記事一覧
集団規範(group norm)
○集団規範
集団の成員に共有されている思考や行動の基準。
法律や校則のように成文化されたものもあれば、成員間で暗黙のうちに共有されているものもある。
集団規範の存在は、他の成員の行動や考え方の理解、予測を容易にし、 集団内のコミュニケーションを促進させる効果がある。
一方で、ひとたび集団規範ができあがると、集団は様々なコミュニケーションを媒体として成員が規範から逸脱しないように圧力をか
基本情動理論(basic emotion theory)
○基本情動理論
エクマン(Ekman, P.)によって提唱された感情理論。
喜び・恐れ・怒り・悲しみ・嫌悪・驚きの6つの感情は、すべての文化で普遍的であるというもの。
それぞれの感情には特定の表情があると考えた。
○ FACS (facial action coding system)
エクマンとフリーセン (Friesen, W.V.)によって開発された顔の特定の筋肉の動き(アクシ
ステレオタイプ内容モデル(stereotype content model)
○ ステレオタイプ内容モデル(SCM)
フィスク(Fiske, S.T.) によるステレオタイプの内容が人柄次元(温かい・冷たい)と能力次元(高い・低い)の2つの組み合わせによって説明できるとする理論。
ステレオタイプの内容は、特定の社会的カテゴリーに属する成員が、実際に持っている特徴と必ずしも一致せず、他集団との関係性によって規定される。
人は自分と敵対関係にあったり、目標が競合したりす
第三者効果(third-person effect)
○第三者効果
マスコミュニケーションは自分自身に対してよりも、他者に対して大きな影響力をもつと見積もられる傾向。
デイヴィソン (Davison、P.)は、政治のネガティブキャンペーンや広告などの影響力認知からマスメディアによる説得的コミュニケーションが「他者に影響する」と考える人は、「自分に影響する」と考えている人よりも多いことを見いだした。
認知レベルの第三者効果
○第三者効果が生じ
議題設定効果(agenda-setting effect)
○議題設定効果
マスメディアにおいてある争点や話題が強調されればされるほど、その争点や話題に対する人々の重要性の認知(顕出性)も高まる現象。
マコームズ(McCombs, M.E.)とショー(Shaw, D.L.)は、1972年に地方新聞紙にみられる記事の重要性の優先順位と、その地域の住民が重要だと考える政治争点との間に高い順位相関が認められることを明らかにした。
マスメディアに人々の議
YG性格検査(Yatabe-Guilford personality inventory)
○矢田部-ギルフォード性格検査
ギルフォード(Guilford、J.P.)の開発した性格検査をモデルとして、矢田部達郎が日本人用に標準化した日本で最も多く使われている質問紙性格検査。
120の質問項目で12の性格特性を、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3件法で測定し、測定結果で5つの類型に分類することができる。
実施や採点が容易で広く用いられている検査であるが、妥当性
メタ分析(meta-analysis)
○メタ分析
過去に行われた複数の独立した研究を系統的に収集し、それらの研究結果を統合する統計解析手法。
グラス(Glass、G.V.)が最初に提案した。
メタ分析では複数の研究を統合するために、研究ごとの測定単位に依存しない指標である効果量(effect size)を算出する。
効果量=介入群の平均値-統制群の平均値÷統制群の標準偏差
効果量がプラスだと効果あり、マイナスだと効果な
死への受容プロセス(dying process)
○キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)は、約200名の末期がん患者へのインタビューに基づいて、死に向かう心理的な5段階のプロセスを表すキューブラー・ロスモデルを提唱している。
1.否認
死の予告を聞かされた時、自分が死ぬことを認めようとしない段階。
2.怒り
自分が病気であること、死が近づいていることに対して怒りを周囲に向ける段階。
健康な他者への恨みや羨望が現れる。
尺度水準(level of measurement)
スティーブンスは測定された数の意味や性質に沿って、数を分類する基準を作成し、尺度水準とよんだ。
○名義尺度(nominal scale)
カテゴリーに対して便宜的に数値を割りあてただけの尺度のこと。
序列や数値の大小関係に意味はない。
○順序尺度(ordinal scale)
各数値間が等間隔ではなく、序列や数値の大小関係に意味がある尺度のこと。
例)順位
○間隔尺度(inter
親密性平衡モデル (intimacy equilibrium model)
○親密性平衡モデル
アーガイル(Argyle.M.)とディーン(Dean.J.)が提唱した。
対人的な親密さは一定の均衡を保つものであり、均衡が損なわれると回復を目指す非言語的コミュニケーションが発動されることを示したモデル。
2人の相互作用には、関係に応じて快適な親密性のレベルがあり、親密性を構成する行動として、視線の交錯(eye contact)、対人距離、会話の親密さ、微笑の量などが
いつもありがとうございます。
現在、超大作を執筆中です。
心理学に興味がある方のためになればと思います。
バーナム効果(Barnum effect)
○バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を表す記述を自分だけに当てはまるかのように、都合よく解釈してしまう主観的傾向。
アメリカの心理学者バートラム(Bertram, R.F.)は、被験者にテストの結果で性格がわかると教示し、テスト終了後に事前に用意した同じ内容の性格に関する記述を与えた。
その結果、多くの被験者が自分に該当していると回答した。
バーナム効果を強固にする
エディプス・コンプレックス(Oedipus complex)
エディプス・コンプレックス
フロイト(S. Freud)の発達理論の男根期において、4~6歳の幼児が感じる心理的葛藤。
ギリシャ神話のなかに、男子は母親を愛し、そのため父親を憎むようになるという親子関係の基本的な感情的葛藤をみてとり、名づけられた。
①自身が男性であることを意識しはじめる。
②母親に性愛感情を抱く。
③母親への性愛感情を実現するため、父親に敵意を抱き、排除を考える。
④同