世界の人に聞いてみた

世界のいろんな国の人たちと会話して聞いた話をnoteにまとめておく。多様な文化の人たち…

世界の人に聞いてみた

世界のいろんな国の人たちと会話して聞いた話をnoteにまとめておく。多様な文化の人たちから話を聞いて、幅広い世界観を理解したい。そうすることで最終的には「自分がどういう人間か」を理解したい。最近まで8年間ドイツに在住、アラフィフ男性。使っている写真は全て自分で撮影したもの。

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バングラデシュ人が自国について語ってくれた

バングラデシュではここ数ヶ月にわたって反政府デモが起こり、デモに対して警察が発砲するなどして数百人の死者が出ていたことがニュースになっていた。その結果、15年の長期政権に就いていたハシナ首相がついに先日辞任して、国外へ脱出。政治的な転機を迎えた。 今回のデモのきっかけは、1971年のパキスタンからの独立戦争に参加した兵士の家族などが有していた、公務員採用の優遇枠の是非に関すること。ここではその背景や経緯は省くけれども、もともと国民の間でハシナ首相に対する不満が溜まっていたこ

    • 全てを手に入れた人はイタリアで夏を楽しむものらしい

      今回の投稿はイタリアの夏の過ごし方について。 これは僕にとっては、ちょっと背伸びしたテーマ。なぜなら、僕はイタリアは旅行で度々行ったことがあるけれど、残念ながら住んだ経験はない。今回書く内容は、いちおうイタリア人から話を聞いたり、自分の経験に基づいているものの、イタリア在住の人などからみて何か間違いがあれば教えていただければありがたいです。 さて、まず最初はヨーロッパでよく聞く国民性ジョークから始めてみる。 「ドイツ人は11ヶ月にわたって勤勉に働いて、そこで稼いだお金を

      • ブレグジットの経緯を聞いて太平洋戦争に思いを馳せた

        今年もやってきた「この季節」。8月の上旬から中旬にかけて、日本では太平洋戦争および終戦にまつわるニュースやドキュメンタリーが増える。 僕自身は特段の政治的・民族的な主義主張はないんだけれど、太平洋戦争に関わるドキュメンタリーをときどき見るようにしている。戦争について頭だけで考えず、現実に何が起こるのかを定期的に心に沁み込ませることって必要だと思って。 で、ずっと昔にNHKのとあるドキュメンタリー番組をみたんだけど、その話は以前イギリス人同僚からブレグジットの経緯について聞

        • もしもヨーロッパを2つに分類するならば

          いまフランス・パリでオリンピックが開催されている。 そんなフランスは、ヨーロッパの国々の中でどのような特徴があるのか?いや、そもそもヨーロッパの国々って、一つひとつの国が全然違う特徴をもっているのか?それとも共通の傾向によって分類できるのか? 今回は、かな~り乱暴にヨーロッパを2つにグルーピングしてみて、ヨーロッパの国々の共通点と違いを浮かび上がらせることにトライしてみる。 多様性の中での共通点僕がドイツに住んでいた時の経験から、ヨーロッパは驚くほど多様性に満ちた文化や

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        • 社会派ネタの話
          33本
        • 〇〇文化のまとめ
          40本
        • いい感じの話
          36本
        • 写真
          7本
        • ほとばしる愛
          8本
        • 旅先で聞いた話
          23本

        記事

          外へ向けて花を飾るドイツの文化

          ドイツの街を眺めていると、日本とひと味違ったお花の鉢植えが見られる。 それが、これ ↓ 花が外側へ向けて飾られている。 建物自体がちょっと山小屋風のレストランだから、特別な仕様になっているのでは?と思われるかもしれない。 でも、必ずしも特別な建物だけではない。普通の家でもこんな感じ ↓ ベランダだけではなく、家の門からして花で溢れている。そしてこれらの花は、家に住む人が自分に向けて飾っているわけではなく、街を歩く外の人たちに向けて飾っている。 こちらの写真は、ドイ

          外へ向けて花を飾るドイツの文化

          イタリアの農業について聞いてみた

          イタリアで食べるイタリア料理は、とにかくおいしい。ピザとかよりも、伝統的で地域色の豊かなイタリア料理が。 今まで旅行した各国で現地料理を食べた中では、自分にとってのダントツ一位がイタリア料理。少なくとも僕にとっては飛びぬけた料理の実力を持っている国。しかもそれぞれの地方によっても料理が全然違っていて、バラエティーが豊富。 イタリアを車で走ると、そんなイタリア料理を支える農作物をつくるための広大な農地が延々と広がっている。イタリアの農地の風景は、美しさや豊かさを体現している

          イタリアの農業について聞いてみた

          ブレグジット賛成派のイギリス人に話を聞いてみた

          ちょうど先日イギリスで総選挙が実施されたので、そこからの連想でブレグジットについてイギリス人から聞いた話を書いてみる。 ブレグジットは、この10年弱の間に起こった歴史的な一連の出来事。僕がドイツで生活している間に、ブレグジットが決定され、実行に向けて欧州を挙げて準備が進められ、そして現実に離脱が実行された。 これらは最初から最後まで、文字どおり「歴史」といえる大きな動きだったわけで、僕はドイツにいながらイギリスの動きを見ていたし、実際に何人かのイギリス人から話を聞く機会が

          ブレグジット賛成派のイギリス人に話を聞いてみた

          ドイツで夏の川下り

          今回は写真中心の投稿を。テーマは、僕にとって夏の定例のアクティビティになっていた、SUP(スタンドアップパドル)での川下り。 ドイツに住んでいた頃、毎年夏には1日休暇を取って、SUPで川下りをしていた。夏はバカンスシーズンだから湖も川もSUPの人たちが増える。僕はこの川の静かな環境が気に入っていたから、その雰囲気を満喫できるように平日に休みを取って、のんびりと川下りを楽しみに行くのがお決まりになっていた。 では、さっそく写真とともに川下りに行ってみよう! 湖からスタート

          ドイツで夏の川下り

          そのリアクションは想像していなかった

          僕 「ということで、この不正問題を起こした会社は社長が責任を取って辞任しました。不正問題は会社を揺るがす事態に発展することがありますので、注意喚起させて頂きました」 むかし僕がドイツで働いていた時に、仕事の一つとしてコンプライアンス関連を担当した時期があった。 今回の記事は、ある不正問題を起こした日本の会社に関して、当時僕が働いていた会社の全社ミーティングでプレゼンした後の余波について。その時のヨーロッパの人たちのリアクションが、日本人の僕にとって全く想定していない方向だ

          そのリアクションは想像していなかった

          あまりに美しい「東方正教会」

          今回は、五感に訴えかけてくる、あまりに美しい「東方正教会」について紹介してみたい。 もし教会や宗教に苦手意識がある人であっても、人間の営みの場として写真だけでも軽く見ていってもらえれば。 さて、みなさんは「東方正教会」をご存じでしょうか? 東方正教会とは、キリスト教の一つの教派。以前、キリスト教の概要についてまとめた記事を書いた中で「東方正教会」という教派について簡単に触れた。三大教派のうち、カトリック・プロテスタントと並ぶ立ち位置。 最近は耳にする人も増えたかも知れ

          あまりに美しい「東方正教会」

          もしも次の人生を自由に選ぶことができるなら

          僕 「もしも生まれる国を自由に選ぶことができて、好きな人生を歩めるんだったら、次の人生はオーストリア🇦🇹で羊飼いとして生きたいなぁ・・・」 と、思わずつぶやいた。 時は、むかしむかし20年近く前。僕がまだ30才ちょっとくらいだった当時のこと。 奥さんと日本からヨーロッパへ旅行に行って、オーストリアを走る鉄道の車内でのことだった。 目の前の車窓を流れていく景色は、アルプスの山あいの牧草地。雨上がりにキラキラと光る湿った草が、どこまでも続いていた。時折り、一群の牛。そして

          もしも次の人生を自由に選ぶことができるなら

          傘をさしたことがない男

          そろそろ日本は梅雨入りの季節。 これだけ地球の気温が上がって気候が変わっているにも関わらず、大気の微妙なバランスで成り立っている梅雨前線がもたらす「梅雨」という季節が、今でも変わらず巡ってくるのは驚くところ。 さて、今回はそんな雨にまつわる話を。 軽い雨むかし住んでいたドイツでは、雨が軽いと感じた。 少々雨に降られて濡れたとしても、ほっておいたら気づくと乾いていたりする。雨によって服や肌がベチャッとする感覚が少なく、要は雨で濡れてもあまり気にならない。あくまで感覚的な

          傘をさしたことがない男

          犬にまつわる看板 in ドイツ

          今回は、ドイツで出会った犬の描かれた看板について。写真を中心とした簡単な投稿で。 ドイツにおける犬の地位犬好きな人は聞かれたことがあるかも知れないけれど、ドイツでは犬と人間の関係が日本とはだいぶ違っている。ドイツでは人間と主従関係が明確で、犬は非常に行儀よくしつけられている。 その結果、例えばリードをつけずに飼い主と街を歩いていることも非常に一般的だし、電車や路面電車でキャリーバッグに入れずに普通に犬を連れて乗っていることも日常の光景だった。 他にも、レストランでは犬を

          犬にまつわる看板 in ドイツ

          みんなを笑顔に、カイザーシュマーン

          みなさんはカイザーシュマーンをご存知でしょうか。 この名前を初めて聞いた人は、言葉の響きから何のことを指していると想像するだろうか。どこかの地名か、もしくはヒーロー戦隊の名前か、と想像された人もいるかも知れない。僕としてはなにやら強そうな印象を受ける。 でもこれは地名でもなく、ヒーロー戦隊でもなく、そして最強のラスボスの名前でもない。ドイツの一部の地域やオーストリアなど食べられる、食べ物の名前。 カイザーシュマーンとは見た目はだいたいこんな感じ ↓ カイザーシュマーン

          みんなを笑顔に、カイザーシュマーン

          ブラジル人からシュハスコ愛を浴びせられた話

          前回の投稿では、僕がドイツで働いていた頃に、同僚になったブラジル人から聞いた話を書いた。 テーマは「一般的に言ってブラジル人の人生の優先順位は?」 彼の答えを簡単にまとめると、一番が家族。二番がパーティで多くの人と知り合いになって交友関係を広げること。 ただ、汚職によって社会への信頼度が低く、人々はこの点に対して不満が大きい、という答えだった。 さて今回は、それに引き続いての会話。昼食帰りに散歩しながら雑談に移っていって、僕が知っている「ブラジルと言えば・・」の話を振

          ブラジル人からシュハスコ愛を浴びせられた話

          ブラジル人の人生の優先順位について聞いてみた

          むかしドイツで働いていた時、同じ職場にブラジル人の同僚が入社してきた。僕はブラジルへ行ったことがなく、またブラジル人の友人もいなかったので、知らない国の人に興味津々。 ということでブラジル人について知りたくて、彼とお昼ご飯を一緒に食べながらブラジル人の国民性について聞いてみた。 具体的に何を聞いたかと言うと、国民性を理解するのに役立つ僕のお決まりの質問、「ブラジル人の人生の中の優先順位は?」と聞いてみた。 ブラジル人同僚 「うん、一般的にいえば、ブラジル人の優先順位で一

          ブラジル人の人生の優先順位について聞いてみた