マガジンのカバー画像

言葉の光ページ

110
皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

踊らせる変態

踊らせる変態

サマソニで星野源を観た。

本当は裏のBlurを観るはずだったが、当日一緒に行くはずだったUKオタクの連れがコロナでソロ参加になったのと、午前中に観たNewJeansで体力が底をつきかけており(炎天下のMARINE STAGE地獄だった)、それならBEACH STAGEでゆったり星野源を観た方がいいと思ったのだ。

日中のBEACH STAGEも地獄だったが、日が落ちた海辺は気温も下がり風もあって

もっとみる
その「死にたい」に水をさせ。

その「死にたい」に水をさせ。



 世の中にはいろんな自殺方法がある。

 一番多い自死の手段は縊首(首吊り)だけど、飛び降りも飛び込みも少なくないし、選択肢や発想に浮かびやすい。

 自殺方法というものは、有名だったり身近であるほど、自殺しか救われる方法がないと視野狭窄になっている人間の頭に浮かぶようだ。

 あたいもうつ病の時に2度自殺未遂をしている。その時に選んだ方法は首吊りだったが、あたいにとって首吊りは子どもの頃に

もっとみる
環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3

環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3



「合理的」で、「初期仏教」に忠実な上座部仏教? 前回に引き続き、「“ほんとうの”仏教」という観念に含まれている問題点について見ていきたいと思います。巷で時折見かける仏教観に、次のようなものがあります。

〇釈迦が説いた元々の教えは、「非合理的」な呪術や儀礼などを説かない「合理的」で「論理的」で「科学的」なものだった。宗教というよりも生き方の哲学だった。“ほんとうの”仏教は宗教ではなく哲学である

もっとみる
おめえが主人公だ馬鹿

おめえが主人公だ馬鹿

 文芸部だよ馬鹿。悪者のアジトみてえだって? そりゃ地下だから薄暗えかもしれねえが、文芸好きに悪いやつはいねえ。おめえ仕事帰りか? しけた面してっからすぐ分かったよ。入り口、よく見つけたな。マンホールだぜ? ずいぶん下向いて歩いてたんだな。まあ、いい。どこでも座れ。席は決まっちゃいない。自由に座れ。なんか飲むか? 酒はねえよ。シラフで読み書きするのがここの流儀よ。
 まあ麦茶でも飲め。馬鹿、なに泣

もっとみる
縦スク文庫|「もうカミナリはへっちゃら」 西野圭果さん 🌟応募作品

縦スク文庫|「もうカミナリはへっちゃら」 西野圭果さん 🌟応募作品

🌟こちらの作品は、西野圭果さんが「縦スク文庫化」企画へ応募してくださった作品です。
🌟ぜひぜひ作者記事にもコメント&スキ❤️をお願いいたします!

他の応募作品はこちらからご覧いただけます。

あとがき

今回は童話ということで、
絵本のような作品に仕上げました。
漢字は低学年までに習うものにし、
子どもでも楽しめるようにしてあります。
イラストは迫力が出るように大きめに。
絵本をめくるような

もっとみる
読んでよかった本3選

読んでよかった本3選

平和とはなにか?

そう問われたとき、簡単に答えられないじぶんに気づきました。戦争状態にないことを平和と呼ぶなら、私は平和な日常しか知らないからです。

未来のために、平和とはなにかを知るために、戦争を知りたいと思いました。体験しがたいことを知るには、読書が一番だと私は考えます。

そこで、この記事では平和と戦争について考えたいときに、私が心の底から読んでよかったなと感じた本を3冊ご紹介します。

もっとみる
平和とは

平和とは

平和とは、一度失うと取り返せないものだ。

私は昭和15年砲兵隊付の軍医として、支那(現在の中国)に渡った。最初は馬に乗っていたが、すぐに砲弾の標的となった。被弾して虫の息となった馬と別れるとき、馬の大きな瞳から涙がポロリと流れ出たのは忘れられない。馬の係だった兵隊が取りすがって泣いていた。後に分かったことだが、戦地に派遣された馬は一頭も帰って来れなかったそうだ。

駐屯していた場所も分からなかっ

もっとみる
矢沢あい展に行ったら、私の人生のバイブルがあの作品だとわかった

矢沢あい展に行ったら、私の人生のバイブルがあの作品だとわかった

『天使なんかじゃない』『ご近所物語』
『Paradise Kiss』『NANA』

数々の名作漫画を生み出している矢沢あい先生の展覧会《ALL TIME BEST 矢沢あい展》が、昨年より全国各地で開催されています。

福岡会場では、いちファンである私も、矢沢あいワールドにどっぷりと心酔しました。そして、自分の人生が、彼女の作品たちに、強く強く支えられ続けていたことを痛感しました。

出逢いは学生

もっとみる