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noteの旅で出逢えたお話し

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旅先での出逢いでこれからの行き先を決めたりします。noteを旅する中で出逢い、これからの行き先を考える上で大きく刺激をいただいたnoteです。
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2020年7月の記事一覧

常時接続で失われた孤独。あるいは「長い思考力」。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。

常時接続で失われた孤独。あるいは「長い思考力」。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。

世界が哲学に夢中だ。書店に行けば、ビジネス書にも自己啓発本にも、「哲学」という文字が踊る。特に日本では、90年代以降、いくつかの宗教的背景を帯びた事件をきっかけに、敬遠されていたように思える「哲学」。失われた20余年を経て、今、時代はなぜ哲学を求めているのだろう?

哲学だけでなく、宗教学、政治学、消費社会論、観光学、または教育学にも造詣が深い、哲学者・谷川嘉浩氏にインタビューした。

哲学は、人

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DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった

DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった

もう7年前になりますが、DeNA創業者の南場智子さんが講演で話された内容がとても良くて、いまでもたまにそのときのメモを読み返します。

2013年7月に日経新聞主催で開催された「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」での特別講演。「他人とか自分のことをあまり意識せず、コトに向かうように」というメッセージでした。

聞きながら取ったメモから、ここに再構成してみます。

南場:南場です。私あの、

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「あなたのことは全部わかってる」に感じる違和感とは

「あなたのことは全部わかってる」に感じる違和感とは

こんにちは! 

誰かから「あなたのことは全部わかってる」みたいに言われるのってちょっとしんどくないですか。

yochiさんがこんなことを言ってて、確かにそうだなーと思いました。

その少し前にも、こんなツイートをしたんです。

しかしこれ、よく考えたら自分も言われてたことでした。

今日は、なんで人間は他人を単純だと思い込むのか、逆に、単純に扱われると嫌な気持ちになるのか、考えてみます。

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今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く

今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く

今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。

いつも行く、イオンの4階に入っているユニクロで。きっと、震えながら白のエアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)を手に取って、泣く。

何の話か全くわからないと思うけど、今、たった今3時間前に起きたことを、心臓をばくばくさせながら、今日は書く。

私の家は、奈良にある。近鉄電車の快速急行が止まる駅。そして、家の94%を、地元の20代以下に開放している

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お手本にしたい4つのエッセイ

お手本にしたい4つのエッセイ

『みんな思ってた』先日、Twitterでこの新聞記事が話題になっていたので読んでみたら、本当に素晴らしい文章だった。朝日新聞 2020年7月26日の「窓」より。

新聞記事は紙面の特性上、「限られた文字数でいかに多くの情報を伝えるか」が大切になる。普段、さほど文字数を気にせずに書いているWebライターからしたら、職人技と言えるだろう。

本当に無駄のない文章。それでいて、まるで自分がその電車に乗り

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人生100年時代の社会に対する創意工夫  ("The New Long Life" 『LIFE SHIFT 2』リンダ・グラットン) | きのう、なに読んだ?

人生100年時代の社会に対する創意工夫 ("The New Long Life" 『LIFE SHIFT 2』リンダ・グラットン) | きのう、なに読んだ?

リンダ・グラットン&アンドリュー・スコットの新著「The New Long Life」を読みました。2016年に出版された「ライフ・シフト」(The 100-Year Life) の続編です。

「人生100年時代」というフレーズは、もはや目新しくもないほど、頻繁に耳にするようになりました。その発端となったのが、リンダさんたちの前著「ライフ・シフト」でした。リンダさんは2017年には安倍首相の諮問

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