どんなスポーツも結局走れる子が強い

10年程園児から高校生を指導してきて感じるのは、
当たり前のことなのですが速く、たくさん走れる子が強くなるということです。

球技だと人より速く走れると誰よりも先にボールにたどり着ける。
ボールに触れられるということは、球技ではすなわち主人公になることと同じだと思います。
ボールを持っている人(主人公)目線で取捨選択が行われているので、その人は知らず知らずのうちに絶えず選択と実行の判断を自分で行なっている。

サッカーであれば、ドリブルの選択、パスの選択、シュートの選択、様々な選択肢を自分で選ぶことができる。

テニスにおいても、ボールに追いつければ打ち返すチャンスを手に入れるが、追いつけなければその選択肢もないのでやっぱり速く走れることに越したことはない。

ビジネスにおいて、野球を例として「常にバッターボックスに立ち続けろ」などと言われることも多いですが、
スポーツにおいてもどれだけチャンスを掴みに行ける場所にいるか、で変わってくると思います。

子供達を見ていると、一般的な初心者に対する球出しのボールでさえ追いつけない子が増えてきております。

判断力、瞬発力など要因はたくさんあると思っていますが、やっぱり基礎となる走力がまず足りていないと感じております。

テニスでは追いつけたボールの数が1日10球違うだけでも、それが1週間、1ヶ月、、と続いていけば必然的に打球数に差は開いてくるので、
とんでもなくすごい走力を身につけるまでに至らなくても、まずは、飛んできたボールに全て追いつけるぐらいの走力は身につけて欲しいと考えています。

特別なことはせずとも、毎日公園や学校で鬼ごっこして走り回れば自然と身につくものなのですが、
やはり毎日の習い事や遊び場の減少によって安定して運動量を確保出来ない子が多いなという印象です。

レッスンでは、テニスの時間を5分削ってその間鬼ごっこさせたりと、走る時間は大切にしています。

たかが5分ですが、5分間相手を見ながら逃げ続ける、追いかけ続けるってすごくハードなこと。
子供達もいつも汗だくになって逃げています!

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