TNFD:自然関連自然関連財務情報開示タスクフォースのレポート「NATURE IN SCOPE」を読んでみた。
本記事は、ESG/SDGs/CSVに関しての個人的な学びのアウトプットです。
以下の記事でTNFDについてちょっと調べてみましたが、2021年6月にTNFDから「NATURE IN SCOPE」というレポート(全26ページ)がでているのを見つけたので、中身を眺めてみました。
以下は、キーワードの抜き出し(語尾など篠崎若干変更)です。
世界経済フォーラム(WEF)の推定によれば、自然に 対する依存度が中等度または高度に該当する 経済活動は、世界の経済の産出量の半分以上 (44 兆米ドル分の創出された経済価値)
TNFD の技術的 スコープと運用モデルに関する実践的な提言 をまとめた論文が「Nature in Scope」
TNFD ワークプランは、目標、原則、スコープを 2021 年~ 2023 年の 2 年間で実行に移すた めの手段として提示される
TNFD のスコープは、生物、空気、土壌、水などの生きた自然に関連する要素に焦点 を当てています。
組織は、自然が組織の直近の財務業績に(プラスまたはマイナスに)どのように影響 を与える可能性があるかについて開示する(「outside in」)だけでなく、組織が自然に(プラ スまたはマイナスに)どのように影響を与える可能性があるか(「inside out」)についても開 示すべき
TNFD は、報告主体が専用の「TNFD レポート」を 作成するのではなく、TNFD に沿った報告を主要な企業報告の中に統合するようになることを 目指しています。
TNFDが2021からの2年間で生み出すアウトプット
1. 自然関連リスクと機会に関する一連の定義
2. ステークホルダーの状況
3. ユーザー原則
4. 自然関連リスクと機会についての産業別分類システム
5. 情報開示のための段階的なフレームワーク
6. 導入に関する詳細なガイダンス
7. 試験導入の機会
2023年の下期にTNFDフレームワークを公表し、9月以降普及と次のステップを目指す。
本レポートのワーキンググループには、日本からは三井住友トラスト・アセットマネジメントが参画
TNFDの目標
TNFDの原則
TNFDに関しては、前稿として、以下を書きました。このときTCFDの時は、2017年6月に「気候変動関連財務情報開示タスクフォースによる提言(最終報告書)」が発表され、これにあたるものが2023年にでるだろう、ということで6年ずれくらいで、TNFDが活性化するんだろうな、と思いました。
この2023年にでるであろうTNFDフレームワークが、今回取り上げた「NATURE IN SCOPE」でどのようなスケジュールや方針で作成されているかが書かれていた、という形ですね。
いまのところ、TNFDという概念は私の中でふわっとしているので、棚卸をしてみる。
どうやって自然関連財務情報に関する影響を企業は評価すればよいのか?
→これはTNFDフレームワークの中で示されそう自然関連財務情報は、どういった現象をどんな技術で評価するのだろうか?なんかめちゃめちゃ広範囲だな。。。
現象
あるエリアにおける生物種の多様性。種類とか
生物同士のインタラクション
空気、水、土壌の状態
生物現象と人間の経済現象の相互影響
そのエリアの過去の状態の推定とかもあるのかな
技術
観測・測定(センサー、衛星、DNA、液体、気体など)
シミュレーション(気象、生物の動き、災害とか)
環境保全、環境再生など土木・建築的な領域や農林水産業など1次産業領域の技術(素材開発や、施工技術
WEFのいってる世界の経済の半分は自然に中~高度に依存ってどういう推定なんだろう
TNFDって事業機会でもあるのだろうか?だとしたらどういう事業機会なんだろうか?TCFDによって、事業機会が増えたのってどういう事業体なんだろう?
どんなスタートアップとかがでてきているのだろう?
などなど、まだまだ自分の中でわからないことが多すぎます(苦笑)まぁ、ぼちぼち調べていきたいな、と思います。ちなみに、スタートアップで思い出しました、以前書いた以下なんかは、TCFDからTNFDに地続きの領域なんでしょうね。
おわりに
このほか、当方のESG/SDGs/CSV関連の記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。またフォローや記事への「スキ」をしてもらえると励みになります。
ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
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