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スージー鈴木『平成Jポップと令和歌謡』(彩流社)を読む
スージー鈴木さんという音楽評論家の存在を知ったのはNHKBSの『球辞苑』だった。「マウンド」や「流し打ち」など野球のマニアックな1テーマで1時間というコアな番組で、その日のテーマは「応援」だった。
始まりはNHKBS『球辞苑』自身も千葉ロッテマリーンズファンのスージーさんは推し球団の話題をちりばめつつ、各球団のいろんな選手の応援歌について音楽的見地からいろんな切り口を教えてくれる。試合中のBGM
最近の5冊+3冊:昔のことをもっと知りたい欲
5冊読んだら感想を書こう、という個人企画の一環。今回はこんなラインナップ。前回は4月か! と思って確認したら5冊+3冊でした。
織田武雄『地図の歴史 世界篇・日本篇』(講談社学術文庫)ちょっと前の「講談社学術文庫セール」で買った1冊。文字通り「地図史」についての超基本的な内容。開いてすぐ面白かったのは、地図は最初紙や皮のようなところに「書き付ける」ものとは限らなかったこと。石や木の実などを使って
最近の5冊:いつもの当たり前が、全然当たり前ではない世界
5冊読んだら感想を書こう、という個人企画の一環。今回はこんなラインナップ。
開高健『青い月曜日』(集英社文庫)一言で表すなら「禍々しいまでの生と死と性がごった煮になっている」。開高健はどちらかというとサントリー宣伝部のような洒落た広告業界の人、というイメージでいた。『オーパ!』のような冒険ルポタージュを書く人だとも知っている。でもあまり小説家のイメージがなかった。
ちゃんと読んでみよう、と手に