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未来展望委員会は「実践する現場を増やし、市場観を取り戻す」(仕事と会社はどうなるか篇⑦)
「実践する現場が減っていることが大きい」
「本日の未来展望員会のテーマは、デジタル・生成AI時代に、どのような学びをしていていけばいいのかの続編です」
摂津倉庫の女子社員4名と社会文化研究家の池永先生の未来展望委員会は、「仕事と会社はどうなるか篇」の7回目となった今回は、「デジタル・生成AI時代の学び方改革⑦」を議論しました
「デジタル・生成AI時代の学びを考える前に、まず会社と仕事の現在地を見てみましょう」
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「どうしてですか?」
「なぜか?
製品・モノを起点に、発想するようになって、おかしくなりました
これを、どこに売ったらいいのか?が、見えなくなりました
ターゲットは、どこなの?よく分からないけど、このあたりをターゲットに売ってみたらどうだろう、なんとかなるだろうと、肌感覚なく暗闇のなかに矢を投げるように
『適当』になったのです
それは、製品・モノから発想して、追いかけるようになったのです。
そういうことを繰り返しているうちに、市場観がにぶってしまったのです」
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「市場観ですか?観るとは見て感じて、考えることでしたね。」
「そうです。市場観とは市場を見て、感じて考えることです。企業において、この市場観が鈍ってきているのではないかと思っています。企業は社会・市場の変化をつかめなくなり、企業力が低下しているのではないかと感じています」
「市場観が鈍ると、企業力が落ちていくのは、どういうことですか?」
「私は、企業力を情報取集力+分析力+編集力+企画力+実行力の総合力と考えています」
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「インターネットが普及しはじめ、情報収集はインターネット中心に行うようになり、会社はインターネット上の情報に依存するようになりました。現場に行かなくなり、お客さまとの接点の機会が減少しました。すると、どうなったのでしょうか?」
「現場感覚が落ちていったということですね?」
「そうです。
現場感覚が鈍り、生きた情報収集力が弱まったことで、情報分析力・編集するチカラが落ち、結果として戦略をまとめあげるチカラが落ちていきました。だからみんなが納得しない計画となる。だから誰も本気で実行しない。
『実践する現場』が減ったので、実行するチカラも落ちていった。そして、企業のチカラが落ちた。ドラッカーさんは、経営を『認識力×構想力×構築力×運営力』の総合力といっておられますが、この最初の『認識力』がなによりも大切だと思っています」
「『実践する現場』が減ったから、企業のチカラが落ちたとは、どういうことですか?」
「インターネット、そしてテレワークの普及によって、現場に行かなくなり、お客さまとの交流、対話が減るなど『実践する現場』が企業から減りました。
『実践する現場』が減って、市場インサイト力が落ち、企業の戦略立案力・マーケティング力が落ちたことで、価値変換・価値創造力が落ちたことが、仕事が今までどおりではうまくいかなくなった理由ではないかとおもっています」
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「そして生成AIが本格化しはじめました。これからさらに『実践する現場』が減っていくリスクをかかえています」
「では、どうしたらいいのですか?」
「生成AIを主語で考えてはいけません
主語は、人から考えないといけません
技術・AIはあくまで手段なのです。主語は人から考えないといけません。どうしていけばいいのかは、次回に議論していきたいと考えています。本日の未来展望委員会は、ここまでとします」
「市場観、市場インサイト、実践する現場が大切なんですね。本日の未来展望委員会も、ありがとうございました」
次回の第18回「note摂津倉庫未来展望委員会」は「仕事と会社はどうなるか篇」の最終回、来週12月17日(火)に配信させていただきます。本年最終号となります