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中山かず葉
2024年7月7日 02:02
「7・7」とつづかぬ情景映すのは心眼越しに見た短い歌のショートフィルム圧縮版
2024年5月20日 22:58
野良猫に浮気して引っ掻かれたふたつの傷は目を凝らしても皮膚の青白さしか映さない思い出だけがじくじくと疼きだす午前二時
2024年4月13日 18:40
つんざくような桜流しにいっそ打たれてしまえばよかった花弁に絡みつくきみの香りがいっときの喧騒を足早にぼくのからだをすり抜け指先をかすめることもなく知らない誰かの元へと散り散りに舞い落ちてゆく寒空の下で開いた心だけを置き去りにして細い枝葉は苛烈な雨風に揺らぎ青灰の春を迎えました
2024年3月28日 19:56
満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばすこの世界から消えてしまったあなたの名前を僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている
2024年3月23日 17:04
愛を返せずに離れたのは他でもない自分だが時折思い返しては同じメロディーを指で辿るこじれたロマンスをいつまで続けるのだろう
2024年3月15日 22:45
僕らはいつだって互いの才能に両片想いふたつの唇からこぼれおちる「羨ましい」という音階だけを残したまま言葉になりそこねた吐息ばかりが水平線の向こう側へと溶けていく
2024年3月9日 17:21
人生の割と早い段階で己の身に降り掛かった「孤独」が、「不条理」が、 「劣等感」が、皮肉にも表現することに大変役立っている。
2022年10月10日 23:35
君に会えて炭酸水みたいな心がサイダーに変わった