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ニャチャン湾の誇り。

■ニャチャン湾にウミガメ帰還。
・最近のニュース、「ベトナム海洋環境改善の兆し、ニャチャン湾の自然環境が分的に回復しウミガメ数十年振りに帰還」。
・ニャチャン湾管理委員会は「ニャチャン湾のホンムン地域でのウミガメ発見・出現は海洋環境の回復を示す重要なサイン、同湾の水質が改善された証拠」と述べた。

■ウミガメの生存率。
・「ウミガメは環境の良好な海域にしか生息しない」事からこの出現は注目される。ウミガメは「産卵から成長するまで様々な環境を経る。海岸の砂浜で産卵し成長後はサンゴ礁に生息、最終的には海流に乗って広い海洋を移動。ウミガメが産卵地に戻るには清潔な水質と十分な餌が必要」と言われる。
・「ウミガメが成体になるには30〜50年を必要とし、1000匹のうちわずか1匹しか生存しないという厳しい生存率」であり、「かつては同湾やその島々の砂浜にウミガメが頻繁に産卵していたが、沿岸や島での開発に伴う埋立工事が原因で産卵地が縮小した結果ウミガメの生息数が大幅に減少」した。

■未来に語り継がれる。
・余談、私は小さい頃日本のテレビで観たウミガメの産卵シーンを思い出していたが、国が変われど誰もが感動する物語である事がその理由であり、また特に深刻な環境問題が山積する現代において本報道は大変貴重で活きたローデータとして捉えられているだろう。
・ニャチャン湾の自然を切り拓いたリゾート地に観光・旅行客が押し寄せて地元経済が潤う事に異論はないが、開発前の土地や自然環境の保全活動、もしくは可能な限り生態系と人間の思惑が共存する方向性を見出そうと試みる人々はいたのだろうか、私は「存在していた」と考えている。
・しかし様々な事情により上述の報道に繋がったと思慮するが、今回に限らず「ウミガメがニャチャン湾に帰還する」吉報が来年も再来年もずっと続く事、そして以前の景色を取り戻せた暁には地元民の誇りとなり未来に語り継がれるだろう。

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