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002:工藤春香さんとのともだちラジオ
ラジオを公開して、1週間ほど経ちました。
その間に、Art Award Tokyo Marunouchi2024も始まりました!
ラジオの反応はいろいろいただいて、とても嬉しいです。友人が聞いてくれているのがいいなー。と思います。個人的なアーカイブづくりを開いているような感じもあるかもしれません。
2回目の工藤さんとの対話は配信しました。こちらから聞けます。
https://www.kais
2023ふりかえり(主に美術)
2023年、4歳になり人間となりつつある息子を前に、この時期に種を蒔き、土を耕しておかないとまずい…と焦り、保育園から幼稚園へいれ本人にとっても大きな変化、私もさらに細切れのなかの仕事+子育てで自分の「やりたいこと」を棚上げする日々でした。会社の売り上げは大健闘で12月から10期を迎え、コツコツ積み上げてきたことが実んだと自負してよいと思います。ということは…、子育て前はずいぶん遊んでいたんだなー
もっとみる未来の美術館 ル・コルビュジェのムンダネウムと高橋由一の螺旋展画閣:トーマス・サラセーノの「Museo Aero Solar」 (空気太陽光ミュージアム)
大学の非常勤で博物館経営論を担当して7年経った(早い…)。
毎年ブラッシュアップしながら、勉強も重ねながら担当している。博物館経営論なんて美術館館長クラスが担当しておくれよ!という私の心の叫びと共に7年前に始まった授業。そもそも私は美術館で働いている時期もほんの少しで、ずっとフリーランスだ。と弁解しながらも、授業を組み立てるのは面白い。今年は3年ぶりの対面授業で、大変だけれど皆さん熱心でフィードバ
2022年の振り返り-Other Rooms
今年は、それなりの、ほどほどの距離でアートに向き合い、家族のさまざまな問題に直面しひとつずつこなしていくような日々だった。流れと縁が確実にあって、ただただ立っているという感じ。立っていて、時間が過ぎ去っていく。一つ一つのことを思い起こすと長かったのだが、あっという間でもあった。
縁があってやってきたことに応えるという感じ。たまに、こんなこといいなぁと思うできごとがあったり、素敵な人だなぁという人
ボリス・グロイス「流れのなかで」、変容する美術館、トマトスープ、ゴッホ
2022年10月13日、2人の若い環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーがゴッホの「15本のひまわりのある花瓶」(1888)にトマトスープの缶を投げつけるというニュースが報道され、私もぼんやり見ていた。
https://www.asahi.com/articles/ASQBS4VSHQBSUHBI00V.html
その時はふーんという感じだったが、friezeに2人のインタビュー
blanClassの日に話しました…!
blanClassの小林晴夫さんに呼んでもらって、話しました。blanClassの日が10月17日(本日)なのですが、いろんな人と喋るのかなと思っていたら、ふたりでがっつり話す会でした。小林さんの話を聞くのがよいかなと思ったけれど、わたしの話もたくさん聞いてもらいました。自分のやってきた曖昧なことなんかも肯定してもらったような気がして、楽しい時間でした。ラジオのように、なにかしながら聞いてもらえた
もっとみるモリス・バーマン「世界の再魔術化」を読んで、どんな家を建てるのか
なによりもまず本書が1981年に書かれたということ。驚きというか嘆息というか、予言の書というか。奇しくも私の生年と同じなので勝手に感慨深い。
完結に言えば錬金術を最後に「参加する意識」を失くした西洋世界の精神の全体性について書かれている。「参加する意識」とは自分を包む環境世界と融合し同一化しようとする意識のこと。自然の一部である人間としてその不思議な生命力の世界に畏怖と共感を持ちながら人間は生き
『ジェイムズ・リー・バイヤーズ 刹那の美』を読んで
ジェイムズ・リー・バイヤーズ(James Lee Byars, 1932-1997)と聞いてもピンとこない人のほうが殆どだろう。私はハラルド・ゼーマンの資料を読むなかで名前を知ってはいた。バイヤーズはゼーマンの展示に繰り返し取り上げられている。「ドクメンタ5」や「ツァイトロス」をはじめ、1980年にベネツィアビエンナーレでアペルト部門ができたときにも紹介された。しかしながら、パフォーマンスを行う、
もっとみるケヴィン・ケリー「5000日後の世界」を読んで:増幅していく現実
AR(Augmented Reality)=拡張現実の世界としての「ミラーワールド」がどんな風に実現されるか描かれるケヴィン・ケリーの預言の書。
SNSの次のプラットフォームは「ミラーワールド」。全てがAIと接続されるという。具体的な内容も紹介される。街を歩いていて100年前の風景を重ねて見られる、歴史的背景をすぐに確認できるなどは、はウェアラブルな媒体をつかって、情報に到達する速度が変わるとい
ドライブ・マイ・カーを見て
話題になっているので、濱口竜介監督のドライブ・マイ・カーを私もみてきた。3時間半くらい?そりゃ時間も増えていくというような風景のうつりかわりも丁寧に描かれる、ロードムービーでもある。
村上春樹の原作は後ほど読んでみようと思うが(以前読んでいるはずだが、運転がうまい女性のことくらいしか思い出せない)所感をメモ程度に書く。
ネタバレになってしまうが、家福がみさきと一緒にワーニャ役を引き受けるか考え