浦上理恵 |子供・スポーツ・教育

スポーツ運動学修士 16' 株式会社ブレグランス 千代田キッズテニスアカデミー

浦上理恵 |子供・スポーツ・教育

スポーツ運動学修士 16' 株式会社ブレグランス 千代田キッズテニスアカデミー

記事一覧

段階的指導法とゲームベースドアプローチ

国内では長らく(おそらく今でも)「段階的指導法」が主流となっていて、テニスを始めたばかりの人への指導で例えるならば 1,フォアハンドをできるようになろう 2,バックハ…

スポーツを科学すること

ヒトを観察するとき、どのような視点から観察するか? 運動するヒトを観察し研究する分野をスポーツ科学と一般的には言われておりますが、スポーツ科学の中でも様々な視点…

第一回 BRAGRANCE CUP 大会レポート

3月20日に千葉県白子町にて、小学生をメインとした1セットマッチを行いました。 今まで都内で時間制マッチを実施しておりましたが、今回白子で時間を気にせず一日フルで試…

東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(2)

前回の続きです。 前回は主に運動能力についての内容でしたが、次は「身体操作」と「視野と危機管理」についてです。 【都内の子を指導して感じていること 4.自分の身体…

子供、保護者、指導者全員がスタンスや立ち位置を理解して同じゴールを目指しているか

教育する場面において最近は「スタンス」をたくさん重視しています。 子供、親、指導者がどのようなスタンス、立ち位置でそのスポーツ活動に向き合っていくかということで…

東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(1)

千代田区でスポーツ/運動指導を始めてもうすぐ4年目になります。 東京のど真ん中で園児から中学生まで運動指導してきて、奈良での6年間とは全く違った感覚で子供達に指導…

子供の声をもっと聞いてほしい。

様々な性格やバックグラウンドを持つ子と話す機会がありますが、子供達と話していると、ざっくりですが3つのパターンがあるなと最近感じています。 1,思うまま感情も表現…

どんなスポーツも結局走れる子が強い

10年程園児から高校生を指導してきて感じるのは、 当たり前のことなのですが速く、たくさん走れる子が強くなるということです。 球技だと人より速く走れると誰よりも先に…

2020年最初の試合前日!

明日はいよいよ2020年最初のシングルス大会が開催されます。 当初は3月に開催予定だったのですがコロナで泣く泣く延期となり、延びに延びて遂に7月末での開催となりました…

インストラクタースイッチ

テニスコーチを始めた当時、人前に出るのが嫌で嫌で仕方なくて、 保護者とも話せない自分がすごく嫌でした。 人見知りのくせになんでテニスコーチのバイトなんか始めたん…

保護者を強力なサポーターにする力②  浦上理恵 by(株)ブレグランス

はい、やっと続きです。 せっかく好きなテニスをして給料もらってるのに、こんなツライ状況嫌や〜〜〜!!と思った私は、早速どうすれば良いのか考えてみることにしました…

コロナで数ヶ月会っていない子供達に支えられたここ最近の話。 浦上理恵 byブレグランス

2月末の休校措置、緊急事態宣言を経て、スクールが再開した今月。 子供達に教える、支える立場である私が、子供達に支えられた数ヶ月を記録として残していきます。 ・・・…

保護者を強力なサポーターにする力(1.5)  浦上理恵 by(株)ブレグランス

続きです↓ 保護者を強力なサポーターにする力① 前回では保護者が苦手だった過去のことをさらっと書きました。 ①をすでに書き出しておいて、アレがアレなのですが、この…

保護者を強力なサポーターにする力①  浦上理恵 by(株)ブレグランス

インストラクターにとってクラスの「居心地の良さ」はヒジョーに大切。 ハコとしての「立地、施設の雰囲気」などはもちろん、 「来てくれる生徒さんの層、クラスの空気感…

はじめまして 浦上理恵 by(株)ブレグランス

こんにちは、ブレグランスの浦上です。 気になっていたnoteを遂に始めてしまいました。 日頃、仕事で取り組んでいること、感じていることをしっかりとアウトプットしたい…

段階的指導法とゲームベースドアプローチ

段階的指導法とゲームベースドアプローチ

国内では長らく(おそらく今でも)「段階的指導法」が主流となっていて、テニスを始めたばかりの人への指導で例えるならば

1,フォアハンドをできるようになろう
2,バックハンドをできるようになろう
3,サーブをできるようになろう
4,サーブまでできたらひとまず試合してみようかな

などと、一つずつ技術を習得し、ある程度できるようになったら試合にチャレンジするといったステップを大事にする指導法が多く見ら

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スポーツを科学すること

スポーツを科学すること

ヒトを観察するとき、どのような視点から観察するか?

運動するヒトを観察し研究する分野をスポーツ科学と一般的には言われておりますが、スポーツ科学の中でも様々な視点が存在します。

「なぜこの人は緊張するんだろう」と考え始めればスポーツ心理学となり、

「この人のスイングスピードの秘密は何だろう」と考えればスポーツバイオメカニクス、

「この人の競技中の乳酸値は?心拍数は?」と考えればスポーツ生理学

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第一回 BRAGRANCE CUP 大会レポート

第一回 BRAGRANCE CUP 大会レポート

3月20日に千葉県白子町にて、小学生をメインとした1セットマッチを行いました。
今まで都内で時間制マッチを実施しておりましたが、今回白子で時間を気にせず一日フルで試合を行いました。
取り組みについてもご覧いただけましたら幸いです!

<大会の目的>・大会への出場機会がない子供達が挑戦する機会を作ること
・ビギナーマッチでは数少ない1セットマッチを経験することを通して、技術だけでなく、戦い抜くことに

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東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(2)

東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(2)

前回の続きです。

前回は主に運動能力についての内容でしたが、次は「身体操作」と「視野と危機管理」についてです。

【都内の子を指導して感じていること 4.自分の身体をコントロールできない子供達の多さ】日頃の生活の中でも私たちは無意識のうちに自分の身体と手の位置関係、物との位置関係を瞬時に把握しながら生きていると思います。
そうでないと、段差があったらつまづいてしまうし、物を取ろうとしても届かなか

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子供、保護者、指導者全員がスタンスや立ち位置を理解して同じゴールを目指しているか

子供、保護者、指導者全員がスタンスや立ち位置を理解して同じゴールを目指しているか

教育する場面において最近は「スタンス」をたくさん重視しています。
子供、親、指導者がどのようなスタンス、立ち位置でそのスポーツ活動に向き合っていくかということです。

例えば指導者観点から述べると
・自分の好きなようにプレーさせて、そのプレーに対してフィードバックするスタンス
(面白いプレーだったけど、今はタイミングが違ったね。など)
・技術を徹底的に教え込んである程度完成するまでは試合もさせない

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東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(1)

東京に来て感じた都内の子供達の運動能力について(1)

千代田区でスポーツ/運動指導を始めてもうすぐ4年目になります。

東京のど真ん中で園児から中学生まで運動指導してきて、奈良での6年間とは全く違った感覚で子供達に指導をしております。

何に違いを感じ、具体的にどれほど差があるのかを問いとして書いていきます。

長くなりそうなので、まずは2つほど。
(具体的に小学生をメインに話していきます)

テニスを教えていない感覚東京ではそもそもテニスを教えるに

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子供の声をもっと聞いてほしい。

子供の声をもっと聞いてほしい。

様々な性格やバックグラウンドを持つ子と話す機会がありますが、子供達と話していると、ざっくりですが3つのパターンがあるなと最近感じています。

1,思うまま感情も表現も自由に話してくれる子
論理性などは置いておいて、素直に話すことができる子

2,「YES」/「NO」の回答しかできない子
例えば「うまくできた?」という問いに「うん/ううん」しか答えられない子

3,正解を探す子
「どう思う?」などの

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どんなスポーツも結局走れる子が強い

10年程園児から高校生を指導してきて感じるのは、
当たり前のことなのですが速く、たくさん走れる子が強くなるということです。

球技だと人より速く走れると誰よりも先にボールにたどり着ける。
ボールに触れられるということは、球技ではすなわち主人公になることと同じだと思います。
ボールを持っている人(主人公)目線で取捨選択が行われているので、その人は知らず知らずのうちに絶えず選択と実行の判断を自分で行な

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2020年最初の試合前日!

明日はいよいよ2020年最初のシングルス大会が開催されます。
当初は3月に開催予定だったのですがコロナで泣く泣く延期となり、延びに延びて遂に7月末での開催となりました。

それでも嬉しい!やったー!

でも試合後の握手は無しのソーシャルディスタンス意識です

私たちが運営する千代田キッズテニスアカデミーは年に5〜6回、シングルスの大会を開催しています。
シングルス大会と言っても、いわゆる1セットマ

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インストラクタースイッチ

インストラクタースイッチ

テニスコーチを始めた当時、人前に出るのが嫌で嫌で仕方なくて、
保護者とも話せない自分がすごく嫌でした。

人見知りのくせになんでテニスコーチのバイトなんか始めたんだ〜〜〜〜と思っていたのですが、
そんなことばっかり言っていてはどうしようもないので
ある日突然、「インストラクタースイッチ」を実装することに致しました。

インストラクタースイッチとは、当時勤めていたスクールのコーチ室に入った途端に発動

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保護者を強力なサポーターにする力②  浦上理恵 by(株)ブレグランス

保護者を強力なサポーターにする力②  浦上理恵 by(株)ブレグランス

はい、やっと続きです。
せっかく好きなテニスをして給料もらってるのに、こんなツライ状況嫌や〜〜〜!!と思った私は、早速どうすれば良いのか考えてみることにしました。

<過去投稿>
保護者を強力なサポーターにする力①  浦上理恵 by(株)ブレグランス
保護者を強力なサポーターにする力(1.5)  浦上理恵 by(株)ブレグランス

当時の私の状況:最悪の下の下(だと仮定する。)
当初の私の希望:ま

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コロナで数ヶ月会っていない子供達に支えられたここ最近の話。 浦上理恵 byブレグランス

2月末の休校措置、緊急事態宣言を経て、スクールが再開した今月。
子供達に教える、支える立場である私が、子供達に支えられた数ヶ月を記録として残していきます。

・・・・
保護者を強力なサポーターにする力①  浦上理恵 by(株)ブレグランス
保護者を強力なサポーターにする力1.5  浦上理恵 by(株)ブレグランス
から脱線。

段落の間で都合よく使われる俺・・

ようやく動き出した6月6月に入って

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保護者を強力なサポーターにする力(1.5)  浦上理恵 by(株)ブレグランス

保護者を強力なサポーターにする力(1.5)  浦上理恵 by(株)ブレグランス

続きです↓
保護者を強力なサポーターにする力①

前回では保護者が苦手だった過去のことをさらっと書きました。
①をすでに書き出しておいて、アレがアレなのですが、この投稿に至った目的と経緯を最初に書いてみます。
(①と②の間の1.5的な感じで読んでいただけると嬉しいです。)

目的
①自分自身のこれまでの行動・思考をアウトプットして一度整理したい
②保護者とうまく話せず悩んでいるインストラクター・

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保護者を強力なサポーターにする力①  浦上理恵 by(株)ブレグランス

保護者を強力なサポーターにする力①  浦上理恵 by(株)ブレグランス

インストラクターにとってクラスの「居心地の良さ」はヒジョーに大切。
ハコとしての「立地、施設の雰囲気」などはもちろん、

「来てくれる生徒さんの層、クラスの空気感、クラスで求められるニーズ」がマッチしているかは、
インストラクターにとって自分のパフォーマンスを決める大切な要素です。

インストラクターや先生の立場なら、このクラスは空気感が苦手で、レッスンに入るのが億劫だという経験はよくあると思いま

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はじめまして 浦上理恵 by(株)ブレグランス

はじめまして 浦上理恵 by(株)ブレグランス

こんにちは、ブレグランスの浦上です。
気になっていたnoteを遂に始めてしまいました。

日頃、仕事で取り組んでいること、感じていることをしっかりとアウトプットしたいと思い、登録してから早1週間・・。
行動力のカケラもない私ですが、なんでも挑戦してみようと思います!

今回は自分自身について、今の会社での取り組みについて話していこうと思います。

1.自己紹介・同い年のよく食べる旦那と2人暮らしの

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