない組織 への旅

ども、しのジャッキーです。本記事は、マネージャーとしての能力開発に関する学びの記事です。

2021年2月に出た「恐れのない組織」についての学びを書いていきたいと思います。この書籍は、某食品メーカーの経営企画の方から、おすすめされていて、2021年の年末に、Kindleのセールになっていて、やっと年始に読みました。

本書では、組織の学習・イノベーション・成長において心理的安全性が重要であり、それ

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人的資本の情報開示におけるWorkplace cultureとCognitive Diversityについて調べてみた

人的資本の情報開示におけるWorkplace cultureとCognitive Diversityについて調べてみた

しのジャッキーです。本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。以下の記事の続きです。

上記、前回の記事の再掲パブリックアフェアーズ協会から「従業員エンゲージメント活用による企業経営の新たな潮流 ~ISO 30414を中心とした国際動向と国内事例からの考察~」というレポートが2021年11月11日に発出されていました。

私自身、チームマネジメントをするようになっ

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