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管理栄養士としての僕

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栄養関係の記事をまとめたマガジンです。
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#管理栄養士

「管理栄養士は稼げない」を再考する

「管理栄養士は稼げない」を再考する

「管理栄養士は給料が低い」
「管理栄養士は稼げない」

管理栄養士にまつわる話題でよく出てくる話題です。確かに管理栄養士の給料は低い。僕は病院の管理栄養士として働いていましたが、残業代抜きだと月の手取りは17万円台でした。残業代を入れても19万円台がほとんど(残業時間は月平均10時間弱でした)。

ボーナスは病院が儲かっているか否かに左右されるのですが、あまり経営状態は良くなかったので、年間で2ヶ

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栄養系学生におすすめの書籍〜学生のうちに読んでおくと良いことあるかもよ〜

栄養系学生におすすめの書籍〜学生のうちに読んでおくと良いことあるかもよ〜

管理栄養士のせいです。現在ぼくは、中規模の急性期病院働き始めて2年目になります。勉強の日々ですが、自己学習の媒体としてメインなのはやはり本です。

新卒で病院で働いていると、「もっと先にこういう本に出会いたかった」とか逆に「学生のときにこの本を読んどいて良かった」っていうことがあります。もちろん病院だけではないと思いますが。

そこで今回は、ぼくが学生時代(院生時代)に読んだ本や、働き出してから購

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ヨーグルトはいいぞ~管理栄養士的視点~

ヨーグルトはいいぞ~管理栄養士的視点~

初めてnoteのイベントに参加してみます。



5月15日の「ヨーグルトの日」にちなみ、「明治ブルガリアヨーグルト」とnoteがコラボして、「#ヨーグルトのある食卓」をテーマにした投稿コンテストを開催いたします。

とのことで、これを見つけたのが6月29日。

締め切りが6月30日で(!)、「さすがに間に合わないかなぁ…」と思ったけど、無性に書きたい欲が出てきたので、頑張って書きます。

 

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面接で聞かれたこと

面接で聞かれたこと

このnoteを書き始めたのは2019年4月1日。新元号「令和」が発表された日です。

っていう前置きに特に意味はありません。笑

今、季節としては春で、3月にいわゆる「就活解禁」をしてから1か月経つわけですが、栄養士・管理栄養士職の就活はこれから本格してくるでしょう。

だいたい梅雨~夏がピークなイメージです。早いところでも「書類締め切りが5月末」とか。

書類選考を通ったら次はいよいよ面接です。

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栄養指導から始めるべきなのか?

突然ですが…

病院管理栄養士のキャリアステップってだいたい決まっている気がします。

①糖尿病、脂質異常症、高血圧、心臓病などの栄養指導
②腎臓病、透析などの栄養指導
③胃術後、潰瘍、IBD、クローン病、低残渣などの栄養指導
④入院患者の栄養管理(栄養出納の計算、食事内容の調整、病態に合った栄養ルートの選択など)
⑤栄養サポートチーム(NST)で多職種と連携した栄養管理
⑥ICU、HCUでの急性

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大晦日の出来事

大晦日の出来事

社会人はじめての年末年始。

大晦日の前日、30日の夕方にぼくは広島へ帰省した。高校の同窓会へ出席するためだ。

ここ数年で開発が進んだ広島駅。

大阪に出てから年に1~2回しか帰省していないので、ぼくの記憶の中では、おんぼろい下水道の臭いがただよう広島駅で止まったままだ。

地元のはずなのに見知らぬ土地へ来た気分だ。

高校の同窓会は、卒業してからは最大規模で、学年の半分以上が参加した。

卒業

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栄養士のぼくが肺がんについて語る

栄養士のぼくが肺がんについて語る

管理栄養士のせいです。

日々患者さんと向き合っていますが、なかなか臨床に活かすための勉強ができていない今日この頃です。

今回は、そんななかで最近勉強したことをアウトプットします。

ぼくが担当している病棟の主な診療科の一つである「呼吸器外科」、そしてその中でも最も多い「肺がん」に焦点を当てたいと思います。

【目次】
■肺がんとは
■肺がんの疫学
■肺がんの原因
■肺がんと食事
■肺がんの予後

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国試を終えたキミへ

国試を終えたキミへ

2019年の3月はいつもより暖かい気がする。

社会人最初のホワイトデーは、職場の人へお返しするのが大変だった。男性管理栄養士は、モテる。

季節の変わり目だからか天気は変わりやすくなっている。この雨が降り終われば、やっと春本番という感じだ。

***

卒業。新生活への準備。別れと出会いの季節。

一般的な会社勤めのサラリーマンは、予算の締めなどに追われているのだろうか。

日に日に陽射しがやわ

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サッカーチームに食育セミナーしてきました

サッカーチームに食育セミナーしてきました

管理栄養士のせいです。

今回は、先日知り合いのサッカーチームに食育セミナーをしてきた話です。

ぼくは普段は大阪の急性期病院で働いてるのですが、学生のときからずっとスポーツ栄養にも関わりたい、と思ってきました。

ただ、やりたいと思っているだけでは当然できるわけでもなく、何かしらの行動を起こさなければなりません。

「スポーツ栄養」って、言葉の響きだけでもなんか華やかで(思ってるのぼくだけかな?

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始めて実習生を担当した話

始めて実習生を担当した話

病院で勤務経験がある管理栄養の方は一度は担当したことがあるだろう。

”実習生”若かりし頃の自分(とは言っても3年前だけど)も実習生だった。

そう思うと不思議だ。

3年前は右も左も臨床栄養のことが分からなかった-それこそ栄養指導の診療報酬や糖尿病患者のHbA1cの目標値、食品交換表の使い方など-自分が、今では病院で働いていて、一年目にも関わらず実習生に何かを教える立場になるとは。

しかし、こ

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