マガジンのカバー画像

週刊ダイヤモンド大人のための最先端理科

28
連載している週刊ダイヤモンドの記事をご紹介。
運営しているクリエイター

記事一覧

週刊ダイヤモンド誌連載コラム第464回はノーベル賞関係

週刊ダイヤモンド誌連載コラム第464回はノーベル賞関係

10月の第1週はノーベル賞受賞者発表で始まります。昨年は「mRNAワクチン」という応用研究でしたが、今年の生理学・医学賞はマイクロRNA(miRNA)の機能に関する基礎研究でした。小さなモデル動物「線虫」を使った研究という点について、2002年、2006年にもそうだったなぁ・・・という点を週刊ダイヤモンド誌の連載コラムで掘り下げてみました。他の解説記事とはちょっと異なる視点をお楽しみください。ちな

もっとみる
週刊ダイヤモンド連載コラム第457回:小さなRNAの除去だけで マウスの雄を雌に「性転換」

週刊ダイヤモンド連載コラム第457回:小さなRNAの除去だけで マウスの雄を雌に「性転換」

ただいま発売中の週刊ダイヤモンド誌に連載コラム「大人のための最先端理科 第457回」が掲載されています。

今回取り上げたのは、マイクロRNAという小分子RNAをゲノム編集で除去することによって、雄を雌に「性転換」したというマウスの基礎研究。オープンアクセス論文なので、どなたでも読めます。

いつもコラムを書くときは、コアとして取り上げる最先端論文を選び、出だしと最後を考えながら、まず背景の説明あ

もっとみる
週刊ダイヤモンド誌連載コラム第450回はヒト人工生殖細胞の話を取り上げました

週刊ダイヤモンド誌連載コラム第450回はヒト人工生殖細胞の話を取り上げました

7週間に1回の連載、先週発売の週刊ダイヤモンド誌に掲載でしたが、タイミングを逸して本note記事に挙げられず……。でも備忘録として残します。

今回はヒトiPS細胞から人工生殖細胞の産生過程の途中段階までを効率良くする方法を開発したという京都大学の斎藤通紀先生のところの論文を取り上げています。

最近、繰り返しAudibuleで聴いていたユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』に影響された書き出し

もっとみる
第19回科学ジャーナリスト賞贈呈式

第19回科学ジャーナリスト賞贈呈式

6月8日(土)審査員を務めた科学ジャーナリスト賞(J賞)の贈呈式に出席してきました。この賞は日本科学ジャーナリスト会議(JASTJ)が毎年、授与しているものです。

こちらが今年の受賞作品です。

大賞、優秀賞、それぞれの受賞者に、白川先生、浅島先生、相澤先生、小林先生が記念品を授与し、それぞれ講評と受賞スピーチをされました。

受賞作品へのリンクを貼っておきます。

週刊ダイヤモンド誌連載コラム#436回は神経難病ALSを取り上げました

週刊ダイヤモンド誌連載コラム#436回は神経難病ALSを取り上げました

ただいま書店で発売中の週刊ダイヤモンド誌(2/24号)の連載コラム『大人のための最先端理科第436回(生命科学)』に神経難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)のことを取り上げました。ただいま多数の治療薬の開発が進みつつあります。

ちょうど、年明けにチネ・ラヴィータにて映画「NO LIMIT, YOUR LIFE」を見に行ったこともありました。こちらの拙note記事も合わせて読んでいただけると有り難いで

もっとみる
週刊ダイヤモンド誌連載コラム第429回で体外受精のリスクについて取り上げました

週刊ダイヤモンド誌連載コラム第429回で体外受精のリスクについて取り上げました

2015年から続けている週刊ダイヤモンド誌の連載コラム「大人のための最先端理科 生命科学」の今回の話題は「体外受精」。直近で発表された京都大学の篠原隆司先生の論文を取り上げています。

この論文はオープンアクセスですので、どなたでも読めます。Graphical Abstractを貼り付けておきますが、顕微授精だけでなく、体外受精(IVF)のみでも、子ども世代(F1)以降の健康に関してリスクがあるこ

もっとみる
週刊ダイヤモンド連載コラム第422回はカリコ博士にフォーカス♫

週刊ダイヤモンド連載コラム第422回はカリコ博士にフォーカス♫

2015年から続いている週刊ダイヤモンド誌の連載コラム「大人のための最先端理科」は、個々数年、この時期はノーベル賞がらみの題材を扱うのが恒例。今年はさて、どうしようと思ったのだけど、ある意味、順当すぎるmRNAワクチンを取り上げることにしました。

Amazon/Kindleのリンクが公開されるのを待っていたら、note記事公開のタイミングを逃しました……orz

週刊ダイヤモンド連載第415回は「痩せ薬」の話

週刊ダイヤモンド連載第415回は「痩せ薬」の話

7週間に1回、週刊ダイヤモンド誌に連載を続けています。医学生命科学の最先端の情報を、ビジネスマン・ビジネスウーマンを念頭に噛み砕いて伝えるというミッション。編集者さんとのコンビも良く、楽しみながら書いています。とはいえ、毎回の題材探しは苦労もあり……。

今回は代謝病の分子メカニズムをもとにした「痩せ薬」のご紹介。本当はマクラと最後に登場する片桐秀樹教授の最新論文をご紹介したかったのですが、なぜか

もっとみる
週刊ダイヤモンド連載コラム第408回は人工冬眠のお話♬

週刊ダイヤモンド連載コラム第408回は人工冬眠のお話♬

ただいま書店に並んでいる週刊ダイヤモンド誌に、「大人のための最先端理科」の連載コラムが掲載されています。今回は「人工冬眠」の話です。ちょうど6年前にも扱っていて、研究の進歩に驚きました!

ちょっと表紙が……ですが、ぜひ御覧ください。

週刊ダイヤモンド連載コラム:坂本龍一の追悼として

週刊ダイヤモンド連載コラム:坂本龍一の追悼として

ただいま大型連休合併号として発売されている週刊ダイヤモンドの連載コラム「大人のための最先端理科」に記事が掲載されていますので、ぜひ手にとってご覧ください。Kindle版等でも読めます。
今回は3月末にがんで亡くなられた坂本龍一を悼んで、がんの転移についてフォーカスしました。

週刊ダイヤモンド連載コラム第394回:百寿者のエピゲノムは若い!?︎ 血液から年齢推定する新手法

週刊ダイヤモンド連載コラム第394回:百寿者のエピゲノムは若い!?︎ 血液から年齢推定する新手法

週刊ダイヤモンド誌に連載している拙コラム、第394回のテーマは、エピゲノムで年齢を推定する新規手法について。岩手医科大学の清水厚志教授らの最新論文を中心にご紹介。Kindle版をご紹介。

こちらのプレスリリース記事も上げておきます。

ちょうど東日本大震災から12年経ちますが、震災復興プロジェクトの1つとして打ち立てられたプロジェクトの1つが東北メディカル・メガバンク機構でした。今、どんどん実り

もっとみる
週刊ダイヤモンド連載コラム第387回:ビタミンKとフェロトーシス

週刊ダイヤモンド連載コラム第387回:ビタミンKとフェロトーシス

新春合併特大号として今年最初の週刊ダイヤモンド連載コラムが掲載されたことをアップするのが遅れました。

昨年8月に東北大学よりプレスリリースしたNature論文を元にした記事です。

本当は、12月のノーベル賞授賞式直後くらいの記事のつもりで書き始めたのですが、実際の掲載は年明けだったのでした。個人的にはフェロトーシスは今後のノーベル賞の可能性大だと思っています。

Kindleで読めるシステムに

もっとみる
大人のための最先端理科第380回はペーボ博士のノーベル賞!

大人のための最先端理科第380回はペーボ博士のノーベル賞!

週刊ダイヤモンド誌の最新号(10/29日号)に、担当している連載コラム記事が掲載されました。Kindle版のリンクを記しておきます。

今年、10月3日のノーベル生理学医学賞発表直後にもオンライン記事を書かせていただきましたが、紙媒体でもしっかり書かせていただきました。

ペーボ博士が2020年より沖縄科学技術大学院大学(OIST)に研究ユニットを持たれるようになったことを知り、「東北メディカル・

もっとみる
週刊ダイヤモンド連載コラム第372回はHuman Cell Atlasを取り上げました

週刊ダイヤモンド連載コラム第372回はHuman Cell Atlasを取り上げました

こちらにアップするのが遅れましたが、ただいま発売中の週刊ダイヤモンド誌の連載コラム「大人のための最先端理科」に記事を寄せています。

もはや単一細胞で遺伝子の働き方を調べるsingle cell RNA-seqを行なっていなければ一流誌に掲載できない、というくらい必要な技術ですが、そのフロントが何を目指しているのか、6月末に開催された「Human Cell Atlas」という国際共同プロジェクトに

もっとみる