マガジンのカバー画像

素敵なnote=文章を書く方々

125
内容、あるいは文章が魅力的なnoteを書く人。読み返したいものたち。
運営しているクリエイター

#コラム

もってる知識は多いほどいい

もってる知識は多いほどいい

同じものを見たり、同じ話を聞いたりしても、人によってどう認識し何を理解するかは大きく異なる。
解釈は人それぞれだというが、では、何がその解釈の違いを生んでいるのかと言えば、各自がもつ情報量・知識量の違いだろう。ありきたりの解釈ばかりが生まれてくるとしたら、そこに集まる人たちの知識の幅がきわめて常識的な範囲に狭く収まってしまっていたりするからなんだろうと思う。

解釈の違いは、価値観の違いから生じる

もっとみる
「プロの仕事」と「五分の魂」

「プロの仕事」と「五分の魂」

棚橋選手の動きは決して良くなかったです。でもなりふり構わず、文字通り全力を振り絞って闘う姿が胸を打ちました。カッコよくない。だからカッコいい。ついに彼もその領域に来ましたね。

しかし試合後、感動的なマイクで大会を締めた王者・鷹木選手をEVIL選手が背後から襲撃。動画で見ていても会場が一気に静まり返ったのがわかりました。

新日本プロレスは「こうやって客をモヤモヤさせておけば、鷹木がEVILをぶち

もっとみる
4歳の私が家出した話

4歳の私が家出した話

エムコは激怒した。
かの邪智暴虐の母から逃げねばならぬと決意した。

初めて家出をした時の事はよく覚えている。
あれは私が4歳の時だった。確か母と揉めて、彼女という存在にほとほと愛想が尽きた私は「この人とはもうやって行けない」と悟ったのだろう。これ程馬が合わないのならやむなし。この家は譲り、私が身を引こうじゃないかと、愛する祖父母宅に行くことを決意した。

祖父母の家まで車で40分かかるかかからな

もっとみる
「知らないもの」って、おもしろくないの?

「知らないもの」って、おもしろくないの?

わたしはよく、
「荒井注(あらいちゅう)のカラオケボックスじゃないんやから」
と言う。

すると、だいたい相手は「なに?(笑)」と聞き返すから、
「元・ドリフターズの荒井注は、ドリフ脱退後にカラオケボックスをやろうとしたんやけど、肝心のカラオケの機材がドアから入らへんくて、開店できへんかったのよ。だから、肝心なものは最初に段取らないと」
などと説明する。
相手は「なるほど」といった顔をして頷くから

もっとみる
天下を獲る気がない天才、加藤茶

天下を獲る気がない天才、加藤茶

ハナ肇とクレージーキャッツに感化されウエスタンバンドから一転、コメディの道に進んだ《桜井輝夫とザ・ドリフターズ》。桜井輝夫からリーダーの座を引き継いだベーシストの厳格さが仇となり、バンドは1964年に一度空中分解。義理堅いドラマーを除く他のメンバーに一斉に脱退され窮地に陥ったベーシストは、テレビでのレギュラー損失を免れるために半月ほどで再編を試みた。

その結果出来上がった5人組こそ、我々のよく知

もっとみる