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エッセイ的な

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清少納言ばりの随筆てきなお気持ち表明
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やっぱり思ったんだけどさ

やっぱり思ったんだけどさ

君がきみのままでやさしく、強く在れるなら
そう在ろうとするきみが隠してる痛みを、苦しみを、孤独を、
わたしに半分ちょうだい。

誰でもなく、君のやさしさに救われた私に。

おもいあいはまよなかのいろ。

おもいあいはまよなかのいろ。

夕、ゆう、ゆう と見紛うほどの朝焼けに、明日は正しく朝を迎えられますようにとつぶやいた。降り注ぐ日差しが私には向けられていないもののように感じて、ただ、あなたが翳ることのないように祈った。きみが待つ朝になりたい。きみの望む空の色になりたい。朝の冷たさになってきみの心の奥深くに棲む孤独を刺したい。そう願う間は、多分、誰のことも救えないんだと思う。もしもし、そちらも夜ですか。

誰かに向けての祈りの言葉は

誰かに向けての祈りの言葉は

あなたに向けての言葉だし、わたしにも向けられたい言葉なんだって気づいた時からどうにか自分なりに吐く言葉を大切にしようと思ってはいるのだけど、どうしてもまだ、あなたを悲しませるようなことばかり言ってしまうし、本当はそういうことが言いたいんじゃないんだよって、言おうとした時にはもう遅かったりするんだよね。あーまだ君が笑っているうちに言っておきたい言葉がいくつもあるな。弱さが君を困らせてしまうね。そっと

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痛くないので

痛くないので

私たち三姉弟が家にいる日は必ず、朝からお昼ご飯を作り置きしてくれて仕事に行く母だった。置き手紙も毎日添えられていた。
「チンして食べてね。あぶないことしちゃダメよ。3人ともおりこうさんにしててね。」
夏休みとかは毎日、毎日テーブルの上に作ってくれたお昼ご飯が置いてあった。

私たちはその時何もわからなかったけど、母や父にとっては辛い毎日だったんだと思う。

私は、母が居ないとすぐ泣いちゃうくらい母

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自分と繋がる、ということ

自分と繋がる、ということ

また急に寒くなった。
モフモフになり始めた桜の木を見て、満開の時期はあと少し先かなって思ってたらその時がそうだったみたいで、気付いたら連日の雨の影響でほとんど花びらが散ってしまっていた。

この時に"ニセ本格的な春の陽気"に釣られて芽吹いた草花は桜以外にも多くあったと思う。かわいそうに。
なにが可哀想って、今日も暖かいもんだと鷹を括って薄着で外に出てきてしまった自分が一番可哀想だ。寒い。せっかくプ

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軽やかに手放せ

軽やかに手放せ

思い返すと、10月はずっと心臓が痛かった。

情緒の上がり下がりが激しいのが
デフォルト(当社比)だったので
ずっと気持ちに負荷がかかっている
感覚はあるものの
メンタルが折れなかったので
純粋に自身の内面の成長を感じていた。
たくさん考えたし、答えも見つけたし、
次の目標もちゃんと見つかった。
普通に普通を過ごしていた。

けど、問題解決の糸口を見つけたせいで、
逆に自身の不調に気づかなかったん

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くだらない話をしたいよね、きみたち。

くだらない話をしたいよね、きみたち。

先日、「言葉を扱うことはとても繊細な行為だ」という、まあそんな綺麗な言葉に纏めてはいないが要約するとそんなことが言いたかった記事を上げた手前でこんなことをタイトルに上げるのは可笑しいのだが、許してほしい。これも本心なのだ。

一つ一つ、想いが込められて届く言葉には、こちらも真摯に思いを込めてお返しするのが筋だと思う。
そんなことは大前提だとお互い分かった上でくだらない話もしていきたいんです。
餅を

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08:23

08:23

大幅に到着が遅れている電車を待ってる。
駅のホーム。なんだ、みんなそういう時期なんだな、なんて、電光掲示板を見て「わかるわ〜」と呟くわたしは、わたしも、わたしの方こそ、しぬべきなんじゃないかと

2019.8.12

『嘘だよ』っていう嘘、もう吐きたくないな。

『嘘だよ』っていう嘘、もう吐きたくないな。

「そうだね」って答えが返ってくるように言葉を探した。ねー、君の言ういつかっていつなの、なんて ねえ、今更聞けないんだよ。わたしの、ほんとはね、が遠くに行ってしまって、もう悲しみとはおさらばだ、なんて なんてね、それを強さと勘違いしたり、してね。見て 泣きながら嘘をつくような、強がりなひとだよ。大丈夫だなんてこれっぽっちも思えないのに、君が困った顔をするから、わたしは君に 大丈夫だよ って、嘘をつ

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『親展』という言葉と共に滞納してた税金の封書が届く。こちとら貴様と親しくなるつもりはさらさら無い。

『親展』という言葉と共に滞納してた税金の封書が届く。こちとら貴様と親しくなるつもりはさらさら無い。

確定申告の時期が近づいている。。。
やんわりこなしているがいまだに正解がわからない。
しかし去年、初の確定申告をしたので住民税の額が少なくなっていて嬉しかったことを覚えている。経済弱者、“勝ち“だと思いました。

まあまあ生きてるだけで金がかかるこの世、私が現在懸念していることといえば、近々引っ越しを予定しているのだが内見もしていなければ初期費用の見積もりもしていない。極め付けに経済弱者なので部屋

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守りたい命とは

4月7日
緊急事態宣言が発令された。
経済社会の機能を維持するために飲食店や娯楽施設などは休業を要請されている。
でもどうだろうな、経済社会は維持するために必要最低限のライフラインは機能していて、外に出ても罰則はないし、営業停止を要請された業種以外はこれまで通り運営を続けてる

ここ数日の私の生活はどうだろう。
死にたくない。全世界で多数の死者を出している未曾有のウイルスにビビりながら過ごしてる

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電池がない

電池がない

電池と同じなまえがついた薬を飲んでる。
充電してくりかえし使える電池の名前が付いたやつ。地の底に落ちた気分を底上げしたり、私を調子に乗らせないように抑止してくれたりするらしい。人間だったら、いい友達持ったなって思えるんだけど、残念ながら錠剤だ。

気分が地の底へ行くことはよくあった。なので、いつからか仕事もやりたいことも「元気なうちにやる」がデフォになっていた。むしろ長い付き合いだったので慣れたも

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恋人がアボカドにハマった

恋人がアボカドにハマった

すごくハマっている。

私はもともと好きだったのでよく買ってきていたし
彼も嫌いではないようなので昔から一緒に食べていたのだけど
先日、酒のつまみに出したアボ刺しが彼の中の何かを変えたようで絶賛しながら食べていた。

調理法によってこれまで何気なく食べれていた食材が
一瞬で”嫌いな食べ物”に分類されてしまう。
アボカドに色々な食べ方がある分、
その可能性を孕んだ食材だとおもっていたので
私は自分の

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1/f

1/f

高速道路を走る車の中から流れる景色を眺めていた時、目まぐるしく変わる風景が、わたしの日常みたいだなあってぼんやり考えてた。

近くにあるものは目で追うことだけでいっぱいで、遠くにある景色はゆっくりと流れて見えていた。

ずっと変わらないままそこにあるような感じがして そこに行けば、この苦しみから逃れられるかもしれないって、思ったから、なんか、早くそこに行きたいなって思った。

そういう場所であって

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