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本家の後継

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自伝。自分を取り巻く人々を大人になった自分の目線から、思った事など織り交ぜ書き綴って見ました。
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記事一覧

本家の後継 16 悪夢

本家の後継 16 悪夢

夜は怖い

眠るのが怖い

良い夢なんて一度も覚えていない

毎日

毎日

うなされるような夢ばかり

この話は、自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。

隆子は毎日のように、怖い夢しか見なかった

何の変哲もない夢さえほとんど見た覚えがない

戦場

建物は全て壊されていて あたり一面転がっている人々

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本家の後継 ・番外編 初恋の人

本家の後継 ・番外編 初恋の人

誰かが好きっていう気持ちを抱くようになったのは

いつからだったのだろう?

恋心なんて幼い私には関係なかった。

「誰が好きなの?」

同級生に聞かれるまで考えたこともなかった。

この話は、隆子が思い出の一つ。

初めての恋?の話です。

(実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。)

他人の初恋の話なんて、聞いたって仕方ないのでしょうけれど、ほんのひととき一緒に昔に帰

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本家の後継・番外編 お金

本家の後継・番外編 お金

本家の後継をお読みいただきありがとうございます。

この話は私(隆子)のお金にまつわる思い出です。

大人になって思い返した時に、家の経済事情に反して、意外に自分は金運のようなものは持っていたと感じることがありました。

もちろん、貧乏ながらの価値観ですから大した金額のお金との縁ではありませんでしたが、今でいう「引き寄せの法則」と何かしらの関係を思わずにはいれない出来事を、読んでくださる方が「自分

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本家の後継 15 顔に出る

本家の後継 15 顔に出る

優しそうな人

怖そうな人

苦労のシワが刻まれた顔

キラキラした人

どんよりした人

近寄りがたい人

考えていることが顔に書いてある

私はどんな顔をしていたのだろう

この話は、自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。

隆子が小学六年生頃のこと。

その日は休みだったのだろう。

父、真一は家にいた

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本家の後継 14 嘘からの成長

本家の後継 14 嘘からの成長

人間は複雑だ

人間は単純だ

どちらも、本当だと思う

ほんの些細な出来事が、その後の人生に影響を与えることがある

たとえ、運命のいたずらのようなことでも

この話は、隆子(私)が自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話や人生について考えるきっかけになった思い出です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。

隆子が小学校の4年生の時、担任の女の先生の

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本家の後継 13 酒乱・暴力

本家の後継 13 酒乱・暴力

自分の育った環境が当たり前になり

いつの間にかそれを基準として世の中を見るようになる

自分はどの位置にいるのだろう

果たして、その基準は

自分も他の人も幸せにするのだろうか

この話は、隆子(私)が自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話や人生について考えるきっかけになった思い出です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。

昭和60年代〜70年

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本家の後継 12 劣等感・孤独感

本家の後継 12 劣等感・孤独感

人生に苦難困難はつきものだという。

なぜ、そんな体験をしているのだろうか?

「人は何故生きるのか」よりも「どうやって生きていくか」が大事だという人がいる。

確かにそうかも知れないが、それだけでは自分が生きていく理由にならないほどの、苦難困難が目の前に現れることがある。

与えられた環境の中で、選択できるほどの知恵が湧いてこないこともある。

人間って、いったい何という生き物なろだろう?

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本家の後継 11 自己保身

本家の後継 11 自己保身

人の優劣って何でしょうか?

勉強ができれば良いってものじゃないくらいは、わかる。

「空気が読めない」とか「ルール」って後で学習していくことなのに、人より遅いと、脱落のレッテルを貼られてしまうこともある。

そして、自分を偽って生きることも学んでいく。

生きづらい、不思議な世界だ。

この話は、隆子(私)が自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話や人生について考えるきっかけに

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本家の後継 ・番外編 パンツの話

本家の後継 ・番外編 パンツの話

急に昔の変な記憶を思い出す時が有ります。

ちょっと恥ずかしかった話など。

自分が思っているほど、他の人は何とも思っていないことだったのかもしれませんけどね。

今回の話は、自分自身の人生を振り返って、パンツのちょっと笑える思い出の話です。

パンツと言えば、今は下にはく洋服のことですが、私が子供の頃は間違いなく下にはく下着のことでした。

女の子のパンツは、今のようなピタッとしたものではなく、

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本家の後継 10 遅い自我の芽生

本家の後継 10 遅い自我の芽生

姉も私も、同じ環境だと思っていたのに

本当は同じ環境なんて無い。

お互い「立場」という要素が加わる。

与えられた環境の中に

自分という個性がプラスされて

新しい人格を作っていくのだろうか。

この話は、自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせていただいています。

隆子の一番困った性格は、ジッとしていれないことだった。

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本家の後継 7 血の繋がり

本家の後継 7 血の繋がり

苦難の時に人は、

自己保存という本能的な行動をとる。

冷静な判断をするには経験が必要になる。

経験。

未熟な私が経験を生かせるようになるには、大変な時間を必要とした。

経験の生かし方なんて知らなかった。

この話は、自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせて頂いています。

本家の後継なんて今の私の感覚からすれば、

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本家の後継 2 赤ちゃんの運命

本家の後継 2 赤ちゃんの運命

近年、幼児が痛ましい結果になっているニュースもたびたび目にするようになり、心が痛みます。

自分ほど不幸な人間もそんなにはいないと思っていましたが、今、自分がこうして生きていることを考えると、まだましな環境だったのでは無いかとか、強運だったのではないかとか、色々と考えるようになりました。

前回、私が生まれる前の父母の話を書かせていただきました。

この話は、実在の人物が登場しますので、仮名とさせ

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本家の後継 9 泣き虫

本家の後継 9 泣き虫

人と同じように出来るようになるのは、いつからなんだろう。

普通って、何が出来るのがふつうなんだろう。

みんな同じように笑ったり、怒ったり、泣いたりしているのに。

行動を分けていくものは、一体何なのだろう。

この話は、自分自身の人生を振り返って、その苦悩の中を生き抜いてきた話です。実在する人物が登場するため各所に仮名を使わせて頂いています。

上の三人の姉妹はそれぞれ小・中学校に通っていた。

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本家の後継 4 母の苦悩

本家の後継 4 母の苦悩

子供を愛する気持ちというのは、自然に湧いてくるものなのでしょうか?

血の繋がり

一緒にいることで湧く愛着

自分の分身、うつし鏡

世間体

一種の自己実現

責任と使命感

もしかしたら愛情の裏には、様々な理由があるってことなのでしょうか?

でも、理由があって愛するってなんだか本当の愛情とは違うような気もします。

人生を重ねて行くうちに、親子という関係は初めから愛情があると言うよりは、時

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