#エッセイ
帰宅後、餃子を100個包む。え?! ひとりで?
朝は、やる気に満ちあふれていた。
「今日の晩ごはんは、餃子よ」
朝からキッチンで餃子のタネを仕込みながら、私は餃子でビールを飲む自分の姿を想像しては、ニヤけていた。
想像の中の私は、現実の私より30%ほど脂肪がカットされ、顔面はテイクアウトの消費税分と同様に10%ほど美しさが上乗せされている。鏡を見るたびに、現実を知り落ち込む日々だが、鏡を見さえしなければ、楽しい日々だ。能天気脳バンザイ!
夫がお取り寄せするものからしか得られない栄養がある
一年近くになるだろうか。
夫はお取り寄せにハマっている。元々推し活をしていた彼だったが、コロナ禍で一気に推しとの距離が開いてしまい、現場に出向くとこがめっきり減った。推しに使わなくなったお小遣いを利用して、夫は自分の食べたいものをお取り寄せしている。
「いいの見つけた〜」
「週末は、これで海鮮丼だぜ」
「お得だった」
などと言いながら、堪えきれない喜びを口元に滲ませて、私にお取り寄せの報告を
きょうだいげんかの行方
その考えは、私の驕りだったことに気づいた。
日曜日の夜の出来事。
🌝
我が家には高校2年生と小学5年生の息子がいる。6学年離れているので、兄弟というより、一人っ子が二人みたいに育ってしまった。元々の性格もあるのかもしれないが、とにかく二人ともマイペース。そして、オンラインゲームのやりすぎで煽り体質。顔を付き合わせれば、とにかくよく喧嘩をする。
反抗期でイキりまくっている小学5年生が、高校2
i+Land nagasakiに愛犬と泊まってきた(長崎市伊王島)
長崎は今日も雨だった。
7月13日(土)15:00
天気予報が当たった。雨が降った。
豪雨。
せっかくの旅行なのに、雨だなんてついてない。
なんてことは思わなかった。むしろよくここまでもってくれたと私は感謝した。
☔️
一週間前からずっと、私は天気予報とにらめっこをしていた。
それも一つの天気予報ではない。私は複数の天気予報を検索しては落胆し、検索しては喜んだ。ウェザーニュースにWind
空っぽのはずの水筒に入っていた氷の半分は、
カラカラと水筒の音を鳴らして、息子が家に帰ってきた。
額には汗。空には入道雲。青とも水色ともつかない夏の空は、私が小学生の頃と何一つ変わっていない気がした。水筒を鳴らしながら意気揚々と息子が帰ってきたのは、今から6年前。今、高校2年生の息子が小学5年生の頃のこと。そんなことを思い出す夏の日の空は変わらずに青く、そして、白い入道雲がもくもくと夏空を支配している。照りつける太陽の熱は、どことなしか今
「いってらっしゃい」に添えるもの
「いってらっしゃい。気をつけてね」
母は私が出かける時は必ずそう言って、私を見送ってくれた。私は角を曲がる時、絶対に振り返ると決めていた。
だって母は、私が見えなくなるまで、手を振ってくれていたから。
🚶
「なんで、昨日のうちに準備しとかんと?」
「うるさい」
「ギリギリになったらお母さん遅刻するやん。早くして〜」
「ちょっと待って! すぐ終わる〜」
「頼みますよ。早くしてくださ〜い」