大傑作。ロマンス映画的な主題"with"と戦争映画的な主題"against"が徹底的にぶつかり合う壮絶なゲリラ映画。 Ljudmila Lisina が演じるカトリーヌ・ドヌーヴにそっくりなニナは、街の近くにある小屋に住んでいる。軍に志願して町を去った恋人ラドヴァンは、ナチスとの戦争が始まって以降行方知れずになっていた。ある日、ニナは突然パルチザンからメッセージを託され、それが遠因となってナチスか
もっとみるそんな話を聞かせてくれた彼にもやはり消せない記憶がある。近隣ののどかな町の写真を見せながら、話してくれた。
「近所に爆弾が落ちたよ。軍人たちが隣の家から反撃しまくってた。夜は電気を点けずにキャンドルで過ごしたこともある。ある時、子供たちがメッセージが書かれた爆弾を抱えている写真を見たよ。Do you still wanna be Serb now?(それでもまたセルビア人でありたいか?)って。驚
人生にはバイオリズムがある。大波に必死に乗っているとき、波待ちをしながらプカプカと浮いているとき。その時々で、時間の過ごし方は変わる。求めるモノや行きたい場所までも変わる。
かつて数年暮らしていたオーストラリアでは社員は1か月の有給休暇を取得する。フランスも同様らしく、香港で同じホテルに泊まっていたフランスの女の子と食事をした際には「そんなに休みが無いなんて。じゃぁ、いつ自分の人生について考える
紛争時の1999年3月24日に、NATOは「人道的介入」として、セルビア国内の空爆を開始した。その名も「Operation Allied Force(アライド・フォース作戦)」。素敵な響きにトキメキを抱きそうになるが、要はバルカン半島に大空襲をお見舞いする作戦である。これにより、セルビアの首都ベオグラードも74日間にわたり、爆撃にさらされた。
ベオグラード在住の講師の話 その1
なぜ、世界中から
「Do you know where Serbia is?(セルビアがどこにあるか知ってる?)」
「I know, Serbia is located in the Balkan peninsula. (知ってるよ。バルカン半島だよ)」
「Oh!Great! Most of Japanese does not know about our country much. I am happy to s
七転び八起きのオーストラリア生活の末に日本に帰国し、数年たった2008年の冬、私は初めて東ヨーロッパ圏内に足を踏み入れた。正確には、元東ヨーロッパ側だった場所、ドイツ東部。当時、付き合っていた彼氏がドイツのHalleという町の出身で、子供の頃に東西ドイツの統合を経験していた。英語圏とヨーロッパの先進国と呼ばれる国にしか興味がなかった私も、彼の不可思議なモノの考え方に好奇心を刺激されたように、私は次
もっとみる恐ろしい映像を見て以来、報道番組が気にかかるようになった。それまでの私のお気に入りテレビ番組と言えば「Animal hospital」(ケガをした動物を凄腕の獣医が治療するという、いかにもオーストラリアらしいほっこり系番組)であったから、国際情勢に関心を持つきっかけになった映像であることは間違いない。
「コソボ紛争」「コソボの難民」。
そうした言葉が当時、オーストラリアのテレビ報道からは流れていた
ボロボロのTシャツを着た少年が一人で建物の陰に隠れている。
体育座りをした彼の膝のあたりまで砂埃が上がっている。
銃弾とおぼしき黒い粒が彼の目の前を何度も飛び交う。ババババババーッ、ドムッ、バババッ。日常生活では聞くことがない音。少年は力いっぱいの両手で耳を塞ぎながら大きく目を見開いている。
恐怖を感じた時に咄嗟に目をぎゅっと閉じることがある。
「見たくない」ものを見ずに済むように脳みそがコント
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。
日本の感染者が増えていると、東京の母から連絡がありました。 Go To のせいもあるのでは?とも思えてしまいます。 ただでさえ風邪やインフルエンザの時期ですから、不安が大きくなりますね。 それでも人口比からすると、まだたいしたことのないように見えてしまうのは、ヨーロッパに住んでいるからかしら? 自分の感覚が麻痺してしまっているような気がしま