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【講義レポート】ブライアンウィルソンが1967年に壊れるまでの過程と「ペット・サウンズ」
私の大学時代に書いたレポートを久々に読むと、中々面白く書けているものが多かった。今回は大学4年生時に芸術系の講義にて最高評価Sを獲得できたレポートを、多少の追記と数点の補足画像を添えてここに再掲したい。
人生レベルでハマったバンドであるため、当時の私は3000字を超える非常に力の入ったレポートを書いている。だいぶ長いがざっくりとしたバンド史としてまあまあ面白く書けていると思うので、最後まで読
(再掲)煙草は大人のおしゃぶりか
21歳の少年が書いた作文。思ったより面白かったのでtumblrからnoteに再掲。
2018/03/25
夕暮れの差し込む地元の大きな河の河川敷で一人、煙草を咥えたまま火を点けずずっと向こうを眺めている。実家にいても余りリラックスできず、煙草を買いにコンビニへ出かけたまま家に戻れなくなってしまった。
買った煙草を既に5本程度吸ってしまい、程々の喫煙者である私には十分な量を吸いきってしま
夏にピリオドが打たれる時 (まおちーありがとう)
ついさっき夏が終わった。
池袋、土曜夜中4時、久々のサークルの同窓会。気が付くと居酒屋の片隅でもうすぐ30になる男に俺は左乳を噛まれていた。噛ませておけば満足するか と思っていたが冗談と暴力とを履き違えている力で噛んでいたためなんとかして振り払った。10人程度の飲み会である。誰もこちらは見ていない。俺は悲しくなった。今どうしてこんな薄汚れたおしりかじり虫みたいな生き物が俺の横にいるんだ。
デュワーズうまいね〜
父は洋酒を嗜まない男だった。ビールと日本酒のみが彼の食卓には並んでいた。彼は食を重んじる男である。「ウイスキーやジンなどの洋蒸留酒はメシに合わない」ためであるらしい。
彼の気持ちは非常に理解できる。ウイスキーはそれそのものを味わうコンテンツであり、「食」の入り込む余剰を許さないからだ。ビールや日本酒やワインなど主に食中酒として嗜まれるものたちは色々な食べ物たちのお友達が多い。一方ウイスキー。
初めて風の歌を聴きました - 村上春樹「風の歌を聴け」(1979) 感想文 -
タイトル通りの読書感想文です。
おぉ... ん〜... いや、なんていうか...
結論からいうと面白かった。文庫にして155ページというコンパクトさもあり、また場面や回想への転換が目眩く用意され飽きさせず、没入しながらスラスラ読むことができた。また本当に前から何千人もの人が口を揃えて言うことだが、情景描写の1文1文の全てが本当に、非常に美しい...。
ただ「読みやすかったですか?」と
久しぶりにゲロを吐いた
過老なのか、。
久しぶりに何かが口から出てきた。
「生みの苦しみ」というものがこれにも該当するのなら、と考えると頭を抱える。これと同じにしちゃだめだ。わかってはいるつもりではいるんだけどね。
ゲロは案外スルスルと出てくるものである。9%のサイダーみたいな缶々 アレがトドメだった。
昔はこんな内臓事情にどう対応していたのか、ハウトゥーもないため忘れた
ベッドと体との接地面が溶けていく
10/15朝 3時間の憂鬱な記憶
俺の家の2階に雑貨屋のロフトが出店した。いや、そもそも俺のベッドがロフトの店内に展示されているのかもしれない。朝の光の中むくりと起き上がった俺を、商品を物色していた買い物客たちがじっと見つめる。ずっと前からウチの光景はこんなだったよう思うが、いつまで経ってもこの雰囲気は慣れないものである。ベッドから左5m程にあるエントランスに外まで伸びる階段、そこから客たちがみな出入りしている。大きな店によく客
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