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#創作
ティンカーベル | 写真・詩
ティンカーベルの魔法の粉
金色の美しいそれを
みんなが欲しがっては
無駄にしてきた
美しいものも
素敵なものも
この世界は有限なもので溢れているのに
みんなは気づかないふりをして
それらを大事にすることなく
自分のエゴを満たすために使った
いつか自分に返ってくるよ
誰かが哀れみながら叫ぶ声は
誰にも届かず雑踏の中消えていく
ほら
次のティンカーベル役はだあれ?
空色の瞳 | 写真・詩
プレゼントと引き換えに
私は何をあげられるだろう
ありがとう
で返せばいいのに
素直に受け取れない自分がいた
海で見つけたシーグラス
私の心を見透かすように
空色の瞳で
こちらを覗いている
気後れしたこころを
手放していこう
波のそばで
大声で本音を唄えばいいから
退縮したこころを
広げていこう
あなたはもう
砂浜を裸足で駆けれるから
心の彩度を上げて | 写真・詩
思いっきり
サンダル飛ばしたら
心の彩度を上げて
裸足で駆け出してね
スクランブルエッグみたいに
感情がごちゃ混ぜになっても
自分の本音は
見失わないで
あなたの声が響く先
その空間を
いつまでも大切にね
内緒のツリーハウス | 写真・詩
内緒のツリーハウス
日が暮れるまで遊んだ
僕らだけの秘密基地
画用紙いっぱいに
未来を描いた
小さな小さな
この世界で
大きな大きな
夢を語って
お腹が空いたら
その辺になってる
木の実を食べて
満たされたこころのまま
眠りについた
朝が来るまで
ここにいよう
気の済むまで
ここで笑っていよう
内緒のツリーハウス
実は心の安全基地
翼も生えるよ | 写真・詩
ほら、上を向いて
ビルみたいに高い目標は掲げないで
階段を一段飛ばしにだって
しなくていい
スモールすぎるくらいの
ステップで
自分に心地よすぎるくらいの
ステップで
それはもう軽やかに
めちゃくちゃ低いハードルから
超えていこう
そしたらいつか
翼も生えるよ
モノクロなこの街で | 写真・詩
モノクロなこの街で
一体何を唄うの
明日は彩られるの?
涙に濡れたハンカチ
もう一枚持ってきたら良かったな
この冷たいコーヒー飲んだら
いい加減家に帰ろう
死んだ魚の目だとしても
奥底の灯はまだ消えていない
光合成 | 写真・詩
除菌シートを使う癖は抜けなくて
慎重な自分はまだ何かに怯えてる
買ったポーチはこれで何個目だろうか
サイダーがしゅわしゅわ弾けては
涙もポタポタ落ちていく
明日は何に期待できるだろう
未来はどこに向かってるんだろう
不器用な私たちは
地球から酸素を奪っては
二酸化炭素を吐くだけの存在なのかなあ
部屋の中で
冷蔵庫の機械音だけが虚しく響く
明日からできることはあるのかな
今からでも遅くは
愛しき自己対話 | 写真・詩
怖いと言う感情に問いかける
あなたは何が怖いのですか?
ここ最近の平穏な日々が
失われることを恐れているのでしょうか
大事な人たちの声が響いて
心地よかった時に
急に辺りが暗くなっちゃって
自分を蔑ろにすることになったら
もうこの世界を好きではいれない
世界は昨日までとは
打って変わるように
毎日とても愛しい日々を過ごした
いろんな自分に気づいてゆく
時に自傷行為のように
忘れられたイルカ | 写真・詩
忘れられたイルカ
近所の森林公園で見つけた
「わ!君はあの時の!」
「パソコンの授業では大変お世話になりました。」
友達と声をかけてみたけど
何も反応がない
月日が経つのはあまりにも早くて
彼は自分で自分のことを
忘れてしまっていて
オフィスアシスタントとして
活躍していたあの頃が嘘みたいに
今はこんな自然の中で暮らしている
木漏れ日に包まれて
緑の空気に触れて
見たこ
靴紐ほどきながら | 写真・詩
この世界から音が聴こえなくなった時
はじめて自分の心を撫でた
ゆっくり下手な輝きで
震える小さな星たち
靴紐ほどきながら
もうちょっと休もうよと笑って見せた
君のおかげで取り戻せたものがある
私たちはまだまだこれからだ
これからいくらでもやり直していける
そう思った時
また自分の心臓の音が聴こえた