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#エッセイ
不十分な世界の私―哲学断章―〔36〕(終)
アレントは『世界』を、「…私たちがやってくる前からすでに存在し、私たちの短い一生の後にも存続するものである…」(※1)と言い、それを「共通世界」と呼んでいる。
「…それは、私たちが、現に一緒に住んでいる人びとと共有しているだけでなく、以前にそこにいた人びとや私たちの後にやってくる人びととも共有しているものである。…」(※2)
「…共通世界とは、私たちが生まれるときにそこに入り、死ぬときにそこを去
アレントは『世界』を、「…私たちがやってくる前からすでに存在し、私たちの短い一生の後にも存続するものである…」(※1)と言い、それを「共通世界」と呼んでいる。
「…それは、私たちが、現に一緒に住んでいる人びとと共有しているだけでなく、以前にそこにいた人びとや私たちの後にやってくる人びととも共有しているものである。…」(※2)
「…共通世界とは、私たちが生まれるときにそこに入り、死ぬときにそこを去