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経営学本を読んでみた

今日は、最近読んだ経営学に関する2冊の本について紹介します。

「XとYの関係でしか物事を考えられない頭」が必要になった研究者の話とか、先日のこちらの記事とも関係する話題です。

世界標準だぞ

まず、1冊目は、入山教授(早稲田大学大学院、早稲田大学ビジネススクール)のこの本です。

2014 年 に連載開始した『 DIAMOND ハー バード・ビジネス・レビュー』( DHBR) 掲載記事を一冊にまとめたそうです。

世界で標準となっている経営理論について体系的にまとめて紹介してくれているので、私のような時間は無いけど知りたがりの方には大変助かる内容です。

紙の本は結構分厚いようですし、自分の興味のあるところを読みたいので、Kindle版を購入しました。

次は世界最高峰だぞ

次に、こちらを紹介いたします。

世界の経営学、経済学におけるトップクラスの研究者へ著者がインタビューをしてまとめたそうです。こちらも、私はKindle版を購入しました。

海外論文も電子化されているので読みたいときにPDFをダウンロードできるし、すぐ読みたい書籍はKindle版で購入していつでも読めるのは、とっても便利ですね~

ちなみに、論文の探し方は以前のこちらの記事で書きましたのでご参考に。

経営学といえばドラッガー『マネジメント』なのか

経営学理論、マネジメントといえば、ドラッガーというイメージもあると思いますが、前述の『世界最高峰の経営教室』には出てきません。

正直、自分は「経営学=ドラッガー」でも無いのですが。。。それはそれとして、2012年に日本ではドラッガーのブームが起きています。そして、今年を含めて、ドラッガー本は近年でもまだ出版されている、つまり、ニーズがあるってことなんでしょうね。

ドラッカーはなぜ、「世界標準の経営学」から忘れられたのか?

というインパクトのある言葉とともに、上記書籍の著者である 広野 彩子(日経ビジネス副編集長)の三橋教授(早稲田大学商学部)へのインタビュー記事では、経営学の潮流などが書かれていますので、こちらもリンクを貼っておきます。

感想とまとめ

私個人的なまとめですが

経営学の理論を、経済学、心理学、社会学の理論をベースに体系的に整理できた部分がためになりました。

また、いわゆるビジネススクール、MBAについても、時代とともに変遷があるのだな、なるほど、と思いました。

MBAがコンサルに役に立たない(もっと刺激的な言葉でいうと、MBAホルダーのコンサルでも役に立たない)という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これも理論とフレームワークの関係を理解すると腹落ちします。

それから、最後の記事にありますが、日本人はどうしても日本は特別だから、というエクスキューズをしがち。耳が痛いですね。グローバルスタンダードを踏まえて特徴を説明しよう。これ、ダイバーシティ(特に日本だと「女性」のくくり話されることが多い)の話題の時にも感じていてずっと気持ち悪いんです。

プロジェクトマネージャの世界に話を移すと、自分のプロジェクトは特別なので一般化して話せない、というプロジェクトマネージャは有能ではありません(社内資格試験にも受かりません)。また、プロジェクトマネージャ資格保有者であっても、条件が良い時はできるのに、厳しい条件や環境に遭遇すると、とたんにあの有能さはどこへ、という方をたくさん見てきました。

理論、フレームワークの背景の理解がどれだけ重要なのか、ということですね。

最後に

経営学のトレンドや理論まとめを知りたかったために情報集めてみましたが、一番の感想は、なぜか

広野さんって凄腕編集者だなぁ~

というオチでした。

今日はこれでおしまいです。最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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