しんり司(つかさ)

心理学を世に広めるnote 心理系職場を転々中 心理学検定特1級持っています

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【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法

『【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法』をご覧いただきありがとうございます。 しんり司(つかさ)と申します。 自己紹介もかねて、ざっと私の経歴をお伝えします。 高校生の頃から心理学の勉強を続け、大学では児童福祉や臨床心理学の研究をしていました。 いわゆる心理学オタクで、大学時代に心理学検定特1級も取得するくらい心理学にハマってました。 その中で児童相談所という18歳未満の子どもに関するあらゆる相談を受ける行政機関を知りました。 社会

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    • コンサルテーション (consultation)

      ○コンサルテーション  ある心理学的問題を援助しようとしている他領域の専門家が、問題をかかえている当事者を効果的に援助できるよう、臨床心理士がその専門家を援助すること。 ・援助する側=コンサルタント (臨床心理士) ・援助される側=コンサルティ(教師など)  コンサルタントは、コンサルティの話を傾聴し、その専門性を理解した上で助言や方策を提言すべきとされている。  コンサルティの個人的な問題を扱い援助すること はない。 ○リエゾン(liaison)  複数の専門領

      • 沈黙の螺旋理論 (spiral of silence theory)

        ○沈黙の螺旋理論  ノエル=ノイマン(Noelle-Neumann, E.)が提唱した自分が少数派である、あるいは少数派になりそうだと認知した人は孤立を恐れて沈黙し、自分が多数派であると認知した人は声高に発言することによって多数派の意見が人々に認知されやすくなり、多数派形成が進む過程。  多数派であると認知した人は、意見を表明しやすく、そのような人々が増えることによって、社会的な同調圧力が生まれ、さらに多数派の意見が増える過程が繰り返される。  少数派の意見をもつ者は、

        • ステレオタイプ(stereotype)

          ○ステレオタイプ  ある社会集団やその成員に対して人々が抱いている信念や期待などの認知。  ジャーナリストのリップマン (Lippmann, W.)が使用・流布した。  個人はその認知に基づいて、その集団や成員に対する評価や感情を発生させる。  ステレオタイプには、好意的なものと非好意的なものをともに含む。 ○偏見(prejudice)  ある集団やその成員に対する固定観念に感情的要素が加わり、さらにその評価や感情が否定的であるもの。  偏見を否定的な態度(認知・感情・

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        【完全解説】元児童相談所職員が解説!児童相談所から子どもを取り返す唯一の方法

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          PM理論

          ○リーダーシップ (leadership)  集団の目標達成に向けて集団内のある成員が、他の成員に対して肯定的な影響を及ぼす過程。 ○レヴィンら (Lewin. Lippitt & White, 1939)は、リーダーシップスタイルとして、民主型、専制型、放任型の3つを設定し、成員の行動や態度に及ぼす影響を検討した。  その結果、民主型の指導のもとでは成員間の人間関係が良好で、作業への動機づけも高く、創造性なども優れていた。  専制型では、作業成績はよかったが、攻撃的にな

          進化心理学(evolutionary psychology)

          ○進化心理学 進化論の立場から人間の特性と行動パターンが、長い進化の過程でどのように形成されてきたかを研究する分野。  「文化や地域を越えて人間に共通してみられる心理的メカニズムの基盤には適応の問題がある」としている。 ○進化論(evolution) ダーウィン (Darwin, C.R.)が提唱した。  生物種は不変なものではなく、遺伝子の変化が原因となって種類が分岐し、 新たな種が生じるとする理論。 ○自然淘汰(natural selection) 厳しい自然環境に

          進化心理学(evolutionary psychology)

          心の理論(theory of mind)

          ○ピアジェは、前操作期(2~6歳)の子どもは他者の立場に立って考えることが できないと述べ、三つ山課題(three mountain problem)を行った。  前操作期の子どもを色・形・大きさが異なる三つの山の前に座らせ、様々な視点からどのように見えるか答えさせたところ、自分の座っている位置からの光景しか答えることができなかった。 空間内で視点を移動すると、ものの見え方が変わることを十分理解していないだけでなく、他人が自分とは異なった見え方・考え方・感じ方をしているとい

          心の理論(theory of mind)

          社会的インパクト理論 (social impact theory)

          ○社会的インパクト理論  ラタネ(Latané, B.)による他者が個人に及ぼす影響(社会的インパクト: Imp)の強さは、 ①影響源の強度S(strength)  他者の地位、権力、能力など社会的勢力の強度 ② 近接性Ⅰ(immediacy)  他者との距離、勢力の伝達容易性 ③観察者と被観察者の人数N (number)  勢力をもつ人の数。この比率が大きいほど影響が大きい。 以上の3つの複合的な関数で決まるとする理論。  Imp=f(S×I×N)で表わすことができる

          社会的インパクト理論 (social impact theory)

          オピニオンリーダー(opinion leader)

          ○オピニオンリーダー  流行、買物、選挙など集団の意思決定に関して、成員に大きな影響を及ぼす人物。  一方、影響を受ける成員はフォロアーと呼ばれる。 ○ コミュニケーションの2段階の流れ(two-step flow of communication)  マスメディアの情報は、集団の個々人に達する前に、オピニオンリーダーが受けとめ、その情報をオピニオンリーダーが適切な形に翻訳して、各成員に伝達する流れ。  マスメディアの情報は集団の個々人に直接浸透する影響力はないことから

          オピニオンリーダー(opinion leader)

          作業検査法(performance test)

          ○作業検査法  被検者に簡単な作業を行わせて、その作業結果から性格特徴をとらえる方法。 作業検査法の利点 ・一度で多人数に実施することができる ・被検者による意図的な回答の歪みを排除できる ・言語が困難な対象にも実施でき、言語能力に依存しない ・課題が容易で取り組みやすい。 ・行動レベルのデータであるため、解釈に主観が入りにくい。 作業検査法の欠点 ・1つの作業検査法から得られる情報はさほど多くなく、表面的で限られたパーソナリティの側面しか把握できない ・作業が単

          作業検査法(performance test)

          印象形成(impression formation)

          ○印象形成  服装や外見、声や身振りなど断片的な情報を手がかりにして、その人物の全体的なパーソナリティ像を推測すること。  「警察は信用できない」といった個人的な体験に基づく対人認知は、暗黙の人格論 (implicit personality theory) と呼ばれ、印象形成とは区別される。  アッシュ (Asch. S.E.)は、ある人物の特性を表す7つの形容詞リストを用意し、その人物の印象をたずねる印象形成実験を行った。 リストA: 知的、才能がある、勤勉である、

          印象形成(impression formation)

          多変量解析(multivariate analysis)

          ○多変量解析  複数の変数を同時に解析することで、変数間の構造や特徴を探る手法の総称。 ○重回帰分析(multiple regression analysis)  複数の独立変数の効果を探り、従属変数を予測する。 各独立変数が従属変数に与える影響力(標準偏回帰係数;standard partial regression coefficient) を算出し、従属変数を予測することを目指す。  影響力の比較を行わない場合は、標準化を行わない偏回帰係数(partial re

          多変量解析(multivariate analysis)

          集合的無意識(collective unconscious)

           ユング(Yung、C.G)は、フロイトが性的な衝動に重点を置きすぎることに反発し、夢分析を重視したことからその理論は分析心理学(analytical psychology) とよばれる。 ○集合的無意識  人類に共通した普通的な無意識のこと。  場所、時代を超える。  フロイトの無意識の概念は個人的な無意識であり、ユングは集合的無意識 が個人的無意識のさらに深層にあると考えた。  集合的無意識に存在する心的イメージは元型(archetype)とよばれる。 ○アニマ

          集合的無意識(collective unconscious)

          認知行動療法(cognitive-behavioral therapy)

          ○認知行動療法  認知を変容させることで行動を修正し、心理的問題を解決していこうとする認知療法と行動療法を統合した療法。  意識の存在を軽視する行動療法に対する批判から、人間の意識的な認知作用を再び重要視する流れのもと生まれた。 ○認知療法(cognitive therapy)  ベック(Beck、A.T.)がうつ病患者に特有の思考様式があることに注目して、その認知の変容を目指す療法。  特に瞬間的に頭をよぎる否定的自動思考をクライエント自身が気づき、 適切な思考に修

          認知行動療法(cognitive-behavioral therapy)

          精緻化見込みモデル (elabration likelihood model)

          ○精緻化見込みモデル (elaboration likelihood model: ELT)  ペティとカシオッポ (Petty & Cacioppo, 1986)が提唱した理論。  説得的コミュニケーションを受け取ったとき、受け手が説得内容についてどれほど精緻化する(よく考える) 可能性があるかによって、態度変容に至る経路が異なる。  態度変容に至る道筋は2つあり、対象について十分に考える動機づけと能力がある場合には、中心ルート(central route)による態度変

          精緻化見込みモデル (elabration likelihood model)

          社会的促進(social facilitation)

          ○社会的促進  他者が存在することによって個人の課題行動が促進されること。  19世紀末にトリプレット(Triplett, N., 1898)が行った「社会心理学の中で最古の実験的研究」では、自転車のレースや釣竿のリールを巻くといった 作業をする際、1人でするよりも他者と一緒に課題遂行したほうが、 成績が良くなることを示した。  しかし、その後の研究では、誰かに見られていると手元が狂ったりして他者の存在によって課題遂行が抑制される社会的抑制(social inhibitio

          社会的促進(social facilitation)