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まるで火をふく、タイヤのドラゴン!『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』――絵本を思い出すところ#23
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
街のなかに、とつぜんあらわれる巨大生物。
屋根のあいだから、ぎらりと光る眼。
まるで火をふく、タイヤのドラゴン!
大きな口に、白いきば。
毎日遊んだ公園の主。
今も変わらず、
古タイヤに囲まれて鎮座する。
大好きなゾロリ
こんなふうに芝生に寝そべってみたかった!『ルラルさんのにわ』――絵本を思い出すところ#22
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
ふと、奥に目をやる。
ここは、誰の「にわ」だろう?
綺麗に手入れされた、緑の芝生。
まるで、大好きな絵本
「ルラルさんのにわ」みたい。
どこまでも続くような緑のじゅうたん。
自慢げなルラルさんの顔が目に浮かぶ。
じょうろ
戦争への憎しみを、今を生きる私たちがどれだけ受け止められるのか。『ねんどの神さま』――絵本を思い出すところ#21
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
8月の空を、飛行機が飛んでいく。
暑さがマスクのなかを直撃する。
これまでも、そしてこれからも、
この絵本を思い出すことを止めてはならない。
戦争の記憶は、おじいさんから
聞いたわずかな言葉だけ。
けれど、本を開くだけで私
「エルフ」は何を思い、何を感じた?『かたあしだちょうのエルフ』――絵本を思い出すところ#19
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
勇敢なだちょう「エルフ」のお話。
黒く、力強い木版画は、
照りつける太陽が地面に落とした影みたい。
「エルフ」が知りたくて、
だちょうに会いに、やって来た。
本物のだちょうを、
目の前で見たことがある?
長い首をぐいっと
オレンジ色のキツネに出会った。『いのちの木』――絵本を思い出すところ#18
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
朝起きて、一番はじめにするのは
植物に水をあげること。
息苦しい日常に、
少しずつ集めた植物たちが
寄り添ってくれる。
つい最近、本屋さんでオレンジ色の
キツネに出会った。
その日に、家に連れてくることにした。
ソファに
タクシー運転手になった夢を見た。『車のいろは空のいろ 白いぼうし』――絵本を思い出すところ#16
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
ある時、父親が本をくれた。
今も繰り返し読んでいる。
タクシー運転手の松井五郎は、
こどもにとって、あこがれだった。
そら色のミニカーを見つけたときは、
ねだって、すぐに買ってもらった。
タクシー運転手になった
夢を見た
本を開けば、いつだって行くことができる。『せかいいち うつくしい ぼくの村』――絵本を思い出すところ#14
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
一冊の絵本を読んだ。
そこにえがかれたアフガニスタンに実在する村、
パグマンはとてもうつくしかった。
まちでくらす人々は、生き生きとしていた。
日本とはすこし異なる風景は、
ぼくの興味をかきたてる。
絵本にえがかれたモスク
こどものころ読んだお話みたいにピクニックをしてみたかったんだ!『ティモシーとサラのピクニック』――絵本を思い出すところ#13
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
おはよう、とってもいい天気!
今日は、待ちに待ったピクニックの日。
野原に布をひろげたよ。
サンドイッチ、おにぎり、ウインナーにたまごやき。
あまくて美味しいクッキーもある。
大好きな絵本とおなじはっぱだね。
こどものこ
遊び方知ってるやつが1番えらいよね。『1ねん1くみ1ばんワル』――絵本を思い出すところ#12
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
クラスにいたよね、こんな友だち。
キッとにらんだ、まっ黒目玉の「くろさわくん」。
教室の机引きずって、みんなで
ガーガーキーキー、大暴れ。
体育館のカーテン裏は、昼でもまっくら。
必ずやるんだ、ここから顔出して遊ぶやつ。
あいつには運動で勝てない、勉強はわたしも嫌い。『となりのせきのますだくん』――絵本を思い出すところ#11
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
毎朝、あいつは走って教室にやってきた。
すわる席はわたしのとなり。
「こっからでたらぶつからな。」
一言でいうなれば理不尽。
あいつは教室でバタバターってして、
みんなが迷惑そうな顔をする。
運動では勝てない、
勉強はわ
くまの子は、本が大好きになりました。『くまの子ウーフ』――絵本を思い出すところ#10
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
森で暮らしている本がいました。
うーふーってうなるから、
名前がウーフというくまの子の本です。
ウーフの本は、考えることが大好き。
いつも世界に「どうして?」と問いかけています。
長い爪に、毛むくじゃらの手。
そう、くま
「おにた」の麦わら帽子も見つかりそう。『おにたのぼうし』――絵本を思い出すところ#9
絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。
2月、冬のよく晴れた日。
不思議な風景が広がっていた。
ずらりと並んだ麦わら帽子のなかに、
こっそりやって来た鬼の子「おにた」の姿。
「寒干し*」される帽子たちにまじって、
陽の光を浴びる「おにた」も
気持ちよさそうに見え