しんり司(つかさ)

心理学を世に広めるnote 心理系職場を転々中 心理学検定特1級持っています

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【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法

『【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法』をご覧いただきありがとうございます。 しんり司(つかさ)と申します。 自己紹介もかねて、ざっと私の経歴をお伝えします。 高校生の頃から心理学の勉強を続け、大学では児童福祉や臨床心理学の研究をしていました。 いわゆる心理学オタクで、大学時代に心理学検定特1級も取得するくらい心理学にハマってました。 その中で児童相談所という18歳未満の子どもに関するあらゆる相談を受ける行政機関を知りました。 社会

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    • メタ分析(meta-analysis)

      ○メタ分析  過去に行われた複数の独立した研究を系統的に収集し、それらの研究結果を統合する統計解析手法。  グラス(Glass、G.V.)が最初に提案した。  メタ分析では複数の研究を統合するために、研究ごとの測定単位に依存しない指標である効果量(effect size)を算出する。 効果量=介入群の平均値-統制群の平均値÷統制群の標準偏差  効果量がプラスだと効果あり、マイナスだと効果なしとなる。  効果量が0.5だとすると、介入群と統制群の平均値の間には、統制群の

      • 死への受容プロセス(dying process)

        ○キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)は、約200名の末期がん患者へのインタビューに基づいて、死に向かう心理的な5段階のプロセスを表すキューブラー・ロスモデルを提唱している。 1.否認  死の予告を聞かされた時、自分が死ぬことを認めようとしない段階。 2.怒り  自分が病気であること、死が近づいていることに対して怒りを周囲に向ける段階。  健康な他者への恨みや羨望が現れる。 3.取引  自分がどうしたら延命できるのかの取引を始める段階。  何かにす

        • 尺度水準(level of measurement)

           スティーブンスは測定された数の意味や性質に沿って、数を分類する基準を作成し、尺度水準とよんだ。 ○名義尺度(nominal scale)  カテゴリーに対して便宜的に数値を割りあてただけの尺度のこと。  序列や数値の大小関係に意味はない。 ○順序尺度(ordinal scale)  各数値間が等間隔ではなく、序列や数値の大小関係に意味がある尺度のこと。 例)順位 ○間隔尺度(interval scale)  数値の大小関係に意味があり、更に各数値間が等間隔である

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        【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法

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          親密性平衡モデル (intimacy equilibrium model)

          ○親密性平衡モデル  アーガイル(Argyle.M.)とディーン(Dean.J.)が提唱した。  対人的な親密さは一定の均衡を保つものであり、均衡が損なわれると回復を目指す非言語的コミュニケーションが発動されることを示したモデル。  2人の相互作用には、関係に応じて快適な親密性のレベルがあり、親密性を構成する行動として、視線の交錯(eye contact)、対人距離、会話の親密さ、微笑の量などが挙げられる。  親密性を構成する行動の1つが変化すれば、他の1つあるいは多くの

          親密性平衡モデル (intimacy equilibrium model)

          いつもありがとうございます。 現在、超大作を執筆中です。 心理学に興味がある方のためになればと思います。

          いつもありがとうございます。 現在、超大作を執筆中です。 心理学に興味がある方のためになればと思います。

          エリクソンのライフサイクル(Erikson's life cycle)

          ○ライフサイクル  エリクソン(Erikson, E.H.)が整理した生まれてから死に至るまでの一連の流れと各段階における発達課題と心理社会的危機を示したもの。  フロイトの性愛説に基づきながらも、青年期やそれ以降の段階も重視した。 (1) 乳児期   0~1歲半 基本的信頼 VS 基本的不信 (2)幼児前期  1歳半~3歲  自律性 VS 恥、疑惑 (3)幼児後期    3~6歲  積極性 VS 罪悪感 (4)学童期    6~12歲  勤勉性 VS 劣等感 (

          エリクソンのライフサイクル(Erikson's life cycle)

          バーナム効果(Barnum effect)

          ○バーナム効果  誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を表す記述を自分だけに当てはまるかのように、都合よく解釈してしまう主観的傾向。   アメリカの心理学者バートラム(Bertram, R.F.)は、被験者にテストの結果で性格がわかると教示し、テスト終了後に事前に用意した同じ内容の性格に関する記述を与えた。  その結果、多くの被験者が自分に該当していると回答した。 バーナム効果を強固にする条件 ・分析が自分にだけ適合すると信じている ・評価者の権威を信じている ・分

          バーナム効果(Barnum effect)

          帰納的推論(inductive reasoning)

          ○帰納的推論 個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする推論。 帰納的推論の歪み (1) 素朴理論(naïve theory)  身のまわりの事象の観察を通して自然に獲得する知識体系。  容易に修正しがたく、正しい科学的概念を教えたとしても無視したり、素朴理論に矛盾しない形に変形させてから取り込まれることが多い。 (2) 確証バイアス  帰納的推論によって導き出される仮説は、確証事例を枚挙するだけでは、 その仮説が正しいことを証明することができない。

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          エディプス・コンプレックス(Oedipus complex)

          エディプス・コンプレックス  フロイト(S. Freud)の発達理論の男根期において、4~6歳の幼児が感じる心理的葛藤。  ギリシャ神話のなかに、男子は母親を愛し、そのため父親を憎むようになるという親子関係の基本的な感情的葛藤をみてとり、名づけられた。 ①自身が男性であることを意識しはじめる。 ②母親に性愛感情を抱く。 ③母親への性愛感情を実現するため、父親に敵意を抱き、排除を考える。 ④同時に父親からの報復として去勢不安(castration anxiety)を恐れる

          エディプス・コンプレックス(Oedipus complex)

          行動療法(behavior therapy)

          ○行動療法  患者の不適応行動に焦点を当て、学習理論に基づいて不適応な行動を変容または除去して適応行動を形成する療法。  問題行動は不適切な学習によるものとみなす。  精神分析を批判し、科学的な臨床心理学の確立を目指したアイゼンク(Eysenck、H.J.)によって定義づけられ、不適応行動の背後に無意識的欲求や抑圧された感情の存在を仮定することはない。 レスポンデント条件づけに基づく技法 (1)系統的脱感作法(systematic desensitization)  

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          分離不安(separation anxiety)

          ○分離不安  アタッチメントを形成した養有者との分離時に子どもが示す苦痛反応。  生後数ヶ月の間、乳児は養育者との間に強い結びつきをほとんど見せないが、 6ヵ月が過ぎると養育者との関係を特別なものとし、分離に抵抗を示すようになる。  分離不安は1歳半頃まで強くなっていき、それ以降はしだいに沈静化する。 ○移行対象(transitional object)  子どもが愛着を抱いていて、それを所持することで安心感が得られる対象物。  子どもが親から離れようとする1歳半頃に、

          分離不安(separation anxiety)

          t検定と分散分析 (t-test / analysis of variance)

          ○t検定  2つの平均値の差を比べる分析のこと。  差が有意なのか、それとも偶然生じた誤差なのかを判定する。  各標本の平均値、標準偏差、標本数からP値を算出する。  帰無仮説が棄却できなかった場合、誤差なのか有意差なのか判断不能なため、帰無仮説と対立仮説のどちらを採択するか判断できない。 ○分散分析(ANOVA)  3つ以上の平均値の差を比べる分析のこと。 ・帰無仮説=平均値に差はない ・対立仮説=どこかに有意差がある  分散分析では、有意差の数と場所が特定で

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          統合失調症(schizophrenia)

          ○統合失調症 思考、感情、行動の大きな混乱を特徴とする精神病。  罹患率は1%前後で男女差なし。  20歳前後に多くは発症する。  1~4月生まれに多いことから、インフルエンザウイルスの影響が疑われている。  クレペリン(E.Kraeperin)の早発性痴呆から、ブロイラー(E.Bleuler)の精神分裂病(1911年)を経て、統合失調症という名称になった。 ○陽性症状(positive symptom)  妄想・幻覚・解体した行動など派手な症状。 ○陰性症状(nega

          統合失調症(schizophrenia)

          漏れ聞き効果(overheard effect)

          ○ 漏れ聞き効果  他者の会話を偶然聞くことによって、その会話内容に影響されること。  ウォルスター(Walster, E.)とフェスティンガー(Festinger, L.)は、漏れ聞き効果が生じる理由を3つ挙げている。 (1) 説得メッセージを偶然聞くことになるため、受け手の構えが低下する。 (2) 受け手が説得メッセージを聞こうとする意図をもっていない。 (3) 説得しようとする与え手の意図を受け手が感じにくい (受け手の心理的リアクタンスが生じにくくなる)。

          漏れ聞き効果(overheard effect)

          原始反射(primitive reflex)

          ○原始反射  新生児期に出現する。 ある刺激に対して神経系のみを介して生じる反射行動。 大半の原始反射は生後3ヵ月頃までに消失し、 大脳皮質が発達すると、さまざまな随意運動(座る、這う、歩く)が現われてくる。 消失すべき時期になっても原始反射がみられる場合には、 中枢神経系の異常が疑われる。 (1) 口唇探索反射(rooting reflex)  新生児の口周辺を刺激すると、その刺激対象に向かって頭を回し、口に含もうとする反射行動。 (2)吸啜反射(sucking r

          原始反射(primitive reflex)