エンジニアが英語で働き出したら、世界が変わった話
私の6年間のエンジニア人生において、2023年は大きな年だった。
人生で初めて英語で働ける仕事に就き、日本人が自分しかいないチームで働くようになったからだ。
入社前は「言語が日本語から英語になるだけで、それ以外は何も変わらないのだろう」とタカを括っていたのだが、実際は生き方自体が大きく変わるような大イベントになった。
例えば、20代でほとんど海外に行ったことがなかった私が日本を脱出して海外放浪生活を始めたのも英語で働き出したからこそできたことだ。
この記事ではエンジニアとして英語で働くようになって起こった私への変化について紹介しようと思う。
可能性が広がった
海外の仕事に応募できるようになった
Linkedinなどに登録して海外のエンジニア募集を見ると、そこまで難しい要件を求めていないことに気づいた。
日本のITベンチャーで働いている人なら十分応募できるような募集要項だ。
今までは英語が障害になり、海外の募集なんて視野にすら入っていなかったが、今は海外の募集要項も含めて自分のネクストキャリアを考えられるようになった。
海外へのハードルが下がった
英語で働くようになると、海外出身のエンジニアで日本に移住した方と仕事をすることが増える。
すると、彼らの移住ストーリーを聞くことができるのだが、皆が皆、移住に対するハードルが低い。
日本だけで生きてきた私にとって、海外に住むというのは特別な選ばれた人間が大きなリスクをとって実行するものだった。
しかし、彼らと話していると、沖縄に移住するぐらいの感覚で他の国に移住する。
そんな人たちと仕事をしていると、自分もどんどん色々な国で新しいチャンスを掴みたいと思えるようになれた。
年収への影響
まだ実際に英語が年収に大きな影響を与えたわけではないが、英語が使えるようになったことで年収が大きく上がる手応えのようなものを感じている。
バイリンガルエンジニアの不足
私は今まで様々な優秀なエンジニアとお仕事をさせていただいた。正直、エンジニアの中のトップ10%に入るような人たちだったと思う。
しかし、そんな優秀なエンジニアの方々でも仕事で英語を使いこなせるほどの英語力を持っている方はほぼいなかった。
急速にグローバル化が加速している現代で、需要と供給のバランスを鑑みるとバイリンガルエンジニアになれたことは年収に大きな影響があると思っている。(一応、スカウトはいただけるようになったが、やはり、英語公用語の企業のオファー額は日本語公用語の企業のオファー額に比べて高い)
英語が話せるだけで優秀だと思ってもらえる
これはおまけみたいなものなのだが、副業で運営している法人で支援しているITベンチャーがある。
その企業にも英語話者のエンジニアがいる。
たまたまミーティングで英語話者だけになったので、英語で話していたら、CEOの方がミーティングに後から参加して、私が英語を話しているところを見られた。
すると、「英語話せるんですね!すごい、めっちゃ優秀ですね!」と驚かれ、私自身嬉しかったとともに、英語話者が少ない日本という環境では努力して英語を話せるようになったという実績だけで信頼を得られるということを実感した。(発音から私が帰国子女ではないのはすぐにわかる笑)
もしかしたら、バイリンガルというだけで副業や会社運営にもプラスの影響があるのかもしれない。
外貨を稼ぐ必要性
海外放浪生活を始めて思ったのは、もう海外旅行は気軽にできないということだ。
ヨーロッパへの航空券は約30万、ホテルは一泊数万円、ランチに数千円かかる。日本の給与水準だと海外で生きていくこともできない。
この状況がさらに悪くなる可能性は高い。そのため、英語を習得し、海外から仕事を得られるようになることは、一種のリスクヘッジになると思っている。
人間としての変化
人生が長く感じるようになった
毎日が同じことの繰り返しだとあっという間に人生が終わってしまう。
人生を思う存分楽しみたいのなら、変化を楽しみ続けることが重要だ。
英語で働き出して、働く環境・出会う情報・住む場所・出会う人、全てが物凄いスピードで変化するようになった。
濃厚な人生を送れて非常に嬉しく思っているし、これからも濃厚な人生を楽しみたいと思っている。
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