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14.昔とは大きく異なる学生の姿、なぜそうなったのか
大学の変遷
私が大学に入学したのは1968年、この年の4年制大学への進学率は13.9%だったが、団塊の世代最後の年で18歳人口は236万人もいたため、新入生の数は33万人だった。この当時大学は急速に「マンモス化」した。大学は急速な学生数の増加に施設整備が追い付かず、授業のほとんどは大教室で大人数、1年の語学クラスでも1クラス60人は当たり前だった。90分授業で先生が30分くらい遅れてくるのはざら
13.即採用される大学教員とは
応募に当たって必要な就活生の企業研究ならぬ「大学研究」
大学教員の採用に携わっていて数百人の応募書類を見たが、大学がなぜ教員を募集しているのかを把握している応募者は驚くほど少ない。せいぜいホームページに書いてある校是やビジョンに触れる程度である。これでは就活学生の企業研究にも及ばない。企業研究と同じように応募する大学の大学研究が必要なのである。なぜ、いまこの公募が出るのか、その背景にある大学の戦
12.自分には大学教員としての発想ができるのか?
日経電子版の記事によるケーススタディ
大学教授になろうとするとき、そもそも自分は現代の大学教員としての発想、考え方ができるのかを考えなければならない。このことを確かめる上で格好のケースが2024年4月12日の日経電子版に出ていた(同記事は4月14日朝刊27面にも掲載)。
『「来年度は契約更新しません」。2020年12月、関西の私立大で英語を教えていた50代の男性は、大学側からの突然の宣告にがく
10.公募によらない大学教員の採用
私はなぜよばれたのだろうか?
大学教授になる道は公募だけではない。むしろ個別に声をかけられて、という方が多いかもしれない。例えば金沢工業大学では教員採用に当たって公募はしていない。私の2度目の就職(北陸大学教授・副学長)も公募ではなくお誘いをいただいたものだ。
公募ではない採用の場合、採用する側に様々な事情があり、その事情にマッチした人を探す。例えば新しい学部を立ち上げたり、新しい組織(企業との
番外.スキーに来たので記事はお休み
だいたい3日に一遍のペースで書いているのですが、今日はスキーに来たのでお休み。今シーズンはこれが最後かな。74歳なのでケガしないように慎重に滑っています。ヘルメットの左側に見えているのは八ヶ岳の主峰赤岳。
大学教員在任中、2回ほど学生とスキーに行ったのもいい思い出です。
よく飲みにも行ったし、学生との付き合いのいいタイプの教員だったと思いいます。
6.社会人大学院で学位取得!
(この記事から文体を変えることにしました。)
実務家でも大学教授になるなら学位が必要、それなら社会人大学院へ(私の経験談)
既に述べたように、実務家教員でも採用されるためには(本音のところでは)学位が必要である。もしなければ取らなければならない。今は社会人が通って学位が取れる大学院がたくさんある。入試科目も社会人向きにレポートと面接しかない(語学や専門科目の筆記試験がない)とか、授業は平日の夜
4.実務家教員の必要性と教授不足
文部科学省は実務家教員を増やそうとしている
今から実務家教員を志望する者にとって、大学教員は衰退する職業ではない
少子化なので大学は衰退産業じゃないの、大学教員は先細りの職業じゃないの、というイメージを持たれるかもしれませんが、これから実務家教員を目指そうとするサラリーマンにとってはそんなことはありません。
現在、日本の4年制以上の大学数は793校です。少子化でばたばたつぶれているか
3.実務家教員の定義とは?
あなたは実務家教員と呼ばれるようになります
もしあなたが大学教授になったら、あるいは大学教員に応募したら、あなたは実務家教員というカテゴリーに入ります。
実務家教員とは
実務家教員の明確な定義はありませんが、国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する研究者のためのポータルサイト(JREC-IN Portal)では「一般には、企業・官公庁その他における実務経験を通して培われた知識・スキル等
1.サラリーマンからの転身
大学教授になりたいですか?
あなたは大学教授になりたいですか?なりたいですか?本当に?では、なぜなりたいのでしょうか?
かっこいい、世間体のいい職業である。娘の結婚式のときに紹介される新婦の父の肩書としては申し分ない。
サラリーマンとしてこれ以上出世する見込みはない。だったらこれまでの知識経験を活かせる仕事に転進したい。大学教授になれば上司同僚を見返すこともできる。
会社の仕事の他にず