見出し画像

「常識」を打ち砕く。

■在ベトナム日系企業の事業拡大。
・最近のNEWS(2024年1月29日付)、「2024年、在ベトナム日系企業57%事業拡大を希望も小売、金融、情報通信、教育等業界は6割以上が人材不足に直面」。
・日本貿易振興機構(JETRO)発表の上述データは『2023年度の日系企業による海外投資状況に関する調査』に基づく。
・アジア太平洋地域の全市場を対象とした場合の投資/事業活動を拡大する計画では「日本企業の割合はインド、バングラデシュ、ラオス、ベトナムと続く」。

■チャイナプラス、ポストベトナム。
・ベトナム事業拡大を望む日系企業の割合は「製造業47.1%」、「非製造業65.5%」、「小売業100」との結果も示している。
・ちなみに「2023年に黒字化が見込まれる在ベトナム日系企業数は54.3%、ASEAN平均より6.6ポイント低い割合」となった。
・上述のポイント減少原因は「内外需要の減少、人件費や原材料購入費の増加であるとされる」、また「日系企業の地元サプライヤー利用率は41.9%、地元企業からの購入率は17.2%に増加した」。
・余談、チャイナプラス、ポストベトナム、外資企業は事業拡大するべくアジア太平洋地域でのビジネス展開を模索する。十数年前の話しだが、ベトナムで日系製造業を運営する日本人マネジメントの方は「バングラディシュやラオスに比べるとベトナムはインフラがある程度整備され、優秀な人材も多く、それらの国に比べると非常にビジネスを展開し易い」と話していた事を思い出す。

■色から教育していった。
・更に細かい話で「製造現場のベトナム人に機械のスタートボタンはここを押す、停止ボタンはあれを押してください」と指示を出せば理解しその通りに作業してくれる。しかし、上述の単純な指示すら理解できない国もあるらしい。マネジメントは悩んだ挙句、機械のスタートボタンは「みどり色」、停止ボタンは「赤色」を押す事、と色で彼らに意味を示し漸く理解してもらったそうだ。
・私たち日本人は「みどり色」は「なんとなくオッケー、ゴーサイン、進んで問題ない」と認識し、「赤色」は「なんか危なさそう、危険信号、緊張する色」との理解がカラダに染みついているため、上述の話しは中々信じられないエピソードだろう。しかし、私たち日本人が「当たり前」と思っていても、伝えて、相手の反応を見て、修正して、更に話合い、再確認の作業をする事で漸くお互い意思疎通を図る事が出来る。海外でビジネスする上で私にとって非常に貴重な経験談であった。
・しかし本報道ではベトナムを抜いてバングラディシュやラオスが名を連ね、ものすごいスピードで国が成長している事が伺える。折角私はベトナムに住んでいるのだ、アクセスし易い近隣国へ、ベトナム以外の国、全く異なる世界、アセアン諸国の成長をこの目で見て感じたく、国の情勢や自身の予定を考慮しながらラオス、バングラディシュ等を今後訪れる予定だ。

この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?