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POEM

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#エッセイ

キミをずっと、まっている。

キミをずっと、まっている。

いつの間にいなくなったんだろう
いつも一緒にいたはずなのに

まさか、キミがいなくなるなんて

そんな日が来るなんて
僕はいまだに信じられない

だから、僕はずっと待ってる
キミが僕の隣に戻ってきてくれるのを

いつまでも

いつまでも







日々、靴下がなくなっていきます。
片方だけ。不思議です。
そんな想いを詩にしてみました。

主に次男の靴下だけがなくなります。
たまに私の

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今日が終わるときっと消えてしまうから、書いておきたいことがあります。

今日が終わるときっと消えてしまうから、書いておきたいことがあります。

日が長くなってきました。

仕事を終えた家路、空に瞬き始めた星を見つけることが楽しみだった12月は、慌ただしく過ぎ去っていきました。いつもより暖かい冬の日、見上げると帰り道の空は、橙色と紺色が陣取り合戦を始めているところでした。

12月を終え、1月が始まり、私は昨日あったものが今日も同じようにあるとは限らないことを再び教えられました。誰かの犠牲の上で学ぶことは胸が苦しく、そして悲しいと感じます。

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夏の終わり、秋の気配。

夏の終わり、秋の気配。

手を伸ばしても届きそうにないほど
遠くに行ってしまった

あんなにも近くにいたのに
高く高くのぼってゆく

私はそれを追いかけることなどできなくて
ただ深呼吸をするだけ

吸い込んだ空気に
金木犀の甘やかな香りをはらんでいるのを感じ
ああ、新しい季節が始まるんだと知った

見上げればどこまでも高い空は
雲を敷き詰めて

あなたはあの雲の上を軽々と飛んでいくのでしょう

私はあの雲がどこまでもどこま

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うつむいた先の手には、小枝。

うつむいた先の手には、小枝。

「何しよーと?」

うつむいた息子の手には、必ず小枝があって。
その小枝で地面にお絵かきをしていた。

私も一緒になって、その小枝で絵を描いて。

さらさらとした黄土色の土を、小さな小石を、掻き分けるように、小枝は進む。

我が名はモーセ。
振り下ろした小枝が、公園の土を割ってゆく。
息子の喜ぶ顔が見たくて、右に左にと小枝はゆく。

アンパンマンにバイキンマン。
なぜかカレーパンマンは上手に描けな

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夕焼けも、朝焼けも。

夕焼けも、朝焼けも。

「いってらっしゃい」

ドアを開けて、夫を送り出す。
我が家の玄関は東向き。

たまに、ドアの向こう側から、近所のマンションの隙間をぬって、朝焼けが顔を出す。

朝焼けが見れた日は、すごく気持ちがいい。
得をした気分になる。

朝焼けは雨、なんて言うけど、気にしない。

雨は降る時は降るし。
雨が降らないと困るし。
雨が降ったら、傘をさすか、レインコートを着ればいいだけのこと。

そんなことより、

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詩|monochrome

詩|monochrome

あいちゃんは
行ってみることにしました
生まれて育った家に

遠足気分でたどり着いた家には
思い出がいっぱいありました

かえるの鳴き声
綺麗な星空
草のにおい
喧嘩したこと

子どものころの思い出がいっぱいです

寂しいできごともありました
しあわせなできごとを
少しだけ
背中を
そっとおすように思い出しました

立ち上がればこんなに色んなものが
小さかったのだろうかと思いました

冷たい水で

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詩|ただ泣く、そして書く。

詩|ただ泣く、そして書く。

13日前の夜。
350mlの缶ビール6本で、泣く。

夜中に一人、推しの番組を見ながらビールを飲み、キラキラしている彼らと対照的な自分に泣く。
なりたいものに一つもなれていないと、悔しくて声を出して泣いた。

なりたいものはたくさんあった。
歌手、童話作家、絵本作家、インテリアデザイナー、詩人、バックパッカー、小説家。
どれにもなれないまま、今日を迎えている。

別に、日々を嘆いてなどいない。

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