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おとなの学び

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知りたいことを効率的に学ぶ方法、知識の整理方法や活かし方、気になるキーワードのおとなの解釈などについて綴るマガジンです。
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『アンコンシャス・バイアス』人事に与える影響

『アンコンシャス・バイアス』人事に与える影響

この記事では、前回記事『アンコンシャス・バイアス』で取り上げた、親近感バイアス(Affinity bias)、ハロー効果(Halo effect)、確証バイアス(Confirmation bias)に2つのバイアス 同調バイアス(Conformity Bias)、ホーン効果(Horn Effect)を追加し、特に人事に与える影響を考えます。

まず2つのバイアスについて。

同調バイアス(Conf

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『アンコンシャス・バイアス』

『アンコンシャス・バイアス』

人々は皆、無意識の思い込み・偏ったもの見方(Unconscious Bias、アンコンシャス・バイアス)と共に過ごしています。

最近は『アンコンシャス・バイアス』という言葉で理解する人も多く、様々な領域で着目されてきていますね。

情報源として、実は自分はきちんと読んではいないのですが、Thinking, Fast and Slow (Daniel Kahneman, 2011)あたりは有名どこ

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仕事の再設計:Re-Design Your Job

仕事の再設計:Re-Design Your Job

皆さんは、仕事の再設計ってしていますか?

やらなければいけないこと、どんどん溜まってしまうことがありますね。

ToDoリストを書き出して。。。
という方法もありますが、生産性をあげるためにはちょっと違う考え方が必要です。

私の場合はついつい、目の前のことに没頭してしまいがちなので、心しておこう、と再確認です。

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経営学本を読んでみた

経営学本を読んでみた

今日は、最近読んだ経営学に関する2冊の本について紹介します。

「XとYの関係でしか物事を考えられない頭」が必要になった研究者の話とか、先日のこちらの記事とも関係する話題です。

世界標準だぞまず、1冊目は、入山教授(早稲田大学大学院、早稲田大学ビジネススクール)のこの本です。

2014 年 に連載開始した『 DIAMOND ハー バード・ビジネス・レビュー』( DHBR) 掲載記事を一冊にまと

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研究データはどうやって管理している?

研究データはどうやって管理している?

調査研究を行った結果を論文にまとめますが、皆さん、研究データはどうやって管理していますか?
先日、研究データのオープン化に関するセミナーに参加しましたので、そこでの学びをまとめようと思います。

参加したセミナーは以下です。

2020年8月24日 J-STAGEセミナー(Zoomによる無料セミナー)
「ジャーナルから見た研究データ:研究データ公開の意義」

研究データとは?まず、念のため研究デー

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はいぷ・さいくる

はいぷ・さいくる

Hype Cycle(はいぷ・さいくる)というのをご存じでしょうか。きっと「ああ、これね。見たことある。知ってるよ。」という方が多いのではないかと思います。

ガートナーの造語?なのでしょうか。ガートナーによるとテクノロジが登場した後の動きを視覚的に説明するものであり、実際のビジネス課題の解決や新たな機会の開拓にどの程度関連する可能性があるかを図示したものとのことです。

ハイプ・サイクルの仕組み

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データから原因を探る「ベイズ統計」

データから原因を探る「ベイズ統計」

第三次AIブームの今、ベイズ統計が注目されていますよね。

全く個人的な話ですが、統計学の話は「整理しなきゃ」と思いつつできておらず(いったいどれだけ時間経ってるのだろう、くらい放置しており)、ずっと気持ち悪かったのです。

ここでは、統計学の歴史的な背景を含め、ベイズ統計が「いったい何なのか?」、「何が良いの?」という視点で記事を書くことにしました。

ベイズ統計は流行(はやり)ものなの?ベイズ

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学ぶべき4つの科目

学ぶべき4つの科目

今日は、「とてつもない数学」(永野 裕之)の感想を書きます。

「とてつもない」=「途轍もない」
「途」=「道」と「轍(わだち)」から、「途轍」は、「道筋」や「道理」ということ。つまり、「とてつもない」とは、「道筋から外れている」こと、「常識では考えられない」「並外れている」という意味を表すことになったそうです。なるほど。

さて、どんな「とてつもない」だろうか・・・
完全にタイトル買いした本です

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ルールの違うゲームで戦う

ルールの違うゲームで戦う

今日は、仮説駆動型とデータ駆動型 (科研費.com)を読んで思ったこと。

”アメリカのような仮説駆動型至上主義はゲーム感覚” とある。

なるほど、そうかもしれない。

研究の種類まず、いわゆる研究の種類には、仮説駆動型(hypothesis driven)とデータ駆動型(data driven)があると言われる。

仮説駆動型とは、
「ある仮説を事前に設定し、その仮説検証を行うことで実験を進め

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