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週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

第329号『アニメ映画に芸能人を起用する理由』

第329号『アニメ映画に芸能人を起用する理由』

もう100億年くらいずっと言われ続けている『アニメ映画に芸能人を起用する理由』って、なぜだかご存知ですか?

ほとんどの人がきっと「やめろ」と思ってらっしゃるんじゃないでしょうか。それなのに公開されるアニメ映画の大半が芸能人を起用されています。

お客様が望まないのにそれが続く理由っていったい何なのでしょう?

これ、答えを言ってしまうと『売るため』なんですよね。

芸能人を起用することで色んなワ

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第328号『ゲームの開発中止が決まる時』

第328号『ゲームの開発中止が決まる時』

1本のゲームソフトの開発には膨大な時間とお金がかかります。

モノにもよりますが現在だと、開発は数百人規模で3年~4年以上の時間をかけて制作されることも少なくありません。お金(開発費)にするとそれだけでも数十億円もの予算が必要だったりもします。

そうやって生み出されるはずだったゲームソフトが開発中止になることだってあります。

一般の方からすると「ええっ!?あのゲーム開発中止なの!?急になんで!

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第327号『ゲームの仕様変更が起きる原因と攻略法』

第327号『ゲームの仕様変更が起きる原因と攻略法』

「仕様を一部変更する!」私の大好きな漫画作品『大東京トイボックス』の作中に登場する有名なセリフであり主人公の決め台詞でもあるのですが、込められているメッセージとしては以下のようなニュアンスがあります。

「今更だけどこのタイミングでゲームの仕様を一部変更するね、それに付き合わされる開発スタッフは残された時間が無い中でまたここから大修正をやることになってもちろん修羅場になるんだけど、喜べ、またこのゲ

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第326号『ゲームにおける世界観とは』

第326号『ゲームにおける世界観とは』

これはきっとゲームに限らず、マンガ・アニメ・映画などの作品世界を作る時の『世界観の定義』の話になると思います。

よく学生さんにも「世界観ってどうやって作るんですか?」という質問をいただいたりもします。

たぶん、この答えって『何が正解』みたいなモノがあるわけでもなくて、あくまで「私はこうしています」というような、作り手によって左右されてしまう考え方や価値観なのかな、とも思います。

ということで

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第325号『あと少しをとりこぼさないために』

第325号『あと少しをとりこぼさないために』

よくボクサーやアスリートが日常的に走る姿を目にすることがあります。

これは現実でもそうですし、漫画やアニメや映画の中でもそうです。みんながみんなそれ(走る行為)をルーチンとして義務付けられているかのように走っています。

「毎日毎日、よく日課のように走れるもんだなぁ」

私自身は走ることを日課としているわけでもありませんし、日常的にこれといった運動をしているわけでもありません。なので割といつも(

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