100パーセントの優しさで誰かも自分も許したい。

へこみそうになった先日の夜、眠る前。
「やさしさ…やさしさ100パーセント…！」
と、なぜか小さくつぶやいていた。

まああぶない人じゃん。

外から見れば怪しいが、なぜかそれだけで自分が本当に優しい心の持ち主な気になって、
ちゃんと眠れた。



やさしくなれなかった裏返しでもある。
でも、錯覚するだけでもいいのだ。



村上春樹の作品で、あったっけな。
『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』

100パーセントならいいだろう？




私はたぶん洗脳されやすい。
というか、自分を洗脳しやすい。




採血が大嫌いだった頃、
「好きになったほうが今後の人生、絶対ラクだから」と
「採血　注射　好き」のような検索結果で出てきた注射好きの意見を読みまくり、
自分もそのタイプだと思い込んだ。


その結果、今ではすっかり異様に採血好きになってしまった。
好きというか、平気になったというか、
なんというか、またやりたくなる。
（いやそれは好きですね）
針が刺さる瞬間を見るのが面白い。
先月の人間ドックでは、「お好きですか？」と看護師さんからバーテンダーのような言葉を引き出してしまった。
はい、実はけっこう。



薬が苦くて飲み込めないときや
どう考えても苦手なものを食べるとき
心の中で「おいしい！」「え、めっちゃおいしいよ！？」
と思いながら口にすると
意外と大丈夫だったりもする。


あぶない人じゃん（再）。
だからといってゲ◯モノの類は口にできませんが。



脳って面白いもので、大丈夫だよ、と思えば
色々錯覚してくれるのではないかと。



口角を上げて笑っているだけで、
楽しいと勘違いしてくれるシステムもあるらしいですね。
それと一緒で。
笑うから楽しくなると誰かも言っていましたね。



強がりでも錯覚でも、
はじまりはなんでもいいのだと思います。



私はとにかくやさしくなりたい。


穏やかに。



やりたくないことがたーくさん。
でもやりたいこともたくさん。
自分の機嫌は自分で取る、でしたっけ。
とりあえず、それだけでも出来ていれば
明日はそれをやってみよう、と思えば
生きていけますよね。



自分にとってのご褒美を用意しておくのは大事だ。
苦しさに果てはないから
ストッパーは自分で作らなければ。



正直に、思うがままに、
感情をコントロールしなくてもいい状態なら
私はいったい今、どんな気持ちなのだろう。



そのとき誰を思い浮かべるのだろう。




知りたいようで知りたくないから、
やっぱり、そのまま寝てしまおう。
まだ目覚めない。



（9/30の下書きを今頃投稿。）
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