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子供の声をもっと聞いてほしい。

様々な性格やバックグラウンドを持つ子と話す機会がありますが、子供達と話していると、ざっくりですが3つのパターンがあるなと最近感じています。

1,思うまま感情も表現も自由に話してくれる子
論理性などは置いておいて、素直に話すことができる子

2,「YES」/「NO」の回答しかできない子
例えば「うまくできた?」という問いに「うん/ううん」しか答えられない子

3,正解を探す子
「どう思う?」などの問いに深く考え出してしまう子

「1,思うまま感情も表現も自由に話してくれる子」については、会話の中で
論理性だったり、表現やTPOを学んでくれていけば良いと思うのであまり気にしていないです。

また「2,「YES」/「NO」の回答しかできない子」に関しては、もちろんしっかり意見を話してくれた方が良いかとは思いますが、シャイで口下手でもしっかり考えている子はいます。
私も小学生の頃はまっったく喋らないくせに頑固者だったので、気持ちはすごく分かります。
怒りが爆発した時にしか発言しないタイプですね。笑

指導をしていて一番不安になるのが「3,正解を探す子」です。
「こう言わないと怒られる」「褒めてもらえない」そんな心配が顔に出ているような子がたまにいます。

何気なく、子供らしい自由な気持ちや表現を知りたくて聞いたつもりが、ふと子供の顔を見ると浮かばない顔をしていたり、答えられなかったり・・。

答えなんて、ないのにな〜。。なんて思いながら質問を変えて会話を続けます。

このような状況
〜〜した時だけ愛してもらえる」,この場合だと「大人が喜ぶ回答をいった時に愛してもらえる」=「条件付きの愛
だと昨日話題になった時に教えてもらったのですが、知らず知らずのうちに子供に求めてしまっている保護者にもいらっしゃるんじゃないかと思います。

自分の求める回答や行動なんて100%ありえないのに、まだまだ成長途中の子供に求めてしまうと、自分だけでなく子供自身も苦しくなってきます。

今は幼少期から受験対策などで親がピリピリしたり、周りみんながライバルだってことはよくある光景だと思います。

それだけに、その他大勢からできるだけ我が子を早く抜け出させたい。
(または、この子は大人が求める回答ができる子だと安心したい)

子供の発想に構っている時間はない、正しいこと、正解を教えてあげないと。という気持ちが前に出てしまっているかもしれません。

一方で見ていて心が豊かだなと思う子は、もちろん勉強もしますが沢山外で遊んで、友達とケンカして日々四季の自然を感じて、様々な感性を磨いている子だなと思います。

大人は残念ながら、自分を含めて歳をとるにつれてより見たいものだけ、必要なものだけ見るようになってくると感じています。

ただ、そこに我が子も巻き込んで、よそ見をさせずに細い狭いトンネルの中のような世界だけ見せてしまうと、我が子の世界もどんどん狭まっていってしまうなーと思いました。

子供達の発想は本当に面白くクリエイティブでいつも楽しく会話をさせてもらっています。
大人は子供を見習ってもうちょっと自由に子供になって物事を考えてみては良いのではないかと思った次第です。

私自身も、知らないうちにそのように子供を誘導して会話をしていないか、改めて考え直したいなと思いました。


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