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ねこぜの教育実践

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教育論よりも具体的な現場の話
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2022年8月の記事一覧

1人1台端末×自由進度学習の可能性(2)

1人1台端末×自由進度学習の可能性(2)

◆こんにちは。小学館のせんせいゼミナール「1人1台端末×自由進度学習の可能性」というセミナーに参加。講師は、蓑手先生と藤原先生。アウトプット後半部です。よろしくお願いいたします。

2.公立小でも、学びがこんなに変わる

 1人1台端末の導入は、子どものやりたいことを邪魔しないどころか、実現に一役も二役も買う。キーワードは「つなぐ」である。
 まず、「教師が学習内容を伝える」から「子どもが学習内容

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1人1台端末×自由進度学習の可能性

1人1台端末×自由進度学習の可能性

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。先日、小学館せんせいゼミナール「1人1台端末×自由進度学習の可能性」というウェビナーに参加しました。ざっくり印象に残ったことはTwitterにアウトプットしましたが、こちらでもう少し補足しておこうと思います。よろしくお願いいたします。

1.はじめに

 「子ども主体」ということを突き詰めるほど、子どもは何に反応するか分からないという事態に陥る。陥ると言うと、

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エッセンシャル思考で学校の仕事を見る

エッセンシャル思考で学校の仕事を見る

◆おはようございます!小学校教員のねこぜです。積読解消するべく読書を続ける夏となっています。今、グレッグ・マキューン著『エフォートレス思考』を読んでいます。はて、前著『エッセンシャル思考』も読んだはずだが、内容どうだったっけ?と気になりました。過去の自分が貼った付箋のあるページをざっと読み返しつつ、アウトプットしていこうと思います。

1.自分軸をもつために

 エッセンシャル思考において最も重要

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「対話」について考える(2)

「対話」について考える(2)

◆こんにちは!公立小学校教員のねこぜです。夏休み毎日投稿チャレンジ継続中です。よろしくお願いいたします。今回は「対話」について、前回取り上げた野口芳宏著『話せない子・話さない子の指導』を再び引きながら日頃考えていることや実践していることを書いていきます。

▷対話ありきで考えない
 「対話的な学び」と言うとどんな活動をイメージするだろうか。机をくっつけて話し合う様子、隣同士で体だけ向き合って話し合

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教育にSDGsを持ち込む前に(2)

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。暑い日が続きますね。最高気温が37度とか、人間の体温と同じじゃないかと驚いてしまいます。これも気候変動の影響なのでしょうか。これが非日常的な、異常気象ではなく通常なんでしょうか。来年の夏はもっと厳しい状況になるのでしょうか。持続可能な社会について、本気で、真剣に考え、行動に起こしていかなければならないのではないでしょうか。

▷帝国生活様式
 グリーン・ウォッ

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家庭での子どもとゲームとルールと

家庭での子どもとゲームとルールと

はじめに.家庭でのゲーム事情

 おはようございます。小学校教員のねこぜです。個人面談が終わりました。面談で必ず聞くことの一つに「家での過ごし方」があります。家での様子は学校からは見えません。子どもに「家で何しよん?」と聞くほかありません。保護者にも同様に聞いてみるのです。すると保護者目線の回答が返ってきます。そこに子ども自身が思っていることとのズレがあるとまぁ面白くて話題になるんですが、ここ数年

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22世紀の民主主義と教育の狭間

22世紀の民主主義と教育の狭間

◆おはようございます。小学校教員のねこぜです。成田悠輔著『22世紀の民主主義』を読みました。ここ数年6年生の担任として、子どもたちに社会科を教える立場として様々なことを考えさせられたのでつらつらと述べていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

1.「大人になったら選挙に行きたいです」と言う子ども

 著書の冒頭の一文でまず衝撃を受けた。「若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは何も変わ

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道徳授業をアップデートする

道徳授業をアップデートする

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。タイトルからお分かりのように今回は道徳について、授業について述べていこうと思います。2年くらい前まで、僕は道徳の授業が一番苦手でした。教科化され、教科書ができ、「考え、議論する」道徳への転換が求められました。ただでさえ、道徳の授業が苦手でどうすればいいのか分からないのに、追い打ちをかけられた気分でした。しかし、「分からないもの、できないことをそのままにしておく

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家庭での子どもとゲームとルールと(2)

家庭での子どもとゲームとルールと(2)

◆こんにちは!小学校教員のねこぜです。家庭におけるゲームとの向き合い方について第2弾を書いていきます。よろしくお願いいたします。参考図書は前回記事にも挙げました吉川徹著『ゲーム・ネットの世界から離れられない子ども』です。ゲームに魅了される仕組みや、なぜ課金が行われるのかなど、子ども以前に大人がゲームやネットの世界について知り、どう向き合えばよいのかが丁寧に記されています。興味のある方は是非そちらを

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