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#熟成下書き

「熟成下書き」でたまった下書きを公開しよう!熟成した下書きから力作の完全版をつくるもよし、下書きの上にひとことコメントを加えてそのまま公開するもよし、です。 詳しくはこちら

急上昇の記事一覧

いつも笑って距離をとる、と彼女は言った

じゃりじゃり、と歩くたびに鳴る足元を気にしながら、私たちは明治神宮に向かっていました。二人ともふっくらしたコートを着ていたので、時期は1月だったと思います。初詣の時期は過ぎていたので人はまばらでした。 私はこんなことならブーツを履いてくるんじゃなかったと後悔していました。足元がおぼつかず歩いていてぐらぐらしてしまいます。すれ違いに向けられる視線のなんと多いことか。けれどもその本当の理由とは以前書いたことのある、バイト先で出会った美人な同僚と一緒に歩いていたからです。 彼女

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絵を描くこと

私の絵は下手だと思うイラストをよく描くことがある。 それはおそらく言語化できないものを上手い具合にまとめ上げようとしていくことだなんて言えるだろう。 後は某小説の主人公が手のイラストを描くように(正確にはもう一人の自分がイラストを描くようにとも言えるだろう)。 言語化できないものを「描く」という行為で消化。 昇華しているのではないかと思っている。 ただ私が有機物、すなわち人物や動物のイラストを書かないのは上手に描けないのもある。 けれど、動きがあるものを描くことが困難な

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【番外編】国葬儀に際し安倍晋三元首相に感謝~ご冥福をお祈り申し上げます~

日本の不幸感をぶっ壊す! 幸せ研究所、國神貴哉です。 +++++ 本日2022年9月27日、日本武道館において、安倍晋三元首相の国葬儀が執り行われます。 安倍晋三先生の生前のご尽力に対し、心よりの感謝を申し上げますとともに、安倍先生のご冥福をお祈り申し上げます。 私は諸事情により東京へ足を運ぶことができませんが、大阪の護国神社へ、献花に伺わせていただきたいと思います。 +++++ さて、今回の記事では、「安倍ちゃん」と呼ばれ、JKとハートをつくるほど国民に愛され

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なみだいろ 声が聞こえない夜は 困らせてしまうほど わがままになりたい

実際、人から私がどう見えるのかはわからない。 友人には、明るくて我儘で、そのくせ結構気にしい、と思われているだろうし、昔の同僚には、腰が低そうに見えて、我の強いワンマン、と写っていただろうし、上司には、仕事は出来るが、気の弱い引っ張ってやらなきゃならない奴、という評価だったように思う。 私が、ある程度深い仲になり、お付き合いした、と言えるのは3人(北は含まず)。 この3人には、最初は、私はとても脆い、世間知らずだと思われていた。 どいつもこいつも、最初のキスの時は、

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ハンドミキサー

母の作るケーキがすきだ。オーブンではなく炊飯器で作られる。材料は、ホットケーキミックスまたは小麦粉、砂糖、卵。カステラ風にするときは、卵を多めに入れるらしい。どれを何グラム入れるかは、母の気まぐれ。家族みんなに無視され続けてふにゃふにゃになったバナナを加えたバージョンがあり、わたしはそれが特別すき。 先日、母が作ったのは、メレンゲを使った従来よりもふわふわしたケーキだった。わたしは食卓の椅子に座り、台所に立つ母を眺める。ギュイーーン、ガガガ、ギュイーーン、ガガガ。ハンドミキ

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晩産のたしなみ。

いわゆる晩婚、もしかしたら「晩産」に至れるかもしれない40代のリアルデイズ…… D23  マックポテトの誘惑 /  姿勢が正せる。それがひとつのバロメーターだ、私の場合。家事をしていても、犬と散歩をしていても、デスクに座っていても。はたと気がついたときに、すっと背筋を伸ばせるかどうか。  どうにも底力が湧かない今日みたいな日は、体の芯みたいなものがくにゃりと曲がって、なんとも情けないことになっている。体は泥のように重い。物理的にも、精神的にも。    デスクでは永遠に

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バスの中で綴る

音楽に合わせて。 テンポに合わせて。 ペンを取り、時に端末を取り出し。 ひたすら文字を書いてゆく。 それが上手に描き切れるかはわからない。 それでも書いてゆくし、打ち込んでゆく。 バスの中。 帰り道という名の休憩の時。 眠たい目を擦りながら。 感情を丁寧に材料として加工しながら綴ってゆく。 時にそれが鋭い言葉になったとしたら謝りたくなる。 けれども私はなるべく柔らかい表現を使っていこうと思っている。 それか「書かない」 その選択も視野に入れる。 誰かを鋭く傷

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若気の至り

今日私は初対面の男とキスをした。場所は駅前のカラオケの個室。歌い始めて1時間のときだった。 「手、握っていい?」 最初、彼はそう言った。私の手を握ってきたその手は私より少し冷たい。 そんなに大きくなくて少し柔らかい彼の手を握り返しながら私は、あー、落ち着くなんか眠くなるなぁなんて意味のない嘘をつく。 眠いのはホント。瞼は重いし、今は何も考えたくない。でも手を握ったから眠くなったわけでは決してない。あーあ、あくびが出そう。 目の前の小さい画面から流れるミュージシャンのイン

白昼の夢

よく晴れた気持ちの良い午前中のことだった。 僕はリビングの大きな窓のそばで、ガラス越しに陽の光を受けながら寝そべって本を読んでいた。 太陽はゆっくりと雲に隠れたりまた出たりを繰り返して気を引くように光の様相を変えていく。遠くの方には止まったままの工事用の巨大なクレーンが見え、そのまた後ろを雲がふわふわと移動している。 このひどくゆっくりと流れる時は、まるで世界を片栗粉を溶いた水の中にそっと入れてしまったかのように、僕の動きや頭の回転をも遅めてとろとろと進んでいった。 その

郷愁のぼろアパート、301号室

こんにちは。 いつも僕のnoteにて、稚拙な文章を読んで頂きありがとうございます。 基本的に僕のnoteでは、自身の精神疾患のことを基にして様々な記事を書いているのですが、今回は自分の昔話のようなものになるのかなと思います。 その中にも精神疾患での体験談もありますので、今回も是非とも最後までお付き合い頂けると幸いです。 以前、クリスマスの時期頃に僕が現在住んでいる家に引っ越す前に住んでいた「ぼろアパート」でのお話しを少し書いたことがあるのですが、この記事でもまたそのぼろア

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