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いつかのための詩集

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どこかで酒と出会うための詩集。
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2018年12月の記事一覧

あの頃の僕は日常の日常性が苦しくて苦しくて苦しいそれを喜びに変えるしかない感じの童貞であった

あの頃の僕は日常の日常性が苦しくて苦しくて苦しいそれを喜びに変えるしかない感じの童貞であった

ぶん殴られていた

ぶん殴られていた

あれは体育館のにおい

なんだかミント

なんだか体臭

ぶん殴られていた

ぶん殴られていた

それはシトラスのにおい

本物は見たことがない

誰かの傍でだけかげていたにおい

ぶん殴られていた

ぶん殴られていた

雨が降っていた

窓が曇っていた

彼らは走っていた

僕は

僕は幾分か

夢を見ていた

アクアリウム

接したこともない人との会話

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街角の先には

街角の先には

街角の先には

俺の知らない先があって

俺の先を先鋭にして

俺は地面を蹴ったものだった

あの時

俺は君のドアの先が

銀河の果てまで広がって

開けきれない

そんなふうに思ったものだった



暑かった

汗が流れる

流れた先から結晶化してゆく

君が笑う

陽が降り注ぐ

なんて晴天か

今日も晴れていた



チラチラと

行く手を絶妙に遮る

それくらいがよくて

見えてしま

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識者のとき

識者のとき

ヤバい

ヤバいがヤバい

ヤバいがヤバいが、ヤバい

 
   

キモい

キモいがキモい

キモイがキモいが、キモい
 
 
 

エモい

エモいがエモい

エモいがエモいが、エモい

このよは

ヤバくキモくエモくて

おれも

ヤバくキモくエモくいが

大した問題ではないので

まず

眼の前の 大吟とか

おっぱいとか 味わって

ひとことどうぞ どうぞ どうぞ    
   
 

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だから書いている、このとき

だから書いている、このとき

白 うつくしい

白 新しい

白 ドキッとする

白 君

白 青 春(白?青?)

白 服

白 つらく

白 きびしく

白 むなしく

白 今

白 のしかかる

白 白 白 白 白
 
 
 
 

 
(タイトルに戻ろうか 真っ白の)
 
 
 
 

 
 

モノクロームのとき

モノクロームのとき

器を見つめて

ゆるく曲がり

きっ と切れて

そっと佇む。 
 
 

木を見つめる

根を思う

枯れてしまえよ

そっ といじわる。
 
 

テレビをつけて

8→4

6→5

1→2

(ピンポーン。)
 
 

あかりを けしてよ ねえ
 
 
 

正面から みて

正面?

そう

こう?

ううん

ん?

こう。

こう、か。

そう。

ああ。

ね。

うん。

好き(

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傍観者のとき

傍観者のとき

通学路の広がりは

久しぶりの

通学路の広がりを

里帰りの

通学路の広がりが

子のいる君を思わせた
 
  

手が

足が

口が

痛い

(そんな病にかかるのだろか その子)
  
  

遅れてきてた

成長痛が

進めることなく

僕の四肢とか

いためていためて

酒飲ませてく

ぐぐっと ぐぐっと ぐ

(進まないんだ)

続けてくんだ

続けてくんだ

むかし得意だったけん

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午後のとき

午後のとき

はしがおちた はしがおちたよ

まんなかでとどまって

リンゴの木を見上げる

白い鳥が飛び去って あ

南に 南の方に

南の空に飛んでった

南の方は エル・スール

みたことのない

エル・スール

今日も昨日の影が浮き

影を追って

みんなが笑う

ポケットにはかけた

ビスケットがあり

たたいてたたいて

億万長者になったきぶん はっ

僕は昔からこんなふうに

捏造しては

ほくそ

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虚空のとき

虚空のとき

誰にも理解されない光が

ときに誰かを照らしてくれて

そこでうずくまってしまった、私と

濡れた服を脱ぎ始めた君



つないで はがして 自由自在に

はじめてのことばかりを 自由自在に

うららかな キスは

唇を半分外して 虚空に

半分だけのサインを残して

最終的に

誰にも見られず

ガラス細工が無音で壊れるように

さらり



溶けていったよ

あの時に じゃあ

外に出たくな 出さないで。

外に出たくな 出さないで。

音がなり まず何より音がなり

眼鏡のフレーム溶けてゆく 君の

ふくらはぎ裏に はりを感じて

なお一層高まって 声を枯らす

けやきの舞う道の上 二人で 気のせいか

渦が見える 見えてる 頬横

それを誰も見ていないことが 嘘つけ

歯がゆくもあり 掻きむしりたくて

手をあげる 手をあげる 足は整列

不思議と 冷静で 冷静で 冷静で

冷静で冷静で冷静で冷静で冷静で

右手でそいつのプラ

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中華まんのうた

中華まんのうた

印象的だったのは中学の時で

帰り道にこれを食うやつは

尊敬の眼差しで

見られてはふっと 笑顔になってた

だいたい彼女もいる なんでだ

(根も葉もない 愛のある話です)
 
 

いつだったかあんまんばっかり

どかどかドカドカ と

注文してたおじいさん

は きっと糖尿か高血圧で

今際にもあんまんを食べる

(いいなあ いいなあ)
 
 

三歳児 ピザまんで当惑

豆のように固まっ

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あったかいやつ

あったかいやつ

50センチ 垢がついてる まだ

120センチ 離れて眠る

10センチ 君は見えてる?

70センチ ビンが熱いよ待ってろよ

300センチ 二人で君と距離を置く

20センチ 手が伸びてくる 痛

1900000センチ 生活の距離 縮まれ

100センチ のところで二人戦争

150センチ あ これ見えてるな

30センチ 笑顔と笑顔を見る おれ

88センチ 今の君

50センチ(と8センチ

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妙なるおもかげ

妙なるおもかげ

(ぜひ声に出して読んでネ!)
――――――――――――――――――――――

ゆうゆう暮らしてた

キスのある3年だった

友人の友人だった

君の傷にしみるタッチが

揺さぶっていた揺さぶっていた

きりこみが入った僕を

結う首を締めることば

気づいては気づいては 

愉快に笑ってる

きっと きっ と上がる目に

誘惑されたんだ

季節外れにあたたかくって

愉快な今宵の月はオレンジ

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ライドオンライトライト

ライドオンライトライト

おわりにしよう かよこ

闇、暗がりに僕らの僕らを返す

1、2、3の右足で水たまりを踏み潰す

―星屑までもが踊っている踊っている跳ね切る水

1、2、3の速さで駆け抜ける季節

ひまわり畑が泣いている

ソフトクリームが灰色に溶ける胡麻

稲光ばかりが耳を殴り塞ぐ

 
 

雨があがったら
 
うん
 
雨あがったら―
 
うん?うん

 
 

ハイヒールかつんかつんかっ響く季節

1、2

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もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

もっかいあじわうわわたし

あのときのあれとあれもっかいあじわうわ

わたし

あじわうわわたしのなかで

記憶にあじはないわ

そんなことないわ

あれはおいしかったもの

おいしかったとも

あじはないわあじはないわ

でもあじわいたくなくはないわ

わたしあじわいたい

どうにかこうにかの試行錯誤が

また黄色と青を混ぜ緑をつくる

(もう実態があるかないかは関係

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