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Not For Sale 〜50歳からの海外博士挑戦〜

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【メインマガジン】長年、自分が「できること」を切り売りして生きてきました。でも本当は、夢や生き方は「非売品」のはず。そんな想いで、2023年8月にドイツへ来ました。
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#最近の学び

#94 敬意の表し方にも、ダイバーシティ

#94 敬意の表し方にも、ダイバーシティ

ここ数日で、貴重なことを学んだ。人に敬意を表すにはいろいろと違った方法があり、それは文化や言語のみならず、職業にも影響を受けるということだ。このことが分かって以降、視野が開けた気がした。

敬意を感じる時

みなさんはどんな時に、「この人は自分に敬意を払ってくれている」と感じるだろうか。ここでいう「敬意」は「尊敬」とは多少異なって、「その人の考え方を、たとえ自分の考え方とは違っても、認めて受け入れ

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#86 天と地の結婚 =「雷」が意味するもの

#86 天と地の結婚 =「雷」が意味するもの

日本神話では、天の神(=天津神)が天孫降臨で地に降りたことになっている。地上の道案内をしたのは猿田彦大神、彼の妻となったのは天から降りた天之鈿女命(あめのうずめのみこと)。この二柱の神様は伊勢内宮参道の正面にある猿田彦神社に祀られている。天と地が交わることは、色々な場面で必要なのだと思う。

雷のメカニズムとその名前

雷は天から地へ落ちると思われがちだが、実は違う。天気予報大手の tenki.j

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#85 ドイツGP難民を卒業した話

#85 ドイツGP難民を卒業した話

ドイツに来て100日が経った。実はこの100日目、留学生にとっては「第一の関門」となる。現地の生活に慣れ、電車に乗ったり買い物をしたりという生活の勝手も分かるようになり、しかし文化や食生活の違いから来るストレスは着実に身体に蓄積されてきて、多くの留学生が体調を崩すのが、到着後100日目あたりだ。

異国の地は、やはり厳しい

先の投稿「#71 エマージェンシー・ブロー 〜緊急浮上せよ〜」で、ドイツ

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#54 声が枯れるまで、沈黙を語ろう

#54 声が枯れるまで、沈黙を語ろう

先週の月曜日にダルムシュタット工科大学での正式勤務が始まりましたが、第一週は各種事務手続きやPC関係の設定でほぼ終わってしまいました。今週から徐々に担当する研究について話し始めています。25年前のオーストラリア留学中に勉強していた理論に近いことを、機が熟しつつある AI 技術で実現しようとする研究で、またまた昔と未来がつながりました。

フィンランドで学んだこと

先に何本か投稿したように、勤務開

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#19 駅のベンチを予約したかったあの頃

#19 駅のベンチを予約したかったあの頃

駅のベンチを予約して使ったことがある人はいますか?あるいは、予約できるベンチがある駅を知っている人はいますか?多分いないと思います。今日はそんな、「駅のベンチを予約したかったあの頃」の話です。

いつも前向きでポジティブ?

50歳で会社を辞めて海外へ博士留学などというと、「これまでさぞかし順調な人生を歩んできたのだろう」と思われるようなのですが、実際は全く違います。僕のことをよく知る人は、僕がい

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