しんり司(つかさ)

心理学を世に広めるnote 心理系職場を転々中 心理学検定特1級持っています

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【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法

『【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法』をご覧いただきありがとうございます。 しんり司(つかさ)と申します。 自己紹介もかねて、ざっと私の経歴をお伝えします。 高校生の頃から心理学の勉強を続け、大学では児童福祉や臨床心理学の研究をしていました。 いわゆる心理学オタクで、大学時代に心理学検定特1級も取得するくらい心理学にハマってました。 その中で児童相談所という18歳未満の子どもに関するあらゆる相談を受ける行政機関を知りました。 社会

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    • 帰納的推論(inductive reasoning)

      ○帰納的推論 個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする推論。 帰納的推論の歪み (1) 素朴理論(naïve theory)  身のまわりの事象の観察を通して自然に獲得する知識体系。  容易に修正しがたく、正しい科学的概念を教えたとしても無視したり、素朴理論に矛盾しない形に変形させてから取り込まれることが多い。 (2) 確証バイアス  帰納的推論によって導き出される仮説は、確証事例を枚挙するだけでは、 その仮説が正しいことを証明することができない。

      • エディプス・コンプレックス(Oedipus complex)

        エディプス・コンプレックス  フロイト(S. Freud)の発達理論の男根期において、4~6歳の幼児が感じる心理的葛藤。  ギリシャ神話のなかに、男子は母親を愛し、そのため父親を憎むようになるという親子関係の基本的な感情的葛藤をみてとり、名づけられた。 ①自身が男性であることを意識しはじめる。 ②母親に性愛感情を抱く。 ③母親への性愛感情を実現するため、父親に敵意を抱き、排除を考える。 ④同時に父親からの報復として去勢不安(castration anxiety)を恐れる

        • 行動療法(behavior therapy)

          ○行動療法  患者の不適応行動に焦点を当て、学習理論に基づいて不適応な行動を変容または除去して適応行動を形成する療法。  問題行動は不適切な学習によるものとみなす。  精神分析を批判し、科学的な臨床心理学の確立を目指したアイゼンク(Eysenck、H.J.)によって定義づけられ、不適応行動の背後に無意識的欲求や抑圧された感情の存在を仮定することはない。 レスポンデント条件づけに基づく技法 (1)系統的脱感作法(systematic desensitization)  

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          分離不安(separation anxiety)

          ○分離不安  アタッチメントを形成した養有者との分離時に子どもが示す苦痛反応。  生後数ヶ月の間、乳児は養育者との間に強い結びつきをほとんど見せないが、 6ヵ月が過ぎると養育者との関係を特別なものとし、分離に抵抗を示すようになる。  分離不安は1歳半頃まで強くなっていき、それ以降はしだいに沈静化する。 ○移行対象(transitional object)  子どもが愛着を抱いていて、それを所持することで安心感が得られる対象物。  子どもが親から離れようとする1歳半頃に、

          分離不安(separation anxiety)

          t検定と分散分析 (t-test / analysis of variance)

          ○t検定  2つの平均値の差を比べる分析のこと。  差が有意なのか、それとも偶然生じた誤差なのかを判定する。  各標本の平均値、標準偏差、標本数からP値を算出する。  帰無仮説が棄却できなかった場合、誤差なのか有意差なのか判断不能なため、帰無仮説と対立仮説のどちらを採択するか判断できない。 ○分散分析(ANOVA)  3つ以上の平均値の差を比べる分析のこと。 ・帰無仮説=平均値に差はない ・対立仮説=どこかに有意差がある  分散分析では、有意差の数と場所が特定で

          t検定と分散分析 (t-test / analysis of variance)

          統合失調症(schizophrenia)

          ○統合失調症 思考、感情、行動の大きな混乱を特徴とする精神病。  罹患率は1%前後で男女差なし。  20歳前後に多くは発症する。  1~4月生まれに多いことから、インフルエンザウイルスの影響が疑われている。  クレペリン(E.Kraeperin)の早発性痴呆から、ブロイラー(E.Bleuler)の精神分裂病(1911年)を経て、統合失調症という名称になった。 ○陽性症状(positive symptom)  妄想・幻覚・解体した行動など派手な症状。 ○陰性症状(nega

          統合失調症(schizophrenia)

          漏れ聞き効果(overheard effect)

          ○ 漏れ聞き効果  他者の会話を偶然聞くことによって、その会話内容に影響されること。  ウォルスター(Walster, E.)とフェスティンガー(Festinger, L.)は、漏れ聞き効果が生じる理由を3つ挙げている。 (1) 説得メッセージを偶然聞くことになるため、受け手の構えが低下する。 (2) 受け手が説得メッセージを聞こうとする意図をもっていない。 (3) 説得しようとする与え手の意図を受け手が感じにくい (受け手の心理的リアクタンスが生じにくくなる)。

          漏れ聞き効果(overheard effect)

          原始反射(primitive reflex)

          ○原始反射  新生児期に出現する。 ある刺激に対して神経系のみを介して生じる反射行動。 大半の原始反射は生後3ヵ月頃までに消失し、 大脳皮質が発達すると、さまざまな随意運動(座る、這う、歩く)が現われてくる。 消失すべき時期になっても原始反射がみられる場合には、 中枢神経系の異常が疑われる。 (1) 口唇探索反射(rooting reflex)  新生児の口周辺を刺激すると、その刺激対象に向かって頭を回し、口に含もうとする反射行動。 (2)吸啜反射(sucking r

          原始反射(primitive reflex)

          限定効果論と強力効果論

          ○限定効果論(limited effect theory)  マスメディアの影響はそれほど大きいものではなく、人々はそれほど左右されていないとする説。  ガーブナー(Gerbner, G.)は、アメリカのプライムタイム番組のドラマを内容分析したところ、より長時間ドラマに接触する人々が、ドラマの提示する 方向に社会を歪んで認知しやすくなることを明らかにした。  これは教化効果(cultivation effect;培養効果)と呼ばれる。 ○強力効果論(powerful

          限定効果論と強力効果論

          質問紙法(questionnaire method)

          ○質問紙法  あらかじめ用意された質問項目に回答者が自発的に回答していくことにより、人の性格をある基準に従って型に当てはめてとらえる検査のこと。 質問紙法の利点 ・統計的処理による客観的解釈がしやすく、回答を数量化できる。 ・客観的なデータが得られ、検査者の主観が入りにくい。 ・多人数に質問紙を配布することで集団実施が可能。 ・実施方法はマニュアル化されており、検査者の熟練に左右されにくい。 質問紙法の欠点 ・意識している自分の姿が反映されるため、無意識的な側面は回

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          スーパービジョン (supervision)

          ○スーパービジョン  臨床心理士の専門性向上のために、多くの経験をもつ臨床心理士が行う指導のこと。  指導を受ける側をスーパーパイジー(supervisee)、指導をする側をスーパーバイザー(supervisor)とよぶ。  スーパービジョンは臨床心理士自らがクライエントの立場を追体験し、精神的安定を図る目的もある。 ○エンカウンターグループ(encounter group)  ロジャースがクライエント中心療法の訓練課程として開発したグループ体験。  リーダー役(ファシ

          スーパービジョン (supervision)

          臨床心理学の4領域

           日本臨床心理士資格認定協会は臨床心理士の役割を4つあげている。 ①臨床心理査定(アセスメント)  クライエントの状況や特徴について心理検査・面接・行動観察を通じて把握する。  病理や問題点だけでなく、健康的な側面や可能性にも着目する。  全体像の理解を目指す。 ②臨床心理面接(カウンセリング)  査定によって明らかになったクライエントの全体像をもとに、適切な心理療法を行い援助する。  カウンセラーとクライエントの人間関係が構築される過程。 ③臨床心理的地域援助(コ

          臨床心理学の4領域

          アセスメント(assessment)

          ○アセスメント  クライエントのパーソナリティ・能力・生活環境など、抱えている問題に限らず、健康的な面も含めて全体像を把握すること。 ○面接法(interview method) 言語的・非言語(表情・視線・姿勢等)的なやりとりから、クライエントを理解しようとすること。 ○構造化面接(structured interview)  あらかじめ決められた質問や順序で行われる面接。  クライエントの様子を見ながら、解説や回答の意味を確認することもできる。 ○半構造化面接(

          アセスメント(assessment)

          発達の最近接領域(zone of proximal development)

          ○ 発達の最近接領域  子どもが自力で問題解決できる水準と、他者からの援助や協力によって解決できる水準の差の範囲。 ヴィゴツキー (Vygotsky.L.S.)によって提唱された。  最近では、子どもは一方向的に教育を受けるのではなく、相互作用を通して自ら発達の最近接領域を形成し、拡張していく存在として捉えられている。

          発達の最近接領域(zone of proximal development)

          病態水準(level of psychopathology)

           カーンバーグ(Kernberg,○)は、精神分析理論に基づき、精神状態の重篤さを3水準に分類した。 ○現実検討能力(adequacy of reality testing)  現実を正しく認識する能力。  低い場合には、妄想や幻覚がみられる。 ○同一性統制度(degree of identity integration)  自己の記憶・認知。  思考などの一貫性を保てるか、低い場合は人格の解体など。 ○防衛操作(defensive operations)  欲求

          病態水準(level of psychopathology)