見出し画像

蛇口から溢れる幸せ。

■サイゴン水道公社の目標。
・最近のニュース、「サイゴン水道公社(Sawaco)は、2025年以降飲用可能な『ホーチミン水道供給計画』を目指す」。
・Sawaco社は「2025年以降に直接水道から飲める品質の水を提供することを目指して、水道の供給計画の完全化を進めている」、これは「2020-2025年の任期で第四回企業党大会の決議を加速実施する一環として掲げられた目標のひとつ」である。
・現在「Sawaco社は国有企業として水道施設を管理しその設計総能力は一日あたり240万立方メートル、160万の顧客に接続されてホーチミン市に住むすべての家庭に清潔な水を供給」。

■水質は地域毎に異なる。
・しかし本プロジェクト実施中には多くの困難に直面しており「設計の見込み違いや更新遅れ、現場の地下施設のデータ不一致が工事の遅延を引き起こす、更に道路掘削許可の遅れや他のインフラプロジェクトとの調整待ち、場所提供の遅れがプロジェクトの障害」と言われている。
・余談、本報道はホーチミンに関する内容であるが、私は以前ハノイにて日系水道関連企業の方のお話を伺う機会があった、専門家曰く「ハノイの水質は一定でなく地域毎に異なる」との事。またハノイは硬水、ホーチミンは軟水と南北縦長の国ベトナムでは地域毎に水質が異なる。日本では美味しい水が蛇口をひねれば当たり前のように飲めたが、ベトナムでは飲料水を購入する必要がある。また数万円する浄水器を設置する家庭もある。

■ほとんどの国の水道水が飲めない理由。
・ちなみに世界196ヵ国で「直接水道水を飲める国」は以下の12ヵ国しかない。日本、オーストリア、アイスランド、アイルランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、セルビア、モンテネグロ、デンマーク、ニュージーランド。
・その他のカテゴリ「そのまま飲めるが注意が必要な国」は32ヵ国あるそうだ。ほとんどの国の水道水が飲めない理由としては「水源の確保が困難、水質が悪い(浄水施設で浄化しても飲み水に適さない)、ごみの大量放棄、未処理の生活排水、工業廃水、農薬による水質汚染等」が原因として挙げられる。
・幼少期、太陽に照らされた砂場で、校庭で、原っぱで散々遊び走り回った後、私は浴びるように飲んだ「水の美味しさ」と「生きているんだ」という感覚は今でも忘れない。当時は気づけなかったが、それは「とても幸せな事だったんだ」と本報道から水と命の繋がりを改めて思い知らされる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?