Rosalind Lo

日々、小さな薔薇の花弁を拾い、押し花にする、ジャムにする、蒸留して香水にする、そんなふ…

Rosalind Lo

日々、小さな薔薇の花弁を拾い、押し花にする、ジャムにする、蒸留して香水にする、そんなふうに言葉を紡いでいきます。自作のイラストやアート作品、クラフトも掲載します。

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立ちどまって薔薇の香りを Stop and smell roses

このところ、自分の中でしきりに浮かぶ言葉は、バランス、である。 何においても、成功している人はバランスが取れていると思う。 生きれば生きるほど、この世界、人生と…

Rosalind Lo
2日前
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薔薇の花弁とジャムとマドレーヌ、詩人たちと儚さについて

にんべんに夢と書いて、儚い(はかない)、と読む。 このような字と響きを知るとき、ああ、とその言葉を知った悦びが胸の中にじんわり広がるなら、あなたは日本人である。 …

Rosalind Lo
11日前
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桜の花片を拾うが如く

なぜ日本人に生まれたのだろう。 なぜ人生の大半を日本で生きてきたのか。 なぜ今もここに留まっているのだろう。 ある時一つの答えが出て、それから長い時がたった。 日…

Rosalind Lo
2週間前
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立ちどまって薔薇の香りを Stop and smell roses

立ちどまって薔薇の香りを Stop and smell roses

このところ、自分の中でしきりに浮かぶ言葉は、バランス、である。
何においても、成功している人はバランスが取れていると思う。

生きれば生きるほど、この世界、人生というものの複雑さに、はかりしれなさと恐ろしさを感じる。

私たちはみな、毎日、とんでもない綱渡りをしているのではないか。
生まれてからずっと、細い、高い一本の綱の上を歩いている。

今のところ、立ち直れないほど深く落下したことはないようだ

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薔薇の花弁とジャムとマドレーヌ、詩人たちと儚さについて

薔薇の花弁とジャムとマドレーヌ、詩人たちと儚さについて

にんべんに夢と書いて、儚い(はかない)、と読む。
このような字と響きを知るとき、ああ、とその言葉を知った悦びが胸の中にじんわり広がるなら、あなたは日本人である。
国籍や人種のことを言っているのではなく、日本の魂を持っているという意味で。
日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあり、日本人はその三種類の書き方によって、同じ言葉を綴っても微妙なニュアンスの違いを感じ取る。そこに英語などほかの言語の文字を

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桜の花片を拾うが如く

桜の花片を拾うが如く

なぜ日本人に生まれたのだろう。
なぜ人生の大半を日本で生きてきたのか。
なぜ今もここに留まっているのだろう。

ある時一つの答えが出て、それから長い時がたった。

日本語。

日本語を使って書かねばならないことがある。
自分の言葉をこの世界に放り投げなければならない。

自分の心の眼がとらえた、小さな貴きものを。

舞い散る雪のようにあとからあとから降ってくる桜の花片。風にのって驚くほどの距離を飛

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