望月もちぎ

学生作家。 ゲイ業界で色々やってきた人。 ■ブログは基本的にはどこから読んでも大丈… もっとみる

望月もちぎ

学生作家。 ゲイ業界で色々やってきた人。 ■ブログは基本的にはどこから読んでも大丈夫なようになってます。一つ一つのタイトルテーマで完結してます。

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  • 天然温泉旅館「もちぎの湯」

    ここはあなたの宿であり、別荘であり、療養地。 あたいが毎月4本以上の文章を温泉のようにドバドバと湧かせて、かけながす。 内容はさまざまな思想や日記、業界研究や感想など。SNS分析や、誰かの相談事にも言葉を残します。コメントで今後書いて欲しいことや質問も受け付けます。 たくさん書いていくのでゆっくり読んで、どっぷり浸かっていっていっておくれやす。

  • 異世界転生ゲイ

    旅行行って書いたやつ

  • ウリセン編9 卒業編と最終コラム

    長く続いたウリセン(ゲイ風俗編)最終章です。3年間を振り返ったコラムなども書き下ろしで入れてます。

  • 一発一年寿命パンチ

    ひまなときに書くやつ

  • 有料記事(単発もの)

    読み切りサイズの単発記事。 気になるものがあったら読んでみてください。

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最近の記事

アイデンティティを防具にしない

 アイデンティティは武器になる。これはあたいも間違いないと思う。生まれや民族やジェンダーアイデンティティも、どんなものでも自ら承認して誇示することはできる。それを個性であったり(下卑た意味ではなく)売りと呼んだりするんだろうし、あるいは逆に特権だと非難されることもあるのだろう。個人的には、アイデンティティの戦いは全て等しく当事者たちの居場所と人権と文化を守る戦いだと思っているので、武器という言葉にしっくりきている。  でもあたいは、アイデンティティを防具にしたいとは思わない

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      • 天才じゃないあんたへ 〜読書や勉強は徹底的に脳のストレスを省けばええねん【読書論・勉強論】

        ◆  あたいは経済的な理由で塾や予備校に行ったことが無く、大学受験もほとんど独学で突破した。  勉強方法や受験関連のスケジュールなどは一足先に大学生になった同窓生に伺い、当時あたいが働いてたゲイ風俗の先輩からは使い古した参考書を貰った。とりあえずそれで受験勉強を始めた。  また、同僚である彼らからは、年代こそ違えど、様々な状況からの大学受験の体験談が聞けた。不景気からだろう、世間一般で高学歴と呼ばれる大学の学生や大卒の企業勤めであっても、ゲイ風俗に在籍する人間が多い時代

        • いじめの被害者よりも、《いじめられっ子予備軍》の方が性格は歪む

          ◆  まず、お話の大前提ですわ。  あたいは、いじめやハラスメントは許されないことだと考えてるし、被害者に対しての二次被害も看過できないことだと思ってる。  二次被害とは被害者の抗議を封殺することや、無責任な誹謗などだ。  たとえば、 「確かにいじめは悪いことだけど、される奴にも悪いところがあったんじゃないの」 「いじめられるヤツには原因があるって言うし」 「ハラスメントなんて我慢して受け流せばいいだけ」 「社会人ならそんなの自分の力で切り抜けるべき」 「ハラスメン

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        • 天才じゃないあんたへ 〜読書や勉強は徹底的に脳のストレスを省けばええねん【読書論・勉強論】

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        • いじめの被害者よりも、《いじめられっ子予備軍》の方が性格は歪む

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        • ウリセン編9 卒業編と最終コラム
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        • 一発一年寿命パンチ
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        • 有料記事(単発もの)
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        • 隣の住人が私のアンチだった。
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          ゲイの友達が結婚した。相手は、

          ◆  今年、ゲイの飲み友が、いつのまにか結婚してたわ。  まぁ今回、人様の結婚について記事を書くあたいが言っても説得力にかけるかもしれないけれど、基本的にあたいは他人が結婚した・離婚したとか、どこの誰と結ばれたとか、どうでもよくはないけれど興味があんまりない。  本人が幸せなら、お見合いだろうがマッチングアプリだろうが、合意した上での偽装結婚だろうが政略結婚だろうが、熱に浮かされただけの軽率にも見えるスピード婚だろうが、離婚だろうが死別や自然消滅だろうが、結ばれた相手が

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          その「死にたい」に水をさせ。

          ◆  世の中にはいろんな自殺方法がある。  一番多い自死の手段は縊首(首吊り)だけど、飛び降りも飛び込みも少なくないし、選択肢や発想に浮かびやすい。  自殺方法というものは、有名だったり身近であるほど、自殺しか救われる方法がないと視野狭窄になっている人間の頭に浮かぶようだ。  あたいもうつ病の時に2度自殺未遂をしている。その時に選んだ方法は首吊りだったが、あたいにとって首吊りは子どもの頃に父親が行なって実際に死んだ方法であり、ある意味では信頼できる身近な実績だった。

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          クソアホミソジニー友達、変わるまで。

          ◆  あたいの飲み仲間に、クソアホでちんちんでモノを考えるアホ男がいる。  彼はノンケ(異性愛者)で、強烈な女好きだった。  そいつとはあたいの行きつけの隠れ家バーで3年ほど前に出会った。  彼はその隠れ家バーのマスターと元々同じ街でバーテンダーをしていたらしく、店の常連達とも馴染みが深いようで、いつも誰かと楽しそうに会話をしていた。というか内輪による紹介制の店なので客同士の距離も近く、ほぼ全員が互いに面識を持っており、あたいも通ううちにいろんなお客と交友関係を持つよ

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          現役ゲイ風俗経営者と、元ボーイのあたいが話した 〜「風俗に入店する人間は、ほんとうに冷静なのか?」

          ◆  あたいと同い年で、ゲイ風俗の経営をしている友人がいる。  フランチャイズやグループの店長(管理職)としてではなく、個人経営で一国一城の主人をやっているやり手だ。  彼との出会いはゲイバーだったと思う。お互い酔っていて定かではないけれど、いつのまにか同じ店で飲んでいると隣に座ってくるような間柄になった。もう2年ほどの付き合いになる。  最近はゲイバーじゃない一般のバーでもよく顔を合わせる。そこもあたいの行きつけの店だ。あたいが紹介したら彼もその店に足繁く通うように

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          毎月100kmランニングを5ヶ月ほど続けた結果

           ねぇみんな。やばい。  毎月100キロメートル以上走っただけなのに。  ーーあたい、健康になっちゃう。  これは水商売上がりで肝臓も汗腺機能もボロボロであり、現在、学生&作家(どっちも座り仕事)で腰もオケツも目も酷使しまくりなアラサーおじさんあたいの、5ヶ月間のランニング記録である。 不健康がカッコいいのは10代まで。アラサーは死活。  まず、どうしてあたいがランニングを始めようと思ったのかを話そう。  2023年。最新の健康診断の結果は概ね良好だった。  今まで

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          LGBT当事者が死んだニュースが流れるたびに、「次はおまえ」というメッセージが来る。

          ◆  あたいがあたいとしてSNSで活動を始めて、もう5年ほどになりますわ。 「たのしく毎日を生きているというだけで、誰かの敵になるのが社会であり、人の生き様というものなのかもしれない」と思うほどには、何人もの人から死を願われたり、殺意や殺害の企図を示されることを経験した。  あたいの著作を浴室で燃やしている写真を送ってきた人や、あたいがよく行く店や街への脅迫的な文言、「これ以上お前が本を出したら、私は自殺する」というような宣言もあったりした。いろんな人がいる。街で出会っ

          LGBT当事者が死んだニュースが流れるたびに、「次はおまえ」というメッセージが来る。

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          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(3/3)

          前回2話目 ーーーーーー ええ、そうですね、数値も大丈夫そうですし、概ね回復したと言っていいでしょう。 よくがんばりましたね。 お酒を出すお仕事をされているのに、ちゃんとここまでお酒を飲まずにやれましたね。 きっとお客様と、あなたが雇ってる従業員さんがあなたのことが好きで、ずっと優しく気遣ってくれていたんでしょうね。そうじゃないと絶対に叶わない状況でしたよ、治療のための断酒なんて。 え?少しは飲んだ日もあった? ……聞かなかったことにしておきますね。 それではこれからも定

          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(3/3)

          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(2/3)

          1話目↓  ◆  アタシはもう一度、ここら辺を漫然と歩くことにした。  さっきまでの「家に帰らなければならない」という焦りや不安とは違って、今は気分が良い。空腹や渇きと戦いながらも、しっかり腰を据えて、これからどうしようかと考えている。路頭に迷う一歩寸前というか、もうすでに路傍で血迷っているアタシだけれど、この気持ちはむしろ前向きだと思う。  知らない土地で、知らない街で、知らない人に囲まれて一から生活基盤を作っていくーー実を言うと今までは男の家に転がり込んだり、先代

          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(2/3)

          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(1/3)

          1話目 トンネルを抜けると異世界だった。 ◆  最悪の気分で目が覚めた。  ああ、またやってしまった。  いつものアレーー死ぬほどの、深酒だ。  押し寄せるような吐き気で眠りから覚める。気分は最悪だった。頭も胃袋もそのまま掴んでかき回されたような感じ。ありとあらゆる不調が体にあるみたい。  少しでも気分が良くなるように寝返りを打とうとしたら、背中や腰、体の至る所から鈍痛と骨の鳴る音がした。思わず色気の無いうめき声が漏れる。酔っ払っている間にどこかでぶつけちゃったのかも

          【小説】ゲイ、異世界転生してゲイバーを開く(1/3)

          水商売の人間にね、期待しちゃダメなの。 〜コロナ禍と、お酒と、若者と。

          「水商売の人間に、期待しちゃダメなの」  それは水商売“なんか“、ではなく、水商売“だから”。  こういった言い回しは、飲み屋で働く同業者との仲間内でのディスり合いでも、あるいはゲイバーのカウンターの中に立っていた頃にも自虐として聞いた言葉だけれど、今このウィズコロナの時代に、お酒を飲む文化や、飲み屋で遊ぶ生活に憧れを持つ人たちに向けて、改めてこの言葉を伝えておきたい。  なぜ水商売の人間に期待しちゃダメなのか。  簡潔に言うとそれは、水商売で働く人間は、昼に寝て、夜

          水商売の人間にね、期待しちゃダメなの。 〜コロナ禍と、お酒と、若者と。

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          おバカさんの特徴

           おバカさんと言えば、人それぞれの想像するものと定義が異なると思う。  たとえば学校の成績が悪い子、要領が悪い子、物覚えが悪い子、覚えたことが活かせない子。  勉強しようとしない子、勉強できない子、勉強しないことがカッコいいと思ってる子、むしろ勉強する方が馬鹿だと思ってる子、勉強せずとも自分だけが真理に気づいていると信じてる子。  文章が読めない子、集団生活ができない子、上手く話せない子、仕事の段取りが下手な子、コミュニケーションが円滑にできない子、人の心の機微が読めな

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          「女だけどゲイアプリ入れてるよ〜」

          ◆  ゲイバーでしっぽり飲んでいた時のこと。    あたいの隣に座っていたお客の女性がスマホを見ながら、 「あっ、〇〇も近くにいる! 今日飲みに来てるのかなぁ、どこで飲んでるんだろう〜」  と楽しそうに独りごちっていた。  その女性とは初対面だったものの、なぜかいきなりあたいに「お兄さんゲイですかー?!」ってちょっとダル絡みしてきて(ゲイバーで一人でキープボトルで飲んでたらゲイなのよそれは。察してよネッ❗️)、あたいも「あらあら酔っ払いさんめ……☺️」と思ってテキトー

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